【さん喬独演会 昼の部】2023年12月2日(土)14:00-17:20

小きち「出来心」
小もん「辰巳の辻占」
さん助「堪忍袋」
さん喬「井戸の茶碗」
~仲入り~
小平太「おすわどん」
さん喬「ちきり伊勢屋」

さん喬独演会(昼)@三鷹へ。大好きな井戸の茶碗と、2度目のちきり伊勢屋は65分! この不思議な噺、全世界に通じる寓話/お伽噺になれそうだなと今日思った。数奇な運命にいくつものドラマ。鶴次郎がどの国の人でも成り立つような。あ、でも雪の降る国がいいかな。雪の別れの場面があまりに美しいから。

(以下は少しネガティブなことを言います)ただ、3時間20分はちょっと長かったかな…っていうか、独演会なのに、師匠以外に前座を含め4人登場するという構成はどうだったのだろうと思わなくも…。サービス精神はよくわかるし、ミニ一門会と銘打たれていたなら何の文句もないのだけれど…心が狭いかな…それぞれがつまらなかったわけじゃないんだけどね…

今日は小きちさんでも小もんさんでもけっこう寝てしまったし、なんか注意力散漫で、落語を聞くのが久しぶりのせいか、聞き方を忘れてしまったのか、この構成のせいでよけいに集中できなかったせいもあるのか。


さん喬・新治二人会@三田落語会へ。よもや今日さん喬師の鰍沢が聴けるとは。狭い会場がそのままお熊の小屋の中に取り込まれ、雪に振り込められた。恐ろしく張り詰めた静けさが充満する中、みな小屋の中で息を詰めてお熊と旅人に見入った。お熊の廓言葉の切なさ。鉄砲を撃つときの紅い蹴出しの美しさ。さん喬師の雪の噺はやはり凄い。悩んだけど行ってよかった。

もう一席は、もう一度聴きたかった応挙の幽霊を今日は鳴り物入りで。酔っ払い幽霊が可愛いんだなー。

新治師の口入屋、最高😸 馬鹿馬鹿しい噺に軽快な関西弁が見事にハマり、漫画のような光景がありあり浮かぶ。

まめだは可哀想でね、おばさんが膏薬を貼ってあげたかったよ😿

 
【二代目橘家文蔵二十三回忌追善興行】2023年9月27日(水)@鈴本演芸場

前座 枝平「饅頭こわい」
落語 一花「子ほめ」
太神楽 仙志郎・仙成
落語 歌武蔵 漫談
落語 きく麿「おもち」
漫才 米粒写経
落語 菊之丞「鍋草履」
落語 さん喬「そば清」
落語 一朝「芝居の喧嘩」
俗曲 小菊
落語 白酒「短命」
~仲入り~
ものまね 猫八(犬/海驢/縞馬/鶯/羊/山羊/アルパカ/赤筑紫鴨)
落語 玉の輔「財前五郎」
落語 喬太郎「親子酒」
紙切り 正楽(相合傘/閻魔大王/お月見)
落語 文蔵「転宅」

わたしは初落語が2006年なので先代の文蔵師の落語は聴いたことがないが、豪華な顔付けと、何かイベント的な趣向があるのかと期待して出かけた。登場する師匠が口々に思い出話を語るかと思いきや、そういうことはいっさいなく淡々と進み、ただ当代の文蔵師のみがマクラで師匠のことを語った。さん喬師もよく五代目小さん師匠の噺をするけれど、弟子が師匠について語るのを聴くのはいいものだな。


【さん喬あわせ鏡~月の巻~】2023年9月21日(木)18:45~21:35

市助「子ほめ」
さん喬「応挙の幽霊」
さん喬「お若伊之助」
~仲入り~
さん喬「宮戸川(前半)」~「笠碁」

きのうのテーマは「動物」。今日のテーマは何だろうというのは、後ろの列のお客さんもしきりに話題にしていたし、みんな気にしていたと思う。前半だけを見たらこれは「怪異」がテーマかと思いきや、後半の思いがけない展開。答えは何だろうと、たぶんみんなの頭に「?」が浮かんだときに、師匠が答え合わせ。今日のテーマは「秋の宵」を感じさせるものだったと。なるほど~! しかも、どなたかがペケッターで分析していらしたけど、昨日の三席ともぴたりと符合すると。それが本当なら、さすが師匠。さすが「あわせ鏡」。考え抜かれている。


