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そして今週は一泊二日で博多に行ってきた。子どものころの長崎への家族旅行で通過したことはあったけど、しっかり滞在するのは実ははじめての福岡。
直前にいろいろありすぎて下調べもろくにできず、いつも以上に行き当たりばったりで出かけたのですが、それがすべて良い方に転がってくれたというか。

初日の夜、せっかくだから中洲と呼ばれるあたりに寄って帰ろう…とふらふら歩いていて水上バス乗り場を見つけ、思いがけずナイトクルーズに参加できたりとか。
屋台村や博多ポートタワーを見ながら博多湾まで行く30分のクルーズで、がっつり観光したぞ!という気分になりました。

2日目はこれも現地でたまたま存在を知った福岡アジア美術館に行き、予想以上にすごくて圧倒されてしまった…李禹煥、蔡國強をはじめたしかにアジアの現代芸術のスター作家が揃っていて、10人24点とは思えないボリューム感だった。別の企画だけどパンクロック・スゥラップもいたし。
作家の写真とあわせて展示されていた方力鈞の自画像がとくに印象的だった。

ごま鯖、明太子、のっけ、ごぼう天うどんと当地のおいしいものもたくさん食べられたし、大きなアクシデントもなく、ほんとうに楽しい旅行だった。

この旅行の目的は星組の博多座公演『ME AND MY GIRL』の観劇だった。

宝塚歌劇団については、2月に大劇場公演を観に行った時点で週刊誌報道を受けてウジウジしたことを書き連ねており夏の星組『1789』でもさんざんモヤモヤし、そして所属の団員の死亡という決定的な事件を経てさすがにかなりテンションが下がっていた…と言いつつ飛行機に乗って観に行ってしまったわけですが。

博多座はたいへん良い劇場で、観劇中はやはり楽しかった。『ME AND MY GIRL』はわりとお気楽なハッピーミュージカルだし、演者さんたちはみんな達者だった。
けれど楽しみながらも、前日に知った訃報が頭から完全に離れる瞬間はなかった。訃報という言葉で一括りにはできない、けれど、同じ劇団に所属する団員の訃報を受けてまだ日も浅いのに、舞台に立っている人たちを心配せずにはいられなかった。

舞空さんのチャーミングな「顎で受けなさい」を聴きながらも、「アゴで受けとめてニガい顔してスマイル」じゃ済まされないことが起きたんだろうが…などと思ってしまい、なんか…よい舞台だったけど、状況的に楽しむのが難しかったです。

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