【お知らせ】
に出店いたします!
【痛覚】E-24
🕙5/19(日) 12:00〜17:00開催
📍東京流通センター 第一展示場・第二展示場
📕イベント詳細→bunfree.net/event/tokyo38/
🎫チケット→bunfree.net/event/tokyo38/toky
📚ウェブカタログ→c.bunfree.net/c/tokyo38/h1/E/2

さまざまなジェンダー/セクシュアリティのありようをあらわす言葉がまだ少なく、ロマンティック・ラブ・イデオロギーや性別二元論から逃れることが今より更に難しかった時代の物語『ロータス』新装2版ができました!

そのほか、笠木拓さんとの交換日記『日記に幕は下りません』、エッセイや掌編小説集などを持ってゆきます。
ブログに参加情報をまとめました。
hempandwillowinpain.blogspot.c

こちらの署名に賛同しました。
change.org/p/ceasefirenow-ガザ地区

都内のあちこちで行われていたアクションに行けなかったので、せめてここで、即時かつ恒久的な破壊と暴力の停止を望んでいることを表明しておきます。
(写真のブックカバーは、オカワダアキナさん作成のものを使わせてもらっています →x.com/okwdznr/status/173062686





自分のワードローブを把握しようと思ってInstagramで毎日の服装を記録しはじめたのですが、ついつい洋服以外のこともこまごま書いてしまってちょっとした日記になってきた。
日記的なことはここで書くつもりが、すっかりお留守になってしまいました。
最近は旧ツイッターでの滞在時間も増えているし、SNSの使い分けが難しいな。

友だちとごはんを食べたり、餃子パーティーをしたり(私はまじで食べるだけの係だった…)面接のついでに神田明神や湯島聖堂に寄ったり、どこにも所属していない日々を満喫しています。

それにしても今日は、曇りで寒かったことに加え、今後について決断したり考えしたりしなければいけないことがあってなんとなく憂鬱になっていたところに、チバユウスケの訃報でもう気持ちがめちゃくちゃになってしまった。
あっちゃん、HEATHと続いていたこともあってだいぶつらい気持ちになりました。夏にはakiくんの訃報もあった。
こればっかりは落ち込んでも仕方がないので、無理に元気を出そうとせず、あたたかくしてゆっくり寝ることにします。

『ゆけ、この広い広い大通りを』(孤伏澤つたゐ)を読みました。
二人の子を持つ専業主婦のまり、バイクが好きで音楽を生業にしている夢留、東京で働いていたフェミニストの清香が、まりを中心に「地元」でやわらかく繋がっていく。
話はこの三人を中心に進むけれど、三人だけでなく登場人物すべて(=この世界に生きる人間すべて)がそれぞれに生きづらさを抱えている。登場する人たちは基本的にみな思慮深く、やさしいのだけれど、だからこそ、やさしい人たちが善意に基づいて思慮を重ねても、どうしようもないことやすぐには解決できないこと(率先して男性育休を取る父親である環が、それでもまりにワンオペ育児を強いてしまう状況など)がたくさんあって、すごくシビアだなと感じた。
何も解決していないようだけれど、一方、まりは諦めていた夢留のソロライブに行くことができた。お花見とソロライブの場面は、ただ存在していることを祝福されているような気分で読んだ。
清香を通して書かれていた都会で働くことの難しさ、「女性がひとりで生活していくことが、どこにいても困難であること」の一文に勝手に励まされる思いでした。

「11/19シャボン玉飛ばす会」に参加するために都心の公園に向かった。
絶好のピクニック日和なのに、私はものすごく落ち込んでいた。寒暖差や体調の周期などの要因もあると思うのだが、それにしても自分でも心配になるくらいの落ち込みで、はじめましての人々ばかりのところに単身乗りこんで大丈夫なのか…という不安もありつつ、シャボン玉とレジャーシートとお茶とおやつを持って出かけた。

都心は人が多くてつらかったが、公園は気持ちよかった。
その場にいる人となんとなく目を合わせ、笑いあい、軽く言葉を交わしながらシャボン玉を飛ばした。子どもの頃以来のシャボン玉は楽しかった。何かを強いられることのない、オープンな空間だったと思う。

