ジブリの「おもひでぽろぽろ」の文庫版を読んでみた.主人公の思い出す子供の頃 (僕とほとんど同い年だろう) の思い出が原作をほぼ忠実に再現したものになっているが,主人公の今 (といっても1980年代) の物語は,小津安二郎のあの映画を彷彿させるものである.作中でも,名前は出ないが,「映画の中でのように」として参照されている.
ところがあの映画がどれなのだかなかなか判明しなかった,杉村春子の演じるお母さんが,原節子の演じるちょっと婚期をのがしかかった女性に息子の嫁になってくれれば,というシーンは Berlin の映画館 (Arsenal かあるいはもっと大きな映画館だっただろうか) で何回もみたはずなのに.これが「麦秋」 (1951) だということが確認できるまでにひどく時間がかかってしまった.#YasujiroOzu
20世紀の後半くらいには,まだ東京でも夕方になると石炭を燃やした匂いが漂っていた.これは,今はなくなってしまったし,自動車も昔のような強烈なガソリンの匂いがしなくなった.でも,これを CO₂ が排出されなくなった,と勘違いする人が結構いるようだ.
まあ,平均的知性というものが,(日本に限らず)全く頼りにならないものなことは,今さら言ってみてもしょうがないのかもしれないけれど.
コロナになる前は,毎年ポーランドに行っていたのだが,この夕方になると石炭を燃やした匂いが漂う,というのはポーランドでは(少なくとも僕が毎年行っていたシュレジア地方では)まだあって,なんだか,僕にとっては郷愁をそそる「音と香りは夕べの大気を漂う」だった.
ZDF のニュースで,雨の降っている広島を背景にレポート に Christian Sievers が „Herzlichen Dank Elmar Theweßen live aus dem Regen in Hiroshima“ と言ったが,彼は「長崎は今日も雨だった」という歌を知っているのだろうか?
#Hiroshima #長崎は雨だった
今日,思い出そうとして,„Dauerauftrag“ という単語が出てこなかった.毎日ドイツ語をヘビーに使っていると思っていても,ドイツの文化的文脈にはいないので,日常の単語はどんどん忘れていってしまっているかもしれない.
現代では,サーチエンジンや ChatGPT たちなどを使って,連想ゲーム的に単語を再現することができるので,そういった忘れられた単語たちが永遠に記憶の彼方に飛んでいってしまうことは,かろうじて避けられていると思うのだが ...
この „Dauerauftrag“ も,google サーチで,überweisung monatlich automatisch というキーワードで探して再発見したところである.
#ドイツ語
#数学 ができない人間が総じて「文系」を自称しているせいで文系の平均レベルが大きく下がっている印象を与える。
君たちは文系ではなく"ただ数学ができない人"です。
The sentence from Borovik's article
«In many countries, politicians, state bureaucrats, theoreticians of mathematics education, and school teachers led by them, made everything possible to turn students into a kind of biorobots trained for passing school exams.»
ought to be discussed and re-discussed by anyone who takes seriously the immense damage inflicted by large publishing companies on mathematical formation.
Several decades after the disaster was started, the results are there, in plain view.
昨日は,午後に zoom セミナーで話すことになっていたのに,その前の日から徹夜で村上春樹の新しい小説を読んでしまった.
Infinitesimal を使う解析学は,日本では,故齋藤正彦先生の造語である「超準解析」という名前で知られている.
https://mathstodon.xyz/@johncarlosbaez/110135844804089321
超準解析を使った解析学の導入については,『数学セミナー』に昔書いた記事の拡張版
https://fuchino.ddo.jp/articles/susemi2018-x.pdf
に証明付きで解説している. [参照]
Leibniz based his approach to calculus on infinitesimals - numbers that are bigger than zero but smaller than 1/2, 1/3, 1/4, ... and so on. Many people were uncomfortable with these, so they figured out how to do calculus without infinitesimals. That's how it's usually taught now.
But you can do calculus with infinitesimals in a perfectly rigorous way... and in some ways, it's easier! Here's a free online textbook that teaches calculus this way:
• H. Jerome Keisler, Elementary Calculus, https://people.math.wisc.edu/~hkeisler/calc.html
The picture here is from this book. There's a tiny little infinitesimal number ε, pronounced 'epsilon'. And 1/ε is infinitely big! These aren't 'real numbers' in the usual sense. Sometimes they're called hyperreal numbers:
• Wikipedia, Hyperreal number, https://en.wikipedia.org/wiki/Hyperreal_number
You can calculate the derivative, or rate of change, of a function 𝑓 by doing
(𝑓(𝑥+ε)−𝑓(𝑥))/ε
and then at the end throwing out terms involving ε. For example, suppose
𝑓(𝑥) = 𝑥²
Then to compute its derivative we do
((𝑥+ε)²−𝑥²)/ε
Working this out using algebra, we get
2𝑥+ε
Then, at the end, we throw out the term involving ε and get
2𝑥
This is the rate of change of the function 𝑥².