【さん喬あわせ鏡~花の巻~】2023年9月20日(水)18:45~21:30

小きち「松竹梅」
さん喬「猫定」
~仲入り~
さん喬「抜け雀」
さん喬「鴻池の犬」

土砂降りの中、「さん喬あわせ鏡・花の巻」へ。二夜連続独演会の初日。冒頭、今日の会に何らかのテーマがあることを匂わせて、終わってみればテーマは「動物」。猫・雀・犬の三席となった。チケット販売時、興行元の方が「ものすごい趣向がありますよ、当日のお楽しみ」などと言っていたが、そこまでではないにせよ、やはりトリネタ級を三席はすごい。毎度毎度これでもかと出てくるので、すごさに対して麻痺しかけていたよw

 
【鈴本夏まつり 夜の部五日目】2023年8月15日(火)

落語 やなぎ「子知る」
奇術 アサダ二世
落語 きく麿「歯ンデレラ」
落語 菊之丞「短命」
漫才 風藤松原
落語 喬太郎「夫婦に乾杯」
落語 一之輔「天狗裁き」
落語 新治「竜田川」
~仲入り~
物まね 猫八(犬、鶯、フクロテナガザル)
落語 さん喬「船徳」
紙切り 正楽(線香花火、甲子園、天狗裁き)
落語 権太楼「へっつい幽霊」

夏の吉例、鈴本夏まつり夜の部へ。豪華な顔付、寄席の楽しさが満載。さん権両師とも爆笑噺ってのもいい。今回は同行の友人がこの日しか行けなくてこの日になったけど、なんでもかんでも結果オーライ。巡り合えた高座が最高の高座。

あと、寄席って縦のつながりが期せずして生まれるから楽しい。今日は菊之丞師の「短命」のおまんまよそって渡すときに指と指が触れるのをキョン師が受けたり、新治師の「竜田川」(こちらでいう「千早ふる」)の最後の「とは」の謎に、なんと物まねの猫八先生が答えを出すなど。受けた。


【〝落語キッチン〟柳家さん喬独演会】2023年8月12日(土)13:30~16:35@中野芸能小劇場

開口一番 左ん坊「出来心」
さん喬「浮世床~夢~」
さん喬「真田小僧」
さん喬「替り目」
さん喬「徳ちゃん」
さん喬「引越しの夢」
~仲入り~
さん喬「死神」

オフィス10さん主宰の会、今回から「落語キッチン」の副題がついて場所も中野へ。いやー面白かったすごかった。前半は自らの高校時代→芸能学校→小さん入門→前座→二つ目→真打と思い出をたどりながら、合間合間にその時期に覚えたor教わった軽い噺を語る構成。なんと5席も! まさに師匠のキッチンで絶品の小皿料理を次々にふるまってもらっているかのよう。貴重な話が聴けて嬉しかったし、本当に贅沢な時間だった。

しかもあとでおっしゃっていたけど、何の噺にするかは事前にいっさい準備せずにぶっつけ本番だったとのこと。すごいなあ。仲入り後のメインディッシュはたっぷりの「死神」。ひんやりと恐ろしく。最後は死神の嗤い声のなか幕が下りる。今日もキッチンいなばのおもてなしに感激至極。ごちそうさまでした。<(_ _)>

 
【池袋演芸場八月上席昼の部三日目】2023年8月3日(木)

前座 小きち「松竹梅」
落語 さん光「反対俥」
落語 柳勢「豊竹屋」
奇術 夢葉
落語 木久蔵「こうもり」
落語 甚語楼「千早ふる」
漫才 風藤松原
落語 さん喬「締め込み」
落語 正蔵「おすわどん」
太神楽 翁家社中
落語 白酒「粗忽長屋」
~仲入り~
落語 馬治「真田小僧」
落語 正朝「蔵前駕籠」
紙切り 二楽(芸者「甲子園「一之輔師匠)
落語 一之輔「青菜」

池袋演芸場へ。落語の寄席はほぼ2か月ぶり。平日昼間に立見の出る大盛況で暑いし熱い。あー楽しかったー!