ひとしきりシャボン玉を飛ばして、そこから豊洲PITへ移動した。
生きるのがつらすぎてもう無理、という瞬間を何度となくあっちゃんの歌に助けてもらって、ありがとうございました、という気持ちでメッセージを書いてきたんだけど、今もけっこうつらいのにあっちゃんはいなくなっちゃったんだなあ。
COVID-19の流行以来、はじめてライヴハウスに入った気がする。
新豊洲と豊洲のあいだを歩きながら、5年前の11月に豊洲PITでBUCK-TICKを観た、その行き帰りのことをずっと思い出していた。

彩の国さいたま芸術劇場で観たとき、やっぱり困惑&困惑だった『終わりよければ〜』のほうはかなり楽しく観られました。
2度目の観劇で、登場人物をある程度把握していたからかな…シェイクスピアは同じ作品でも観劇体験を重ねたほうが楽しめるのかも。あと登場人物にも俳優にも「推し」というか、ここに注目するぞ、というポイントがあったほうがよいのかなという気もしました。

浦井さんのバートラムがよかったんだよね!
彩の国さいたまの藤原竜也くんのバートラムは女遊びとかしそうにない感じだったんだけど、浦井バートラムは「爽やかなイケメンだがチャラいクズ」感がありました。めちゃくちゃ感じがいいのにクズい!だがそこがいい!笑
中嶋朋子さんのヘレナも、聡明でしたたかさがありつつファンガールっぽい前のめりさがあってよかった。ラストが「すべてよし」なのかは謎だけど。
ソニンさんは『尺尺』『終わりよければ〜』どちらの役もすごくよかったです。

浦井さん、今後もシェイクスピア演ってほしいな…歴史劇シリーズでヘンリー四世・五世・六世・七世コンプリートしてるのに、ほぼ見逃してるの残念すぎる…また何かの拍子に上映会してくれないかな。

スレッドを表示

そして今週は一泊二日で博多に行ってきた。子どものころの長崎への家族旅行で通過したことはあったけど、しっかり滞在するのは実ははじめての福岡。
直前にいろいろありすぎて下調べもろくにできず、いつも以上に行き当たりばったりで出かけたのですが、それがすべて良い方に転がってくれたというか。

初日の夜、せっかくだから中洲と呼ばれるあたりに寄って帰ろう…とふらふら歩いていて水上バス乗り場を見つけ、思いがけずナイトクルーズに参加できたりとか。
屋台村や博多ポートタワーを見ながら博多湾まで行く30分のクルーズで、がっつり観光したぞ!という気分になりました。

2日目はこれも現地でたまたま存在を知った福岡アジア美術館に行き、予想以上にすごくて圧倒されてしまった…李禹煥、蔡國強をはじめたしかにアジアの現代芸術のスター作家が揃っていて、10人24点とは思えないボリューム感だった。別の企画だけどパンクロック・スゥラップもいたし。
作家の写真とあわせて展示されていた方力鈞の自画像がとくに印象的だった。

ごま鯖、明太子、のっけ、ごぼう天うどんと当地のおいしいものもたくさん食べられたし、大きなアクシデントもなく、ほんとうに楽しい旅行だった。

また、木版・銅版・ドライポイントなど版画の技法についての説明もあり、銅版画に使う銅板に実際に線を引く体験もさせてもらった。
鑑賞していた作品の作者のかたが偶然会場を訪れていて、いろいろお話を聞かせてくださったほか、目の前で銅板に線を引いてみせてくれた。思いのほか強い力で引っ掻かないと、しっかりした線にならないのだとわかった。

すごく貴重な経験をさせてもらえて、勉強にもなりました。

会場にたくさん展示されていた版画も、いろいろな題材や質感のものがあって、見ていて飽きなかった。
入ってすぐのところに展示されていたレジンを使った作品がとくに好きだった。

スレッドを表示

先週の土曜日、代官山ヒルサイドフォーラムで「第66回CWAJ現代版画展」の、「ハンズ・オン・アート」というワークショップに行ってきた。
視覚障害のある人が版画を楽しむためのプログラムとのことで、参加じたいは誰でもできる。

