1930年代のドイツでの national socialism (ナチズム) の台頭は,ドイツの第一次世界大戦での敗戦による卑辱感のようなものも背景にあったのだろうが,もっと大きな原動力は,ドイツ国内の都会対田舎の対立とそれを悪用した政治,という流れだったのだと思う.今,Tom Schaller と Paul Waldman の White Rural Rage を読み初めているのだが,現代のアメリカで起りかけている,危険な動きは,やはり同じような種類の都会対田舎の対立なのだろう,もちろんこれは,この著者たちに指摘されるまでもなく,一目瞭然とも思えるが.しかし,このドイツの名前を持つ著者たちは,アメリカの現代の動向をナチズムの台頭とは比較していないようだ.ドイツに関しては,現在の AfD についての言及はあるようだが.

NY Times の記事nytimes.com/2024/03/29/world/a
の日本語訳がネットで流れてきたのだけれど,それに対する日本人と思しき人たちの日本語のコメントで,お花見が日本の風習だと書いている人が多いのにびっくりしてしまった.この風習が,古い,中国ないしはシルクロード由来の風習であることは明らかで,だから,日本と韓国を比べたら少なくとも地理的には韓国の方が文化の由来に近いかもしれないのに,この無教養はいったいどいうことなんだろう.

ヒットラーが死ぬことになったのは,von Stauffenberg が射殺処刑されてから1年弱のことだった.

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自民党政権ってほんとに野蛮なほど後退している集団。そんなに女性がトップに立つのがイヤかね。欧州では一番由緒正しいスペイン王家(ブルボン家とハプスブルク家)だって、次は女王だし、デンマークも女王だし、オランダも次は女王。愛子さんが天皇になればいいじゃない?ま、私は王室って制度自体、ナンセンスだと思ってますけど、日本に女性天皇が誕生すると、明治期に天皇家を始め、みんな洋装を始めたときくらいのインパクトがあるのでは、と期待。

皇位継承論議たなざらし 自民内で意見まとまらず、懇談会も1回きり - 毎日新聞
mainichi.jp/articles/20230822/

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日本の加害の記録を戦争を知らない世代に伝えて残して欲しい。隣人であったユダヤ人を殺したドイツでは1960年代に若者らの中から、自分の親らに「知っていたのか?」って、問い詰めるひとたちが出た訳だけれど、日本の戦争では、殺戮が海外で行われたから、団塊の世代は親世代の戦争責任を問うことがなかったのか。

両親にも言えなかった毒ガス製造 地図から消されたウサギ島 - 毎日新聞
mainichi.jp/articles/20230815/

台風の名前を日本語の webpages でさがすとなかなか出てこない.これは日本文化の敵性言語に対する拒絶のようなものなのではないか.しかも敵は日本以外すべて,ということなんだろう.この点に関しては中国とあまり変わらないような気がするし,中央が管理してそうなっているわけではないみたいなので,もっとずっと酷いとも言える.もっともネットへのアクセスが制限されているわけではない (ようには思える) ので,自由は原理的には確保されている,と言えるのだろうし,これは,偉大なことである,とも言わなくてはいけないのだろうが.

英語で調べると:The name Lan was used for two tropical cyclones in the northwestern Pacific Ocean. The name was contributed by United States and is a Marshallese word for storm.
というのが,en.wikipedia.org/wiki/List_of_
に書いてあるのが見つかった.

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Here is a very clearly (and simply) written account on Endangered Languages, by Marcelo Dascal:

Three questions about the death of languages.

tau.ac.il/humanities/philos/da

(It requires some navigating; it is written in a very simple way, yet summarizes and provides an excellent synthesis of reasons for backing the diversity of languages.)

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でも,この「仏教用語」というのは,ちょっと misleading な言い方だったかもしれません.漢語の「自由」は,仏教用語としては,多分,サンスクリットの Svarājya ( स्वराज्य) の漢語訳で,このサンスクリットの単語は,意味からは,英語の sovereign に対応するようです (英語とサンスクリットの単語で音が似ているのは偶然なのか,それとも本当に同語源なのか?) .Svarājya が国家としての独立なら,libertas は奴隷でないこと.そうだとすると,ここでは,むしろ ``仏教用語の日本での解釈としての「自由」ではなく,...'' と書くべきだったかもしれません.

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Georg Cantor の有名な言葉に,「数学の本質はその自由性にある」(„Das Wesen der Mathematik liegt in ihrer Freiheit“ ) というものがあります.でも,日本では,日本語の「自由」と言う単語を「勝手気ままに何でもやってしまうこと」というように解釈する人が多いようなので,この Cantor の言葉は,全体として,おそろしく変な解釈をされてしまっているかもしれません.
この「自由」の日本でのおかしな解釈は,思ったよりずっと蔓延しているようです.実は,最近,日本数学会の会報誌に寄稿した作文で,この「自由」という単語を不用意に使った結果,作文の校正をした方からすごく場違いなコメントをいただいてしまった,という痛い経験をしました.
カントルの言葉にある「自由」や,私の使う「自由」は「精神の自由」の意味で,だから,私の作文にも,最終稿では『ここで言及している「自由」は,仏教用語としての「自由」ではなく,むしろ,キリスト教の用語の日本語訳としてのそれです.』という脚注を加えてみることにしました.

