さん喬「抜け雀」
いつものように爽やかに。
さん喬「鴻池の犬」
ずっと聴きたかった話。最後に聴いたのは2010年らしい。お伊勢参りの犬ハチと、兄に会うため江戸から大阪に向かうシロの道中が本当にいい。2匹でお寺の縁の下に潜り込んで石に顎を載せているところとか、まるでロードムービーのように絵が見えてくる。今回は土地土地の風景に合った曲が三味線で入り、ロードムーピーの趣がさらに強まる。少し泣けてほのぼの。いい話だな、これ。最後、普段は入れないセリフをとっさに思いついてアドリブで加えたばっかりに、そのあとにセリフを間違えてしまうお茶目な一幕もあり(と、幕が閉まる前に師匠自ら説明していた)。帰りは雨がすっかりあがっていた。さて、今夜は「月の巻」。
@torajiyama また、すぐそーゆーことを言う。やめれ!
ペケから完全脱出して丼に居を構えなされ。
@torajiyama この噺は聴いたことない(ググった)。なんか芝居とか映画とかになりそうなドラマチックなやつだね。
猫は居るだけで拾われたことの恩返しなのにね😍 。
@spicymargarita2 陰惨な噺だし、「猫にそんなことさせないで~~!!」と心の中で絶叫したよ。本来のラストは猫が侍に殺されてしまうみたいなんだけど、さん喬師匠はそうせずに、棺桶の中で、死んだ定吉に抱かれるようにして猫がいて、皆の見る前で静かに息を引き取るという感じだった。せめてもの救い
@torajiyama さん喬師匠も猫がすきなのかな?❤️
@spicymargarita2 どうだろうね、あの撫で方はたしかに好きかもしれない。笠碁で、おばあさんが膝に猫を載せているシーンなんかも、本当に可愛いんだよね。おじいさんに何を言われても、猫に向けて返事するところとか、猫好きの心を知っているw
さん喬「猫定」
主人公の「定吉」という名と、猫が出てきたことから、これが(名前だけは知っている)
「猫定」というものだろうとはすぐにわかった。でも初聴きで粗筋も定かでなかったため、猫がひどい目に遭ったらどうしようと気が気ではなく、じっくり味わうどころではなかった。終盤はスプラッタな展開で見ておれず(本当に珍しく目を落として見ないようにした)、席を立とうかと思ったくらい。でも、帰りの電車で調べて、ラストはオリジナルとは変えてくれていたと知った。おかげで猫の最期が穏やかなものになった。あと、今日も撫でられている猫の姿が見えたのは凄かったなー。いま背中を撫でている、頭をなでている、首の下を撫でているっていうのがはっきりわかる。
考えてみたらこれが一席目ってすごい。もっとも、これを最後にやられていたら帰りの電車がどんよりの極みになっていただろうけれど。あとで記録を調べてみたら、「猫定」は2009年の落語研究会で一度聞いていた(しかもさん喬師匠で)。げに当てにならぬは人の記憶……じゃなくてわたしの記憶