版画の線や色を立体的に浮き出させた「触図」をさわりながら、ここに描かれているものは何だろう?など、話し合いながら鑑賞するという内容。
とくに最近は、ひとりで美術展を観ることが多いので、単純に作品について人とあれこれ言い合うのが面白かった。グループには全盲のひともいるので、見える参加者が色を説明したり、視覚と触覚で得た情報を総合して作品を読み取っていくのはとても面白かった。
「触図」そのものも興味深かった。専用のプリンターがあるそうだが、単に描線を浮き出させているだけではなく、色の濃淡なども手触りで感じとれるよう、「編集」がされている。触るから気づけるけれど、目視だけでは見落とすのではないか、というような薄く、細い線もあった。
会場にはオリジナルの作品も展示されていて、触図と見比べることもできる。
cwaj-gallery.jp/hands-on-art/

いつもは美術展だけを観てさっと帰ってしまうんだけど、せっかく上野にいるのだし、たまには、と思い、この日はお昼を食べてから公園内をうろうろした。

上野東照宮ぼたん園(こういうエリアが存在することを初めて知った…)でダリアの特別展をやっていたので、ふらっと入ってみたり。
ダリア、きれいな名前の品種が多い。そしてほんとうに華やか。

十数年…いや数十年かも?ぶりで上野動物園にも行った。
ゾウとかキリンとか、ホッキョクグマとか、ふだんなかなか見ることのない動物を見るの、めちゃくちゃ楽しいなあ…と童心に帰ってしまいました。
ジャイアントパンダも見たよ!ふたごのレイレイ&シャオシャオは大行列だったけど、リーリー&シンシンは並ばずにゆっくり見学できた。
午後の遅めの時間で、レッサーパンダやミナミコアリクイの給餌に立ち会えたりしてラッキーだったけど、おうち(飼育舎)に帰ってしまって見られなかった動物もけっこういた…ゴリラとか…
哺乳類だけでなく鳥もいっぱいいて、あらためてすごい動物園だ…と感心しました。入園料も思ったより値上がりしてなくて、600円でこれだけ楽しめるのはコストパフォーマンス良すぎだな〜としみじみ。また行きたい。

国立西洋美術館「キュビスム展」に行ってきた。
14章から構成された展示で、ピカソとブラックが互いのアトリエを行き来してキュビスムを探究したという4章「ブラックとピカソ―ザイルで結ばれた二人(1909-1914)」がすごかった。色彩もなく、ほとんど抽象画のようにも見えるんだけど、抽象画じゃないんだなあ…と思った。

後半はドローネーの《パリ市》をはじめあざやかな作品が並んで、楽しく観られる。キュビスムとイタリアの未来派が合体したロシアの「立体未来主義」とか、興味深かった。
個人的にはシャガールがたくさん来日していてうれしかった。とくに《ロシアとロバとその他のものに》は、高校生のときに東京都現代美術館「ポンピドー・コレクション展」で強い印象を受けた作品で、26年ぶりに再会して涙ぐんでしまった。

タイトルだけずっと知ってたフェルナン・レジェの実験映画《バレエ・メカニック》を観られたのもよかったです。
cubisme.exhn.jp

昨日もまた、おいしいきのこ鍋を囲みながら「小説が書けないんだよねえ…」とみんな返答に困る愚痴を言う最悪のムーブに及んでしまったわけですが(ほんとうにごめんなさい)ちょっと前までは「書けない」という焦りすらあんまりなかったので、「書けない、でも書きたい」という焦燥が出てきたのは前進かもしれないな。

(そもそも、ちょっと前までは亀の歩みながらも作文仕事を一応こなしていて「書いてる」状態だったのに、かれこれ10年書けていません…ぐらいの深刻なテンションにすぐなっちゃうのが、私の「書けない」を薄っぺらくしているよな…わかってはいる…)

小説を書きはじめるときというか、お話ができるときの最初のとっかかりも、音楽だったり単語だったり色々あるんだけど、今は「書きたい、何かないのか」と原料を漁ろうとしてなんとなく見つかるそれっぽいものは「場面」で、同じ場面を繰り返し想起しているので、きっとこれが何かの種なんだろう、と思うようにもなった。ただ、まだ場面しかないのでどうにもならないという感じ。気長に追いかけてみたらいいのかな。

