韓国の友達に聞いたら、明日監査院という機関の院長が弾劾される予定で、そうすると芋づる式に尹大統領も弾劾されることになるはずで、それで今日尹大統領が強硬手段に出たということらしい。
韓国は先ほど尹大統領が非常戒厳を宣布しました。軍事独裁時代に宣布された戒厳令を2024年に宣布したのです。尹氏がバカなのは前から知っていましたが、本当に頭がおかしくなった様です。
参院で村上総務相が立憲辻本議員に質問に答える形で、先の兵庫県知事選で斎藤陣営が行った「脱法」的やり口を「一般論」としては、「公選法違反の恐れがある」と答弁したようだ。
総務省というと、各種選挙の事務関係の責任官庁。総務大臣は最高責任者にあたる。
その総務大臣が記者会見ではなく、国会答弁で「一般論として公選法違反の恐れがある」としたことは極めて重い意味を持つ。
つまり、国会で総務大臣が個別の案件について、「公選法違反」と答弁する可能性はないので、実質、今回の兵庫県知事選の斎藤陣営の「やり口」が公選法違反にあたるかどうかは、神戸地検と兵庫県警が判断する、ということになる。
これで国から神戸地検と兵庫県警に「ボールを投げられた」ことになる。
常識としては、先日の告発状と合わせて、もはや「捜査をしない」という選択肢はなさそうだが、さてはて?
いずれにせよ、包囲の環は少しづつ狭まってきたようだ。ちなみに総務省村上誠一郎は長く「反安倍」で自民党内で干されて来た人物であり、彼が国会答弁でここまで踏み込んだことで、まずは斎藤、朝比奈は「枕を高くして眠れなくなる」ことは間違いない。
あの能天気なOUIの折田社長はどうかしらないが。
[参照]
1944年11月、フランスがWWIIの際動員したセネガル兵を復員後、兵舎に収容、捕虜のドイツ兵より劣悪な環境に抗議したセネガル兵たちを虐殺した「ティアロエ」事件。
80年を経て、仏マクロン大統領がこの「虐殺事件」を公に認めました。
フランスはWWIの際もセネガル人を主に「狙撃兵」として動員。WWIIの際はノルマンディー上陸に合わせた南仏上陸作戦では、セネガル兵、アルジェリア兵を大量に動員、多くが戦死しました。
しかし終戦後、一転してフランスはアルジェリア、セネガル、マダカスカルなどの植民地独立を軍事力で抑圧。アルジェリアのセティフでは数万人、マダガスカルでも数万人をそれぞれ虐殺。
アルジェリアではその後、戦争へと突入、数百万人のアルジェリア人が犠牲となる。
仏第四共和政はWWII後、インドシナ、チュニジアと植民地独立問題への対応に苦慮し続けたが、ついに1958年ド・ゴールによるクーデターによって崩壊。
1944年の虐殺に戻ると、セネガル出身の作家・映画監督ウスマン・サンベーヌ(1923生、ファノンと同世代)は「ティアロフ兵営」を1987年に撮影。これは私は在仏中に観たが日本では未上映。
ただし、小説「黒人沖仲士」、「セネガルの息子」などは日本語訳がある。
元東京地検特捜部の郷原弁護士と上脇神戸学院大学教授が、兵庫県知事選において、「Oui」折田楓社長と斎藤氏との間に買収・被買収の公選法違反の疑いがあるとして、今日1日付で兵庫県警と神戸地検に告発状を発送した、と報道されている。
何度も投稿したが、これは「常識」としては「クロ」でしかない。
ただ、「法的事実」と認定されるには、一応まだハードルがある。
そのためには、兵庫県警と神戸地検が捜査、「物証・証言」のレベルで、裏付ける必要がある。
これで「クロ」と裏付けられれば、いわゆる「多数決」の支持は関係ない。斎藤は失職ということになる。
その意味では「法治国家」としての鼎の軽重が問われる案件だと言えよう。
一応、このニュース、共同通信だけでなく、NHKニュースでも、全国に流されたようだ。
さて、県警と神戸地検はどう対応するか、要注目という所だろう。 [参照]
弁護士と大学教授が告発状 斎藤知事陣営の兵庫知事選SNS運用で - NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20241202/k10014655721000.html
BT
記事プレゼントありがとうございます。
以前も投稿したことがあるのですが、
『戦争と北方少数民族 : あるウィルタの生涯 』(田中了)
https://dl.ndl.go.jp/pid/12720759