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The hardest part of research isn't actually doing the work, it's remembering what the hell you wrote last month means.

友人の子供が Debussy のポピュラーなピアノ曲を弾いているという話を聞いたので,だったら,これを弾いてみたらと勧めてみたのだが,子供が左手で苦戦しているというメールをもらったので,何が難しいのか確かめるために弾いてみた:
Toru Takemitsu: Piano Pieces for Children:
soundcloud.com/sakaef/2023-07-

"implosion catastrophique"

今日は,implosion という単語が世界中をかけめぐったが,日本語の世界ではではこれを訳せないでいる.英和辞書を見ると内破という漢字の組み合わせが出ているし,中国語には内破裂 (nèipòliè) という単語があるみたいだが.

Emacs や Emacs lisp のことを,Quora に書いてみたのだが,
qr.ae/pyHlTO
もし SKK がなかったら,ここまで Emacs を活用するには至っていなかったかもしれない. 1980年代には,日本語をヨーロッパの大学のターミナル室で使う手立てとしては, 日本語処理のできる emacs の version を install してその上で SKK を走らせる,ということしかなかった時期が長く続いた.
現在では,emacs は国際化していて,日本語だけでなく,ほとんどどの言語でも処理できるようになっている.
日本語やヨーロッパの言語の diacritics の処理では,今も SKK が私の入力システムである.
diacritics については,例えば,Todorčević と入力するには,Todor▽c と入力して, 辞書の登録から č を選択して Todorčevi▽c と入力した段階で再び辞書の登録からć を選択する.
“𝑎 ∈ 𝓕 ” の入力は,▽matha[space]▽in[space]▽calF[space] で実現できる.

fuchino.ddo.jp/obanoyama.html#

今書いた post mathstodon.xyz/@sakaefuchino/1
で「回答」を間違えて「解答」と書いてしまったので,修正したのだが,こういう修正ができないのは,やはり非常に不便な気がする(ただし,Fedibird では,mastodon の posts の修正は反映されないので,ここからたどっても 「解答」のままのものしか見えない.最新版を見るには別の window か frame でリンクのアドレスを開く必要あり).特に,僕の場合,すべての文書は work in progress なので.自分の virtual server で internet に直接 post する文章では,もっとフレクシブルに変更を扱えるので,これに集中するのがいいのかもしれないが.ちなみに,上の post も実はこの直接 post した fuchino.ddo.jp/obanoyama.html# のコピーなんだが,コピーを別場所に post まくっていると,どんどん works in progress の分岐が起こってしまって,木が森になって収拾がつかなくなってしまう. [参照]

Strawberry moon.

そのとき,そのとき低い建物のうしろから、\\
まつしろい女の耳を、\\
つるつるとなでるやうに月があがつた、\\
月があがつた。\\
--- 萩原朔太郎『白い月』

Andrés が僕のことを日本語で「サカエさん」と書いたので,自分の名前がサザエさんとすごく似ていることにはじめて気がついた.フランス語の wikipedia によると,長谷川町子は朝日新聞が九州の地方紙から連載を引き継いだときに東京に移住して,漫画の話の中でも,サザエさん一家も九州から東京に移住したことにした,とある.僕の roots も,両親とも (父方の祖母の家系が四国なのを除くと) すべて九州なので,類似点は名前の発音だけではないことになる.
 「Sakae-san」というのは,Aki-san も僕のことを呼ぶときに使う言い方だが,彼は alphabet で書くので,サザエさんとの affinity は今まで全く気が付いていなかなかった.

Focus の記事を読んでいて,„ChatGPT will Ehe zerstören und Professor ruinieren - Microsoft grenzt KI ein“ という記事の題を日本語に訳したらどう言えばいいだろうと考えてみたら,日本語の「結婚」は,儀式の名前ではあっても (神と人間の,あるいは人間の間の) 契約のことではないというこに気がついた.

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朝から泣いちゃったよ…。

インドのスターバックスCM。
店内で「息子のArpit」を待っている父母。入って来た息子は「娘」に変わっていた。とまどいを隠せない父はカウンターに珈琲を買いに行く。できあがった珈琲3つで名前Arpitaが呼ばれる。
びっくりする娘に「お前がわたしの子どもであることに変わりはない。名前にaが追加されただけだ」と父。

Arpitは男性名、ここにaが追加されてArpitaになると女性名になる。
youtube.com/watch?v=YyKOc8M5w-

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