「あったこと」で書きたいことが溜まってきてるけど、こういうボヤッと思うことがいちばん書きやすいのでつい…展覧会や読んだ本のこともおいおい書きます。

9月の終わりに国立新美術館「テート美術館展 光」に行った。一度、日曜日の夕方に出かけたら入場50分待ちで諦め、いつ行っても混んでいる気配にためらっているうちに会期終了前最後の土日になってしまったので、覚悟を決めて10時の開館直後をめがけて行ってきた。

序盤は宗教画や風景画が続く。ターナーやミレイの光のやわらかい感じがほんとうに美しく、観ていてホッとする。
ターナーはロイヤル・アカデミーで受け持っていた遠近法の講義のための、光の反射や屈折を図解した絵も面白かった。

カンディンスキーが登場して以降、草間彌生、ゲルハルト・リヒター、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソンと現代アートのスターがどんどん出てきて、すごくテンションが上がった。しかもそのエリアは比較的空いていて見やすく、最高だった。
透過光フィルムとライトボックスを使って精神病院の廊下を描いたキャサリン・ヤースの連作が印象的だった。

「光」というテーマに沿って、古典的な宗教画や風景画から始まって、現代のインスタレーションまで来る展示の構成がとてもよかった。
最も好きなタイプの展覧会でした。
tate2023.exhn.jp

一週間も前の出来事をなぜ今になって書いているのか…という感じですが、この一週間…いや二週間くらいかな?は現職の繁忙期からのゴタゴタと転職活動(2023年に入って半年ぶり2度め)の山場で精神的な負担が凄まじく、コンサートの感想も走り書きでメモだけしたものの、まとめる余力がなかった…。

それもなんとかいちばんしんどいところは終わり、いったんホッとしています。
いやまだこれからいろいろとやらなきゃいけないことはあるんだけれども。
とりあえず2023年はめちゃくちゃ頑張ったと思う。あっという間に9月も終わるけど、個人的にはまあそりゃそうだよねというくらい色々あった。ので、今年はもう店じまいにしたい気持ち…

落ち着いたら、インボイス反対署名50万筆受け取り拒否についてのご意見なども政府に送らねばだな(昨日はちょっとそれどころではなかったので)

土曜日にはなんかものすごいお寿司を食べさせてもらったりもしていたんだけど、そんなこんなで胃腸の具合も万全じゃなかったし、見せびらかす余裕もなかった(で、今、見せびらかす)。
今日、一段落してお昼に食べたオリーブとツナのサンドイッチでやっと生き返った気がします。

あと、コレクション・イン・フォーカスというテーマに沿った小さなコーナー展示がいくつか組まれていて、修復についてとか、視覚障害者向けの触って鑑賞する試みとかの解説があって興味深かった。女性画家にスポットをあてたりとか。

そのコーナー展示のひとつでエルンストの「石化した森」に出会えたのはほんとうにびっくりした!子どものころに本で見て印象的で覚えていたんだけど、ここに所蔵されていたのか…すごくうれしかった。

あとまったく知らずに行ったんですが、川崎重工(オフィシャルパートナーらしい)の提供で常設展を無料で観られる日でした。

また今度じっくり観に来たいな〜。10月から始まるキュビスム展は観たいと思ってるので、そのときまた常設展もがっつり観たい。

スレッドを表示

国立西洋美術館「美術館の悪ものたち」の最終日に滑り込んできた。常設展の一室を使った特集展示で、それほど規模は大きくなかったけどたいへん面白かった。デューラーがたくさんあって嬉しかった。
魔女であったり、誘惑者であったり、あるいは悪徳や愚かさや罪の象徴であったり、とにかく「女」が描かれているなあ、とあらためて感じた。「ポルノクラテスあるいは豚を連れた女」とか、絵画としては好きだけど、「女」をとらえる画家の目線はけっこうひどいと思った。

国立西洋美術館にはあまり行く機会がなく、大人になってからは初めてくらいかも…?という感じだったのだが、常設展の充実ぶりにびっくてしまった。すごい絵がいっぱいあった。写本も宗教画もモネの「睡蓮」もピカソもジョアン・ミロもロダンも観られて大満足だった。
nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023

金曜日は月初だったので記帳のために大手町周辺をうろうろしていた。三井住友銀行の本店を目指していたのになぜか東館に迷いこんでしまい、でもそのおかげで「Portraits」展を観ることができた。こぢんまりした規模だが、テーマの広げかたはとても面白かった。
smfg.co.jp/company/art/0825.ht