という本で、ウィルタのゲンダーヌさんという方について読んだことがあります。
朝日の記事に出てくる北川アイ子さんのお兄さんが、ゲンダーヌさんです。
カラフトで暮らしていたゲンダーヌさんは、
戦争中、日本の特務機関の現地での「手先」として使われ、終戦時に危うく(口封じとして)殺されそうになる経験をします。
その後日本の戦争遂行を助けた戦犯としてシベリアに抑留されます。
抑留から解放されたあとも、もう故郷には戻れないので、来日。
軍人恩給などがもらえるわけでもく、日雇い現場などで働きながら暮らしていた、など、
たいへんな人生がつづられている本です。 [参照]
「皇帝と国王」
emperorは皇帝と訳されるが、歴史的にローマと中国を比較すると、大きなニュアンスの違いがある。
emperor(英)、empereur(仏)はラテン語のimperium(軍事指揮権)に由来する。この概念はローマ共和制から存在し、アウグストゥス以降、「プリンケプス 市民の第一人者」に専属。ただし、プリンケプスは元老院に選挙で指名されなけばならない。
この元老院による選挙・指名という形式は「専制君主制」とされたディオクレティアヌス以降、東ローマ帝国まで継承された。
また中世の神聖ローマ皇帝は常に選挙で選ばれる形式であり、選挙権を有する大貴族・高位聖職者は「選帝侯」とされる。
トマス・アクィナスによれば、皇帝の支配が「自然法」を逸脱した場合、人民に「抵抗権」が発生する。ただし、この抵抗の主体は選帝侯を代表とする大貴族ということになる。
従って、ビスマルクによって「復興」されたドイツ帝国皇帝Kaiserは帝国構成諸国家によって選出される建前。
これに対しラテン語rexに由来するフランス王RoiないしKingは世襲。ナポレオンがローマ帝国のイメージを演出、「普通選挙」によってフランス皇帝に選ばれた所以です。
逆に「抵抗権」は近代以降周縁化される。
大阪維新の吉村が、次期参院選に向けて、立憲野田に対して早速「共闘のよびかけ」をしている。
これに対し、野田は「方向感は同じ。よい提言をいただいている」などと世迷い亊を言っている。
維新と言えば、現在まだ「公選法違反」の可能性がある斎藤兵庫県知事を応援している主力部隊。
そして斎藤と言えば、パワハラで部下を自殺に追い込んだ上、数々の不祥事の挙句、常識的には当然「失職」のところを「鋼のメンタル」とやらで再出馬。
東京からみれば「落選」しかないと思いきや、さにあらず、斎藤は、安部派首領の西村康稔の後援会長=神戸・明石の土建屋ネットワークのボス朝比奈氏と「あの」ゴロツキ立花氏、それに「闇」の勢力を総動員して、再び「知事」に返り咲いた。
現在、うっかり「自分の手柄」を公に「おはしゃぎ」した折田楓氏が注目されているが、常識的には、公選法違反は間違いない。
元来「反人権」のオンパレードの大阪維新、関西TV局を押さえている上に、リアルで「ヤクザ」、ネットで「詐欺師」を動員。
これでやっと元来の有権者の4分の1の票を取って「勝利」と怪気炎を上げている連中と「方向感は同じ」とあれば、そんな政党は、立憲主義とも民主主義とも何の関係もない、と断言できる。
これではファシズムのリスクも高まるわけだ。 [参照]
この「砂時計」という1995年のドラマ、1980年の光州事件をはじめてテレビドラマで扱ったものとして、韓国では視聴率45%、放映時間になると、多くの人が帰宅するため「帰宅時計」とも呼ばれたと云ふ。
光州事件で政権を掌握した韓国の軍政は、1987年の学生・労働者の反乱によって、大統領直接選挙及び金大中らの反体制活動家の釈放を骨子とした「民主化」宣言を余儀なくされる。
この時の民衆運動を主導した学生運動家達は386世代と呼ばれ、その後韓国社会の中心に影響を及ぼしていく。私の仏留学時代の知り合いや、日本への留学生の友人達も全て「368世代」で非常に政治的関心が強かった。
ただし、1987年から約30年経ち、韓国社会も新自由主義グローバリズムの影響で格差と貧困が急拡大している。
2023年の連続ドラマ「旋風」は、この時代の変化を象徴する。
ここでは民主化を担った仲間達が財閥への態度を巡って決裂。「ペパーミントキャンディ」のソル・ギョング演じる大統領(検事出身)と民主化時学生運動家だった女性副首相とのパワーゲームはー部分的にやや展開に無理があるがーまさにこれぞ「権力闘争」。