さん喬師は締め込みショートバージョン。ウンデバがなかったのが寂しいけど、持ち時間に合わせて上手にカットするよなーと、改めて感心。マクラでは、「日によって客の入りがだいぶ違う、どんな噺家が出てもこれくらい客に入ってほしい」と理事としての弁。そういえば思いだす、今年一月のさん喬師主任の芝居、わたしの行った日の入りが20人くらいだったこと……(涙)。


2023年7月7日(金) 七夕四景(上)@国立劇場小劇場へ

枝平 浮世根問
一之輔 かぼちゃや
雲助 星野屋
〜仲入り〜
三三 夏医者
さん喬 唐茄子屋政談

これは珍しい。どうしてしまったのだろう、一之輔師がかぼちゃやをやったのに唐茄子屋政談をかけるとは。うっかりしちゃったのかな。おかげで思わぬところで笑いが何度も入ってしまい、その度さん喬師はどうにかかぼちゃやの中身をくすぐりに混ぜてしのいでいたけど、やりにくかったと思う。そのせいもあるのか、最後の「俺は八百屋だっ!」の啖呵のところも順番間違えちゃったけど、それもご愛嬌ということで😅 「しらたきが口の中で結ばれる」も入ったフルバージョンだったので、話がついてしまったこと以外はとても良かった。


【円楽プロデュース 江戸東京落語まつり2023~鯉昇のこの指と~まれ!~】2023年7月4日(火)13:00~15:35@よみうり大手町ホール

一之輔「加賀の千代」
喬太郎「綿医者」
さん喬「笠碁」
~仲入り~
志らく「洒落小町」
鯉昇「船徳」

普通なら滅多なことでは見られない団体横断的な5人の会。前半は見慣れた景色だったが、後半の志らく師がやはり異彩を放っていて新鮮で面白かった。

一之輔「加賀の千代」
この人の与太郎モノの面白さはほんとにすごいなあといつも思う。与太郎的な人物を、周囲が徹底的に面白がってしまう。甚平が大好きなこの医者の返答や行動のほうが、甚平自身の言動の奇矯より面白さでまさってしまうところが一之輔師らしいというかなんというか。

喬太郎「綿医者」
髄膜炎のマクラを久々に聴いた。そうそう、このマクラのときはかならず綿医者だったね、と思いだす。マクラ15分、本編5分くらいの(いつもの)感じ(^^)。


【さん喬独演会】2023年6月24日(土)@三鷹市星のホール

[昼の部]
小きち「松竹梅」
さん喬「水屋の富」
さん喬「船徳」
~仲入り~
喬志郎「信心」
さん喬「死神」

[夜の部]
左ん坊「道具や」
さん喬「千両みかん」
さん喬「品川心中(上)」
~仲入り~
小傳次「鹿政談」
さん喬「百年目」

はじめて昼夜でチケットをとってみた。聴きたかったリストの「水屋の富」と「千両みかん」が一挙に聞けてうれしー。水屋の富の水屋の気持ちはすごくわかる。最後の金を獲られたあとの嘆きから安堵に変わるところは、見事としかいいようがない。千両みかんはみかんをおいしそうに食べるさまはもちろんだけど、みかん蔵をあけて、ふわーっと冷気が漏れてくるところの所作が昔から大好き。

キョン師が好きだというさん喬師の「品川心中」は生では初めて聴いた。もしかして27日の古典の風でかけるのかな(キョン師のリクエストで)。その練習かもともちょっと思ったり。ともかく、手入れが入ったかと勘違いして大騒ぎになる親分宅の描写が楽しかった。お染に仕返しにいくところまではやらずに前半のみ。

 
2023年6月9日(金) 池袋演芸場へ

(昼の部)
落語 志ん輔「お直し」

(夜の部)
前座 てるちゃん「元犬」
落語 やなぎ「フラグ短命」
落語 たけ平 足立区→井伊直弼
漫才 ホンキートンク
落語 百栄「女子アナ」
落語 さん生「替り目」
太神楽 仙志郎・仙成
落語 正雀「花筏」
落語 さん喬「締め込み」
~仲入り~
落語 さん助「夏医者」
落語 一朝「たがや」
紙切り 楽一(横綱土俵入り、寅さん、あまちゃん、かたつむり、七夕)
落語 喬太郎「スナックランドぞめき」

夜の部は混むと思って昼の部の最後に顔を出したら、こちらも立ち見が出ていた。昼夜居続けの方もかなりいた模様。今回は、さん喬師匠は(つねに)いいとして(^^)、やっぱりよかったのは志ん輔師の「お直し」と、やなぎさんの「フラグ短命」かな。キョン師の「スナックランドぞめき」はちょっと食傷気味。6日に「心眼」かけて会場をとんでもない空気にしてしまったと言っていたけど、そっちのほうがよかったな。

 
2023年5月25日(木) 鈴本演芸場昼席へ

1か月半ぶりの寄席。今日は団体さんもいたのか、平日の昼にもかかわらずかなりの入りだった。たくさん入っていると笑い声にも厚みが出るし、客も演者もハッピーな感じ。顔付けもよかった。最近は落語会のチケットが増えちゃって寄席が減っている。もっと行きたい。