転職して3か月めというタイミングもあるのか、仕事へのモチベーションが落ち込み気味なのだが、この日はお昼にめちゃおいしいお寿司屋の豪華海鮮丼を食べさせてもらったりもして、少し元気になった。

退勤後は  へ。ギリギリ間に合い、短い時間だったが人生初のダイ・インを体験した。アフスァルトに寝転がった背中がほかほかとあたたかくて、日中の熱がなかなか逃げないのだなあと思った。

早起きして出勤前にひととおり終わらせておいた作文仕事を帰宅してから見直し、少し整えて納品した。
ほぼ2年、プロット作成の期間から数えるなら3年くらい抱えていた作文をようやく手ばなせた。校正などはこれからだが、とにかくホッとした。

せっかく夏休みをとって足利まで来たので、足利学校と鑁阿寺にも寄った。足利学校にはアニメ絵の小野篁がいて、声優さんが論語を素読していた…。鑁阿寺は広々していてとてもよかった。

東武足利市駅を出てすぐ、渡良瀬川があって、ここが森高千里でおなじみの…と渡りながらしみじみしたりした(世代がバレるね)。

あと足利市立美術館に刀剣の気配があって、そういえば山姥切国広のゆかりの場所か…と思い出すなどしました。

それにしてもとにかく暑かった…
最高気温35度を超える猛暑日は、ちょっと外をうろうろしているとそれだけで熱中症になりかけるということが身にしみてわかった。

7月に家族でドライブをしたときの行き先も佐野だったので、この夏は栃木づいていますね。
佐野では家族がお店を調べてくれていてたいへんおいしいラーメンを食べたんだけど、私はそういう下調べをぜんぜんしていなくて、たまたま見かけた雰囲気のよいカフェでレモンタルトを食べました(おいしかった)。

スレッドを表示

足利市立美術館「顕神の夢 ー霊性の表現者ー 超越的なもののおとずれ」を最終日に滑り込みで観てきた。
不思議なインパクトのある作品ばかりで、一見して「怖い」と感じるものも多かった。萬鐡五郎、佐藤溪、船越直木の絵画がとくに怖かった。子どものころに見たら夜中に思い出して泣いていたと思う。萬鐡五郎の「目のない自画像」をはじめ、思わずギョッとしてしまう自画像が幾つもあったのも忘れがたい。
好きだったのは古賀春江「孔雀」、花沢忍「宇宙について」、広島平和記念資料館に展示されている「人影の石」に衝撃を受けて描かれたという八島正明「給食当番」。

どの作品にも異様な迫力があるうえに、キャプションがちょっと陶酔的というか、作品と一定の距離がある書きぶりではなくて、かなり「あてられる」感じがあった。図録が売り切れていたからけっこう人が入っていたのだろうが、みんなは大丈夫だったんだろうか…
watv.ne.jp/ashi-bi/2023-Kenshi

国立新美術館「蔡國強 宇宙遊」を観てきた。
展示室はひとつの広い空間を仕切りなしで使い、壁に沿ってビデオやドローイングが配置されているほか、電飾がついた巨大なモビールがたくさん設置されていて、遊園地のような空間だった。

横浜トリエンナーレや直島の常設展示などで以前から好感をもって作品を観てきたものの、こういうまとまった展示を観るのは初めてで、プロジェクトの映像をたくさん観られたのがよかった。万里の長城を導火線を伝う火によって延ばそうとする「延長」や「スカイラダー」など、どれもよかったけれど、とくにいわきの海岸で打ち上げられた「満点の桜が咲く日」は美しかった。
北京五輪の開会式の花火もすごい。ていうかアイ・ウェイウェイがスタジアムを設計し、蔡國強が花火を担当してたのか…。この五輪に関わったことで「体制側の人間だと思われてしまった」みたいなコメントもあった。

あとは砂曼荼羅の下絵を爆発させた「闇へ帰る」をはじめ、ガラスと鏡のあいだで爆発を起こして制作された作品群が美しかった。
最初に展示されている、作家の父によるマッチ箱のドローイングも印象的だった。

nact.jp/exhibition_special/202

古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。