#落語
2023年5月4日(木)さん喬十八番独演会@人形町へ。
オフィス10さんの会は初めてだったけど、おなじみさんも多いようでなんだか温かい雰囲気だった。次回からは会場も中野になるとのこと。近くて助かる。しっかり8月と12月の会もチケット買ってきた(^^)。
開口一番 左ん坊「千早ふる」
さん喬「百川」
さん喬「抜け雀」
~仲入り~
さん喬「井戸の茶碗」
左ん坊「千早ふる」
左ん坊さんは本当にうまいし、声もしゃべりも聴きやすい。何より、ひろびろと大らかでのびやかな感じがいいなぁ。今日は何も言わなかったけど、こんど二つ目に昇進するとか。いろいろ厳しいことも出てくるだろうが、頑張れー。
さん喬「百川」
かもじ先生が「この薬篭を……」というべきところ、うっかり「この三味線を……」と言ってしまって、次の話のマクラで「薬篭と三味線を間違えるようじゃ……」とずいぶん気にしていらした。でも、あとで言ってたけど、キョン師の代演もあるから今日なんと一日六席らしい。このところ代演でよけいに忙しくなっていただろうから、そりゃたしょうは疲れるよ。そんななかトリネタ級をたっぷり三席聴かせてもらえるだけでありがたい。
さん喬「抜け雀」
一昨日奈々福師匠の「掛川宿」で「抜け雀」を思いだした矢先に聴けてよかった! 図々しいのに妙に爽やかな無一文の絵師と、井戸茶の高木作左衛門の溌溂とした感じ、好きだなあ。声がいいよね。
さん喬「井戸の茶碗」
ついに悲願の(大げさ^^)井戸茶が聴けた。マクラで弟子時代の話が出て、屑屋さんのはなしになった途端、心の中で大きくガッツポーズ。時間もだいぶ押していたからか、細かいところを少しずつ端折っていたけれど、やっぱりいいなぁ、この噺。記録を調べたら6年ぶりだった(キョン師の井戸茶は去年聴けたけど)。さん喬師匠の井戸茶は笑いだけで終わらず、最後に清兵衛さんが真情を吐露するところでほろりとさせるのが師匠らしい。往来も満足に歩けない、ドブを這いずらなきゃいけないような屑屋ふぜいがお侍どうしの仲を取り持つなんて、孫子の代まで自慢できる!って。目頭にくるのだ、ここが。
それにしても、よく弟子時代の話に出てくる小里ん師匠のエピソードは何度聞いてもすさまじく可笑しい。おかみさんのアッパッパを着て胸毛をのぞかせ、おんぶひもでペキニーズ犬をおぶい、下駄を履いて貯金にこられた富士銀行の皆さんは、いまも語り草にしているんじゃないのかな。