それにしても「砂時計」でも主役は検事。韓国政治において検察が如何に大きな役割を果たしているか、如実に表れている。 [参照]
【TBS報道特集】「YouTubeの拡散指示が…」“支持者LINEグループ”の登録者に聞く 斎藤元彦氏再選の舞台裏
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1588387?page=3
「斎藤支持者のLINEグループだが、立花氏の動きも共有されていた。
女性
「『立花候補より』と連絡が入って、『本日最初の街頭演説の場所はこちら』と奥谷さんの住所があり、みんなで『近くやから行こ』と誘う投稿がありました」
参加を呼びかけるような投稿。演説場所として書かれていたのは、百条委員会の奥谷委員長の住所だった
そして、数時間後…
立花孝志氏 演説のYouTube動画
「出て来い奥谷!一応チャイムだけ鳴らしておこ。あまり脅して奥谷さんが自死されても困る」
斎藤支持者のLINEグループに入っていた女性は、斎藤氏の街頭演説で、こんな場面を見た。
『チームさいとう』登録者の女性
「11月3日、新長田で街宣があるということで聞きに行ったんです。斎藤さんの街宣の後にそのまま立花さんの街宣があったんです」
両陣営の距離の近さを示す、その時の動画がネット上に残っていた。
演説を終えて斎藤氏は立ち去るが、その場に残る支持者たち。すると30秒後、立花氏が現れ、斎藤陣営のロープをくぐると拍手で迎えられた」
#報道特集 #兵庫県知事選
「YouTubeの拡散指示が…」“支持者LINEグループ”の登録者に聞く 斎藤元彦氏再選の舞台裏【報道特集】| TBS NEWS DIG
https://www.youtube.com/watch?v=oHhiU_k_boQ
#youtube_tbsnewsdig #ニュース #NEWS #TBS #NEWSDIG #TBSNEWSDIG #最新ニュース
「法の支配 rule of law」と「法治国家 Rechtsstaat」
「法の支配」は英米法、「法治国家」は大陸法の概念とよく言われます。
英国コモンローはノルマン征服後、王権と貴族の「妥協」として成立した「判例の集積」。
政治的に見れば、ノルマン朝以来の英国王権は大陸王権より中央集権的。またバラ戦争、チューダー朝のヘンリー8世による大貴族粛清、修道院財産没収により、さらに集権化は進む。
しかし、王権神授説を唱えたジェームズ1世のスチュアート朝の際に、貴族・ブルジョア・地主(修道院没収の受益者)の下院との対立が激化、ついに革命に至り、チャールズ1世は処刑。クロムウェルの共和制を経て、一度は王政復古がなるも、オラニエ公ウェレムにジェームズ2世は英国は追われ、ここに議会と王権の「妥協」は「法の支配」として新たな段階に入る。
この現在にまで至る名誉革命体制の法的な特徴はローマ法継受と私法・公法の区別の不在。
逆に大陸ではまず絶対主義国家、その国家を後見役として私法が成立、その後私法の方法を適用して公法が成立すること。その流れはゲルバー、ラーバント、そして美濃部達吉が依拠したイェリネックに至る。
しかし、英国の「法の支配」から民衆は完全に排除にされていたことは忘れてはならない。
あ、今気がついたのであまり時間ないけど、
abemaで韓国ドラマ「砂時計」の全話無料やってます。
https://abema.tv/video/episode/472-148_s1_p1
軍政が終わり、民主化が始まってすぐにつくられた、軍政期の韓国を描いた名作です。
私は、何年か前『少年が来る』(ハン・ガン)のチェッコリ読書会に参加したのですが
「光州事件を扱っているドラマ」として複数の人がおすすめしていました。
その前から、名作ドラマとして存在は知っていたけど、「ちょっと古いから見ないでいいかな」みたいに思っていました。
でも、おすすめされたあとで、実際にみたらとてもおもしろかったし、韓国の現代史理解がこれで深まったところもあったので、見て本当によかったです。
(ちなみに、「イカゲーム」で国際俳優になったイ・ジョンジェが準主役的な役で出ています)。
BT
「砂時計」、軍政期のことをわりと広く全般的に扱っている作品なので、光州事件のことだけではないのですが、
現代史理解が深まるので
見られる環境にある方にはおすすめです!
