先週の土曜日、代官山ヒルサイドフォーラムで「第66回CWAJ現代版画展」の、「ハンズ・オン・アート」というワークショップに行ってきた。
視覚障害のある人が版画を楽しむためのプログラムとのことで、参加じたいは誰でもできる。

版画の線や色を立体的に浮き出させた「触図」をさわりながら、ここに描かれているものは何だろう?など、話し合いながら鑑賞するという内容。
とくに最近は、ひとりで美術展を観ることが多いので、単純に作品について人とあれこれ言い合うのが面白かった。グループには全盲のひともいるので、見える参加者が色を説明したり、視覚と触覚で得た情報を総合して作品を読み取っていくのはとても面白かった。
「触図」そのものも興味深かった。専用のプリンターがあるそうだが、単に描線を浮き出させているだけではなく、色の濃淡なども手触りで感じとれるよう、「編集」がされている。触るから気づけるけれど、目視だけでは見落とすのではないか、というような薄く、細い線もあった。
会場にはオリジナルの作品も展示されていて、触図と見比べることもできる。
cwaj-gallery.jp/hands-on-art/

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また、木版・銅版・ドライポイントなど版画の技法についての説明もあり、銅版画に使う銅板に実際に線を引く体験もさせてもらった。
鑑賞していた作品の作者のかたが偶然会場を訪れていて、いろいろお話を聞かせてくださったほか、目の前で銅板に線を引いてみせてくれた。思いのほか強い力で引っ掻かないと、しっかりした線にならないのだとわかった。

すごく貴重な経験をさせてもらえて、勉強にもなりました。

会場にたくさん展示されていた版画も、いろいろな題材や質感のものがあって、見ていて飽きなかった。
入ってすぐのところに展示されていたレジンを使った作品がとくに好きだった。

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