Detroit: Become Humanのストーリーについて
ただ、ヒトとその他の生物やアンドロイドに人権こそ与えないにしても、どの程度の権利を与えるべきなのかというのは、単純な話で無いことも確かだ。
実際、人権とは別物であるが、動物にも一定の権利を与えるべきと言う考えは動物福祉という形で西欧を中心に浸透してきている。
もし、この境界線であったり、どの程度の権利を認めるべきかという所に主眼をおくのであれば、アンドロイドのヒト化だけでなく、ヒトのサイボーグ化という形での技術発展を盛り込むと思われる。例えば、高精度の義肢であったり、もはや、傷害に対する補助具を超えて、新たな機能・能力を獲得するためにサイボーグ化するヒトが増え、さらには、その適用箇所が増えるにつれ、どこまで装置に置き換えてもヒトであるのかというような流れだろうか。正直言って、アンドロイドがヒト化するよりも、技術的にはサイボーグ化の方が容易だろうし、片方の技術だけが発展するというのは考えにくい。
また、サイボーグ化ではヒトと機械装置を融合させるわけだが、ヒトと他の生物種のキメラであったり、新規に作った遺伝子の導入によるソフトな装置との融合というのも当然想定される。
実際、そっちの方が喫緊の倫理的な課題ではないかな?
Detroit: Become Humanのストーリーについて
個人的に考えを整理すると、アンドロイドができたとしても、せいぜい、ペットと同程度の感情を抱く程度までしか人間に似せた容姿・言動をさせてはいけないと思うんだよね。
前にもコメントしたように、問題はアンドロイドの知性や感情ではなくて、姿形にあると思う。
知性や感情という意味では、イヌやネコに限らず、魚やタコにもあることが分かってきている。知性や感情の程度を人権のような基本的な権利の基準にしてしまうと、逆に、知性が劣る乳児や知的障害を抱えた人、認知症患者の扱いなどは、多くの人間より劣る権利しか持たないということになりかねない。感情を持つ生物を絶命させる際には、動物倫理に配慮した扱いが必要となるが、ヒトと同様の生存権を与えるのは流石にやりすぎだろう。人権は、ヒトだからという理由のみで賦与されなければならない。
本ゲームは、おそらく、アンドロイドに過去の抑圧されたヒトを重ねるのが意図なのだろうが、逆に、ヒト以外の動物やアンドロイドにヒトと同様の権利を与えるべきという風に捉えられてしまうことを危惧する。特に、西欧社会の人間ならば、数々のメタファーから製作者の意図が伝わるだろうが、日本人の場合、どこまで、その辺の意図が伝わっているだろうか?
Detroit: Become Humanのストーリーについて
そうか、もう一つの不思議な感覚の原因は、未来の話で、過去の黒人差別やユダヤ人迫害の歴史を知っているはずで、似たような状況に追いやられているにも関わらず、また、アンドロイドなら、ヒトのように過去の歴史を忘れ繰り返し同じ過ちをするなどということはしないはずなのに、歴史を振り返らないからか。
ということは、やはり、アンドロイドをテーマにしつつも、支配者側から見れば、抑圧される側はモノのような存在であった過去の差別の実態をアンドロイドという舞台装置を使ってプレイヤーの意識に乗せ、人権について改めて考えさせることこそが製作者の意図だったのかもしれないね。
基本的に、コーヒーをガブガブ飲みたいタイプなので、コーヒースプーン1杯で4cup=600mL淹れるという薄いコーヒーを飲んでいるのだけど、前に貰った欠点豆コーヒーも薄く淹れると、エグ味も消えて普通に飲めちゃうんだよなぁw
通常通りコーヒースプーン1杯で1cup=150mLで淹れるとエグ味が気になるけど2cupだと、余程気にして飲まないと分からないくらい。
まぁ、こんな所で、ケチっても仕方が無いというか、既に薄く淹れてケチっているようなものなので、次から欠点豆を敢えて買うとかいうことは、流石にしないけどねw
Detroit: Become Humanのストーリーについて
考察を読んだ後、他のルートのストーリーも気になって、違う実況者の動画を見始めてしまった😅
ネタバレになるけど、逃避行する一行の女の子もアンドロイドというのは、アンドロイドとヒトの見分けが付かないということを印象づけたかったのかもしれないけれど、結果的に、ヒトとアンドロイドの間で深く心を通わせる可能性という例が失われ、画家とお手伝いさんの間の信頼関係止まりになってしまった。アンドロイドのデモにヒトが参加しなかったのも含めて、ヒトとアンドロイドの関係性を考える上では重要なエピソードだったと思うのだけどなぁ。
