アメリカの大手メディアは書かないけれど、今回の選挙でのGazaの影響はかなり大きかったと思っています。勝敗の決定に影響したかどうかはともかく、民主党優勢地域での民主党支持層に投票率が格段に低下。NY州でトランプが得票比率を改善したのも民主党有権者の投票率が下がった為。トランプの総得票数は、7684万票で、2020の7421万票より若干増えた程度。一方の民主党のハリスは、7431万票獲得。2020年のバイデンは8126万票。ハリスは7万票落としています。彼女の人気云々ではなく、民主党支持層の多くがずっと停戦を求めているのにガザでのジェノサイドを支持しているバイデン/ハリス民主党への怒りの表明だと思います。100%民主党のうちの選挙区では、2016も2020も民主党大統領候補支援のポスターやサインが近所を埋め尽くしていたけれど、今回は全く見かけませんでした。100軒に2-3軒がハリスのサインを前庭に出している程度。
近所の仲良しは吐き気を抑えてハリスに投票したけど、選挙後、トランプへの怒りより、民主党への怒りの方がすごい。民主党支持層は人権支持派。ジェノサイドがOKな訳ないだろ、っていうことがわからない民主党政権にアメリカという国の破綻と恐ろしさを感じる。
日本もこんな国に依存しきるのは危ないです。
もうメチャクチャだな、イスラエルと米国。
ジェフリー・サックス教授は、イラク戦争を始め、中東地域を不安定化させているのはイスラエルと組んでる米国だと指摘。
シリア・パルミラで36人死亡、50人負傷 イスラエル軍の空爆か - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20241121/k00/00m/030/027000c
お昼はパレスチナ人の学生のお母様の手料理をバザーで購入して食べて、夕食はケニア出身の学生宅でご馳走になりました。魚料理、ラムチョップ、ウガリ、キャベツ煮込みとカチュンバリ。大変美味しく頂きました。
色んな文化からやってくる学生らからは、逆に教えられることも多く、人生が豊かになります。感謝。
明日から、比較政治学入門講座で、ethnic conflictのユニット。ジェノサイドとかエスニッククレンジングの例にホロコーストはもちろん入れるけれど、ガザについては、International Court of Justiceの見解はジェノサイドの可能性がある、けれど、まだ最終的な結論出ていない、という言い方をしないといけないのが歯痒い。 夫の国際政治の倫理のクラスでは、もっと踏み入った授業をできたようだが、例の一つとしてあげる場合には難しい。でも、ジェノサイドの例を幾つか言及するのにガザをスルーする訳にはいかない。 日本含め、他国を植民地にした国々の人殺しは半端じゃない。コントラストにスライドに数値を入れときます。
授業では、どういった条件が揃うとethnicity とか宗教の違いを巡る争いがが起こるのかを考えていきます。
キャンパス近辺に住んでおり、パレスチナのスカーフのケフィエなどを身に着けることが出来ません。今月下旬に東京に行くから、ケフィエを毎日身に着けてもOKなのが嬉しい。東京に行く前に、パレスチナ支援のバザールがあるので、お土産は全部そこで買う予定。唯一Amazonでゲットするお土産は、Ilan Pappeの新刊。数冊買って持って行きます。
東京の真ん中で、Free Palestineって絶叫する。キャンパス外でのデモに参加して、Free Free Palestineって叫んだ以来。東京でのパレスチナ関連のイベントをご存知の方は教えてくださいませ!
アムステルダムで開催されたサッカーの試合に、イスラエルチームのファンらが多く観戦の為に到着。一部のイスラエル人のフーリガンら(素行が横暴なサッカーファン)が、パレスチナ支援の旗などを焼いたり、ジェノサイド支持のスローガンを叫んだり、何十人もでジェノサイドを鼓舞する歌を歌うわ、試合前にスペインの洪水被害者の為の黙祷も無視する乱行ぶり。怒ったパレスチナを支援する若者らが反撃。
ところが西側大手メディアは、これを「アムステルダムでの反ユダヤ人差別の攻撃」と報道。で、今度はユダヤ系の人たちがSNSで、「Pogromの再来。やはり、ヨーロッパは反ユダヤ主義が跋扈していて、怖くて歩けない」などというコメントを書き、シェアして広がる展開に。イスラエル人は逮捕されず、なぜかパレスチナ支持者が逮捕される状況。
ジェノサイドという大罪を犯す側が被害者で、殺される側が加害者という歪みきった世界に住んでいることが耐え難い。
太宰治の『猿ヶ島』さながら。https://www.bbc.com/news/articles/cy4gd8xx93yo
ヒジャブを被った受講生の女の子(アメリカ人)。今学期が始まって2か月以上が経過。やっと信頼してくれたようで、パレスチナ人であることを話してくれた。母方の祖父母がイスラエルに追い出され、母親はジョーダン生まれ。父親はパレスチナ難民とシリア人の子。
首元のスカーフの下からパレスチナを形どった金のペンダントがキラリ。故郷を追われた流浪の民。パレスチナ出身であることがクラスメートや先生にわかると、「ハマス信奉者」のレッテルを貼られることを恐れていたそう。(大学当局は徹底的に反パレスチナ)。これをユダヤ人の歴史と照らし合わせることをしないイスラエル国民の多くやアメリカ国内のシオニストらの冷酷性と残酷性に戦慄を感じる。ユダヤ人を虐殺したのと同じ冷酷性と残虐性。人間の最悪の部分がイスラエルを覆い尽くしているのは、アメリカという帝国に都合が良いから。
この一年は人間と権力について、思い知ることになった。
日本の選挙開票注目中。
スペインは昔から夫婦別姓。でも平均的な家族の絆は日本より強固。
自民党腐れ議員らよ、ふざけてんじゃねえよ。(汚い言葉をお許しください。)
スペインと日本にルーツがある政治学者。NY州の私立大学勤務。先進国の比較政治学が専門。英語のアカウントは @mastodon.social 日本語アカウントはもっと楽しく趣味やワンコの話題をする予定が、やはり政治や社会問題のtoot多め。苦笑。プロフィール写真は愛犬のWheatenTerrier。基本的にリクエストくださった方は皆さん承認しておりますが、例外は日本に全く興味なさそうな外国語アカウントとプロフィールもtootもなにもないアカウント。