前座 ひろ馬「弥次郎」
落語 一刀「子ほめ」
奇術 夢葉
落語 勢朝「新選組の話になるはずだった話」
落語 馬風「楽屋外伝」
漫才 ロケット団
落語 一左「普段の袴」
落語 さん喬「そば清」
太神楽 翁家社中
落語 白酒「代脈」
~仲入り~
紙切り 楽一(土俵入り、大谷翔平、三社祭、G7サミット)
落語 三三「しの字嫌い」
落語 正蔵「一眼国」
三味線漫談 橘之助
落語 一朝「突き落とし」

一刀「子ほめ」
初めて聴いたけど、一朝師のお弟子さんらしく、べらんめえなしゃべりが小気味よくてとても良かった。注目しちゃう。

さん喬「そば清」
何度も聞いているけど、あの清さんの「どぅも~」が本当に耳につくというか、夢に見そうというか。


2023年5月20日(土) 紀尾井らくご さん喬独演会

開口一番 小きち「松竹梅」
さん喬「お菊の皿」
さん喬「死神」
~仲入り~
さん喬「徳ちゃん」
さん喬「子別れ」

高座に上がるなり元気がなく、開口一番「今日はすでに四席やっていて疲れ切っています」。確かに本当に疲れた様子だった。直前の朝日名人会で「唐茄子屋政談」をやったばかりとか。でもこうなったら最長不倒を目指すと宣言。結局、どうしてこんなにしてくれるのか?と申し訳なるくらいのサービスぶり。バラエティに富んだ四席(つまりこの日だけで八席!)でとてつもなく楽しませてくれた。この人はすごいな。

さん喬「お菊の皿」
冒頭、独演会っていうのはどうなんだろう…同じ噺ばかりもできないし、おなじみさんの顔も見られるし…さっき朝日の「唐茄子屋政談」を聞いてこちらにも来た方もいるだろうし(実際にいたようだ)…とこぼしつつ、でもご通家の皆さんは同じ噺でも違うところを探して楽しんでくださるのだろう、などといって始まったのがこの一席。寄席でよくかかる噺を選ぶことでその悩みを解消したのかな。


2023年5月13日(土) 白酒・兼好二人会 昼の部@三鷹へ

めちゃくちゃ楽しい会だった。蒸かしたてのお饅頭のような白酒師と、燻しすぎた本枯れ節のようなの兼好師。外見は対照的だけど、いいコンビ。ふたりとも笑顔で明るく毒を吐くのでマクラも楽しい。この会は二度目だけど、また行きたい。

開口一番 ぼんぼり「道灌」
白酒「浮世床(将棋・芸・本)」
兼好「岸流島」
~仲入り~
兼好「夏泥」
白酒「お見立て」

白酒「浮世床(将棋・芸・本)」
ドジ者や田舎者をやらせたら、白酒師ほど強烈な人はいないというくらい、太閤記を読むゲンちゃんがコテコテに強烈。顔から何から可笑しすぎて、呼吸困難になってコンタクトレンズ外れそうになるくらいに笑った。

兼好「岸流島」
これは一度くらいしか聴いたことのない噺。舟の上の大騒ぎが目に浮かぶようで、とてもよかった。マクラで語った会津若松のユニクロの件が面白かった。ユニクロは山口発祥だから、長州嫌いの地元民はユニクロの出店に大反対。でも、いざできてみるとなんだかんだ言い訳しつつ買い物に行くが、店員も心得たもので、そういう場合はユニクロと書いてない袋に入れる……って、これ、ネタだよね? それとも?


2023年5月9日(火)2日目のさん喬あわせ鏡~古典部屋~へ

きのうとは違った意味で凄い会だった。柔らかな柳の枝のようなしなやかさの陰にある、さん喬師匠の凄みを見た思い。

開口一番 左ん坊「出来心」
さん喬「らくだ」
さん喬「死神」
~仲入り~
さん喬「百年目」

さん喬「らくだ」
いつもの鞍馬獅子の出囃子ではなく、唄付きのかんかんのうで登場。もしやと思ったら、マクラをいっさい振らずに「らくだ」へ。まるで、会場に残っていた昨日の余韻を吹き飛ばすかのように。昨日も来た人は、昨日の三席目からの流れを感じてくすくす笑った(わたしも)けど、すぐに話の世界に引き込まれる。らくだは11年ぶりで、らくだの死体も演じるところが面白い。といいつつ、ほかの人では1回くらいしか聴いたことがないので、本当にわたしの落語人生は偏っているんだなあ。それはさておき、酔ってしだいに豹変していく屑屋のさまは何度見ても見事。