ただ、この辺も、日本の鉄腕アトムやドラえもんのようなロボットに親しんできた日本人と、他国とで感覚が違うのかもしれない。
みふゆさんの教養があふれ出ていて、とても面白かった。本人は邪推やこじつけも含まれていると書いているが、ほぼほぼ納得させられた。
紹介されるような欧米の歴史や哲学を把握した者同士で、暗喩している内容を見つける、宝探し的な楽しみ方も意図したゲームなのだろうなぁと思った。
未来の話のようにみえて、過去の話を扱っているような不思議な感覚に僕がなったのは、ほぼ隙無く、歴史や哲学や聖書に対応させてストーリーを展開していったことの副作用だと思う。
そのせいで、アンドロイドの権利という未来の話をしつつも、現代の価値観を変革させるような技術革新は見られない。
翻して、哲学や倫理の問題集として、過去の哲学者が何を考えてきてかを振り返ることができるゲームとも言える。
シナリオはフランス人らしいのだが、さすが、哲学と議論が大好きなお国柄という感じがするw
まだ読み始めたばかりだけど、さっきのゲームの考察、面白い。
深読みで楽しむDetroit: Become Human|みふゆ @miravella #note https://note.com/miravella/m/m7a072a1b7d6c
YouTubeでDetroit:Become Humanというゲームの実況を見つけて、延々と見てしまった。
アンドロイドが知性を持ったとき、彼らにも人権を与えるべきかというテーマだが、アンドロイドに対する扱いが、アメリカにおける奴隷制や黒人差別をなぞるので、未来の話のような、過去の人権問題を扱っているような不思議な気持ちになった。
白人と黒人の関係とヒトとアンドロイドの関係を暗に並べて捉えさせることが妥当なのかと言われると、やはりアンドロイドは機械であり、ヒトとは様々な点で異なるので、問題があると言わざるを得ないだろう。しかし、ゲームの没入感の巧みさ故に、自分でも自然と並べて考えてしまい、そのことを怖いと感じた。
振り返れば、このゲームで機械であるはずのアンドロイドをヒトのように捉えさせてしまうことの大部分は、その造形にあって、もしヒト型をしていなければ、アンドロイドを虐待し、気に入らなくなれば廃棄するのは、ストレスで家電を破壊し、壊れれば買い替えるという、好ましくはないものの、非難するほどのことでもないのだよね。
わざわざ、アンドロイドが雑誌のページをめくって読んだり、アンドロイド同士に会話させたりというのも、本来は電波でデータ転送した方が早くて正確なわけでw
この記事はよく書けてるね。まさに、当時の最高裁判事の世代における男性は、男性であるが故に、判事として第三者の立場にいるつもりで、実際は、当事者として問題を過小評価していたということをコメントだけで浮かび上がらせている。
男性の元最高裁判事「パスポートや運転免許証などを変えなければならないのは面倒ですが、『結婚して姓が変わりました』と言えばいいだけの話で、どうしても耐えられないという程度の問題ではないですね。対応策はいくらでもあるわけです。ちょっとの不合理さや不便さを理由に、違憲判断はできないと思います」
女性の元最高裁判事「最高裁判事になった時、『どこの馬の骨か分からない』と言われ、経歴や実績が切れた悲哀を味わいました。旧姓使用はダブルスタンダードみたいなもので、相手が認めるか認めないかで決まる不安定なものです。今も海外などでは、旧姓を使っても身分証明が非常に難しいなど、不便どころか大変な問題が生じることもあります」
当時いた女性判事、3人全員の連名で「婚姻の自由や両性の本質的平等を保障する憲法に違反する」という多数意見とは異なる見解を示しました。
元最高裁判事2人に聞いた 結婚後の名字の制度どうなる? | NHK | WEB特集 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240502/k10014437851000.html
趣味:料理・音楽鑑賞(クラシック・ジャズ)・サイクリング・ピアノ(Simply Pianoというアプリに小さな電子キーボードを繋げて遊んでます。初心者。)
Duolingoでドイツ語とアラビア語を始めました。まだ始めたばかりですが😅
お酒や珈琲が好きですが、お酒は薬の関係で最近飲んでいません。
学術系の話題は全般に興味があります。
たまにPythonで簡単なプログラムを書きます。
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