In 1961 the logician Abraham Robinson showed that hyperreal numbers are just as consistent as ordinary real numbers, and that the two systems are compatible in a certain precise sense. In 1976 Jerome Keisler, a student of the famous logician Tarski, published this elementary textbook that teaches calculus using hyperreal numbers. And now it's free with a Creative Commons copyright!
『卒業式に自分のルーツがあるブラックヘアーで行くことに、"その時だけブラックヘアーをするのは都合が良い"というコメント』
ってさ
じゃあ卒業式に袴を着る人は年がら年中袴を着てないとだめなのかよ
普段髪をおろしてる人が、卒業式だけ三つ編みにしてたらだめなのかよ
1人の高校生が父親と同じ黒人の伝統的髪形にしたところ、「校則違反」として他の生徒から隔離され、卒業式に出席できず隔離されたニュース。心を痛めたアフリカ系米国人コラムニストの記事から。
『学校の目標は、社会の未来を支える人を育てること。厳格なルールで1人の生徒に『日本は違いを認めない』と態度で示すならば、他の生徒にも『違いは悪いことで、痛みを伴う怖いことだ』と誤ったメッセージを送ることになる。今の時代に求められているのは『違いは自然なことで、変化を避けようとする方が危険だ』と教えることではないか。多様な社会はいつか来るのではなく、既にここにあるのだから』https://mainichi.jp/articles/20230329/k00/00m/040/358000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailhiru&utm_content=20230401
「書店業界は、「文化が失われる」と、自民党の議員連盟に支援を求め、ネット書店の送料無料に対する規制や図書館の新刊本の貸し出しのルール作りなどが検討されている。」
私はわりと本屋で本を買う方だけど、図書館で本を借りる人やネットで本を買う人に嫌がらせをすれば街の書店に客が戻るだろうという発想が気に入らないねえ。
この人らはそのうち古本屋にも嫌がらせを始めるんじゃないか。
やっぱり自民党とつるむとろくでもないことを考えるのだろうか。そういう人らに東西古今の名著を扱ってもらいたくなどないし、そういう人らから本を買うなんて私は願い下げですね。
王がドイツのサブカルチャーを知り尽くしているわけではないかもしれないので,誰かアドヴァイザーかスピーチのテキストの草稿の著者かが,このジョークを加えてその背景説明を王にしたのかもしれない.
しかし,少し前のロイヤルファミリーの長年のアドバイザーの醜い差別発言の事件などを思い出すと,このようなスマートなジョークのアドヴァイズのできるアドヴァイザーがいるのだとしたら,そのこと自体もかなり奇跡であるような気もする.
件のアドヴァイザーはニュースによるとその後辞去したということなので,むしろ,そのようなアドヴァイザーが辞去することになるくらいの体制はできている,と解釈するべきなのかもしれないが.
イギリスのチャールス王がドイツを訪れている.ZDF のニュースでは歓迎のセレモニーのスピーチで,皆さんが来ていただいて Dinner for One にならなくてよかった,というジョークをドイツ語で言っている映像がでてきた.
たとえば,日本の天皇が韓国を訪れて,レセプションで Squid Game に関連したジョークを韓国語で言う,というようなことが起こり得る可能性は少しでもあるだろうか? まあ日本文化はジョークを解さないので,ジョークという段階で不可能と判断しなくてはいけないかもしれないが.
Turing test:
http://mathcs.albion.edu/scripts/flyer.php?year=2023&month=15&day=23&item=a
I gave a talk today at Albion College on a pigeonhole principle for countable linear orders (the first link should take you to the abstract). The talk was aimed at undergraduates, so I did not get to discuss most of the technicalities. (And there were still a few too many slides.)
Thank you David @drMathArt for the invitation (and dinner). 🙂
The slides can be found at my webpage.
Happy to give additional details if anyone is interested. Rather than publishing them separately, my plan is to include the results in a longer text I am writing.
僕の別人格 https://mathstodon.xyz/@sakaefuchino でとは違い,こちらでは toots の再編集が出来ないため再編集をする時には頂いた comments 等へのリンクをバッサリと切断して書き直します.悪しからず.
Since I cannot reedit toots at #fedibird, when necessary, I shall simply cut all links to favorites/boosts/comments from a toot to edit and repost it. This does not (nec.) mean that I don't appreciate your reactions. If you (dis)like my reedit please favor/boost/comment it again.
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