2023年5月8日(月) さん喬あわせ鏡~新作部屋~へ

衝撃的な会だった。師匠のサービス精神とチャレンジ精神が炸裂した四席。すべて古典落語の時代背景を使い、もはや古典といっていいような二席はともかく、一席目と三席目のなんとまあ大胆なこと。とくに一席目はキョン師や白鳥師でもやらないような超シュールな一席。この方は本当にエンターテイナーなのだと思い知らされた、素晴らしい会だった。じつは古典部屋だけにしようかとも思っていたんだけど、行ってよかった、大正解!

さん喬「恋の夢」
さん喬「はち巻地蔵」
~仲入り~
さん喬「らくだの馬」
さん喬「こわいろや」
(すべて黒田絵美子作)


2023年5月4日(木)さん喬十八番独演会@人形町へ。

オフィス10さんの会は初めてだったけど、おなじみさんも多いようでなんだか温かい雰囲気だった。次回からは会場も中野になるとのこと。近くて助かる。しっかり8月と12月の会もチケット買ってきた(^^)。

開口一番 左ん坊「千早ふる」
さん喬「百川」
さん喬「抜け雀」
~仲入り~
さん喬「井戸の茶碗」

左ん坊「千早ふる」
左ん坊さんは本当にうまいし、声もしゃべりも聴きやすい。何より、ひろびろと大らかでのびやかな感じがいいなぁ。今日は何も言わなかったけど、こんど二つ目に昇進するとか。いろいろ厳しいことも出てくるだろうが、頑張れー。

さん喬「百川」
かもじ先生が「この薬篭を……」というべきところ、うっかり「この三味線を……」と言ってしまって、次の話のマクラで「薬篭と三味線を間違えるようじゃ……」とずいぶん気にしていらした。でも、あとで言ってたけど、キョン師の代演もあるから今日なんと一日六席らしい。このところ代演でよけいに忙しくなっていただろうから、そりゃたしょうは疲れるよ。そんななかトリネタ級をたっぷり三席聴かせてもらえるだけでありがたい。


2023年4月21日(土)大手町落語会へ。11日ぶりの落語はやっぱりいい!

開口一番 市遼「狸鯉」
信楽「出生の秘密」
文菊「あくび指南」
権太楼「幾代餅」
~仲入り~
市馬「竹の水仙」
さん喬「唐茄子屋政談」

信楽「出生の秘密」
芸協の二つ目さん。古典と新作と両方やるらしく、今日は新作。でもこのメンツで新作をかけるのは相当な勇気がいったに違いない。マクラで「今日はめったに一緒にならず、実在するかもわからないようなレジェンドと一緒で……」なんて言っていたけど、度胸満点な感じ。次に上がった文菊師に「いまの噺は何だったんだ、何も残らない」などと言われていたけれど(笑)、楽しかった。

文菊「あくび指南」
この噺はどうしてもあくびがつられるのだなぁ。今日も4-5回出てしまった。いまも「あくび」と書いているだけであくびが出る体質。それにしても文菊師の「あくび指南」はすごかった。なんか隅々まで只者ではないというか。うまさ。ちらとしか出てこない女性のとてつもない色気と妖気。それをいうなら出囃子に乗って出てくるときの足取りも、数段の段々をのぼって高座に上がるさまも、マクラも、すべて尋常ではない。

 
(つづき)
漫才 ロケット団
WBCの話になったとき、「吉田選手の歯が白すぎて、そこばっかり見ちゃうから話が何も入ってこない」と言ったのが笑った。そう思うのはわたしだけじゃなかったんだw

小平太「のめる」
憎めない。明るい。顔芸が楽しい。

奇術 広和
最前列にいたので、手品を手伝わされてしまった(笑)。じつをいうと、広和さんの手品を手伝わされるのはこれで3回目。一門会のときは、手伝わされたくなかったから目を合わせないようにしていたんだけど、今日は油断した。

さん喬「文七元結」
記録を調べてみたらほぼ9年ぶり。何も言うことはありません。素晴らしかった。佐野槌の女将の厳しさの場面。最後の夫婦のわちゃわちゃの喧嘩の場面。大好き。時間の関係で、細かいところを上手に端折っていたけれど、満足感は少しも減じない。あー、ほんとによかった!

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