abemaではあまり残り期間がないのですが、
アマゾンのほうで見られます。
全部みるにはアマプラのアジアpremiumというサブスクにはいることが必要ですが、
ちょうど今一ヶ月お試し無料キャンペーンをしているみたいなので(今日いっぱいまで)、
そちらを使って、一ヶ月に見おわればアマプラの通常料金のみで見られると思います。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/offers/ref=atv_hm_add_c_UfWDIm_72UQbc_3_5?benefitId=asiapremiumjp
韓国の1995年のドラマ「砂時計」、光州事件を扱った名作とのこと。うおー。目下、ふたたび光州事件でひそかに盛り上がっているのでこれは。
無料公開中とのことでアベマTVのサイト見たら、全部で24話、4話以降は無料期間があと2日。きっつー。これで最後まで観るのはちと無理。個人的なコレクションにするかー。
ガザに次ぐ人道危機とも言われたミャンマーの状況に関する進展
「国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は11月27日、イスラム系少数民族ロヒンギャを迫害したとして、人道に対する罪の容疑で軍評議会(SAC)トップのミン・アウン・フライン総司令官の逮捕状を請求したと発表した。」
https://myanmarjapon.com/newsdigest/2024/11/28-69513.php?utm_source=20241128&utm_medium=email&utm_campaign=newsmail
BT
清瀬市。
2025年4月に図書館の数を6→2にする条例案(つまり4館の廃止)を、
度末の3月28日に市議会で過半数占めている自民公明が突然出してきて、
可決してしまったんですよね。
(市議の定数20のうち、自民が7人・公明が4人、計11人なので、ちょうど過半数)。
自公以外の残り9人の市議が「継続審議」の動議をだしたけど、否決。
選挙で投票しても何も変わらないような気がついついしてしまうけど(とくに地方選挙)、
やっぱりこうやって多数派が勝手なことをしたりするんですね。
なるべく市民のための政策をやってくれそうな候補に選挙で投票していくことと、
議会の多数派や首長が変なことをしたらちゃんと「おかしい」と言っていくこと。
本当に大事だと思います。
・「清瀬市 図書館の未来を住民投票で 4館廃止の是非を問う」(2024/11/19・東京民報)
https://www.tokyominpo.com/2024/11/19/清瀬市 図書館の未来を住民投票で 4館廃止の是/
・「市立図書館6館のうち4館の廃止計画
「元町こども図書館」廃止の問題点」(2024年7月24日・原のり子都議のブログ)
哲学・思想史・批判理論/国際関係史
著書
『世界史の中の戦後思想ー自由主義・民主主義・社会主義』(地平社)2024年
『ファシズムと冷戦のはざまで 戦後思想の胎動と形成 1930-1960』(東京大学出版会)2019年
『知識人と社会 J=P.サルトルの政治と実存』岩波書店(2000年)
編著『近代世界システムと新自由主義グローバリズム 資本主義は持続可能か?』(作品社)2014年
編著『移動と革命 ディアスポラたちの世界史』(論創社)2012年
論文「戦争と奴隷制のサピエンス史」(2022年)『世界』10月号
「戦後思想の胎動と誕生1930-1948」(2022年)『世界』11月号
翻訳F.ジェイムソン『サルトルー回帰する唯物論』(論創社)1999年