読んだ
高校と大学でちょっとずつくらいしか日本史に触れてない人間が、パライソの解像度が上がるらしいと聞いて手に取っただけなんだけど、割と読みやすくて面白かった 主に九州での戦国期からの宗教の様子とか、民衆と支配者層の関係とか、蜂起した人たちの様子とかこれまでのイメージと違う側面が見えてきて興味深い パライソの流れがどういったものを元にしたものなのかも分かってあー、になるとこもあったし、同時に綺伝の解像度も少し上がった感がある あの放棄された世界じゃこんな島原の乱は起こらないんだろうな…とか思って切なくなりますね そしてまさかの忍たまの解像度も若干上がる予想外の結果に 戦国期の民衆たちの話が割と絡んできてたから……
ただ、6章辺りの“日本宗”に関する論については比較的少ない根拠で強引に結論を導き出してる感じはあるなと思った 面白い仮説だし一定の理解はできるけど、主張の通り日本全体の民衆がそうした理解と信仰を持っている傾向にあったのかは挙げられてる例からは言いきれない気がして
honto.jp/netstore/pd-book_0260

まじで今読んでる本面白いので紹介しとくね 正直哲学にも法学にも前知識がない上、基本北アメリカでの話が元になってるので、何割理解できてる〜??って感じだし、批判的読解のひの字にも辿り着けてない感はあるんだが、私が元々微妙に違和感持ってた部分に様々な角度から光を当てて検討してるところが多くて「なるほどね!?」と「それはまぁそう……」と「た、たしかにそう言われればそう……」と「よ、くわからん!」が交互に訪れるめちゃめちゃエキサイティングな読書体験になっている……
hakutakusha.co.jp/book/9784768

図書館で予約してた本の順番が回ってきたので今読んでる 今のところインターセクショナリティ(交差性)に関する話にかなり紙幅が割かれていて良い
sayusha.com/books/-/isbn978486

読んだ 「残余の声を聴く 沖縄・韓国・パレスチナ」 めちゃくちゃ面白いし、言い方選ばず言うと最っ高にクールでテンション上がりましたね 個人的な興味分野にかなり近かったのもあり 結構手元に置いておきたい方の本かも
akashi.co.jp/book/b587062.html
QT: fedibird.com/@yayoi_3/11234152
[参照]

:fedibird1: 弥生  
お休みだー!ってんで早速これから読み始めてるんだけど、序(正しくは「声のはじまり――序に代えて」)の時点で面白すぎてワクワクしている https://www.akashi.co.jp/book/b587062.html

「犠牲者意識ナショナリズム 国境を超える「記憶」の戦争」読んだ 読み通しましたよ!!! これ、すごい…… 国境を超えて「記憶」が出会い、プラスマイナス問わずあらゆる関わり方をする様子を見事に捉えている…… ここから試し読みできるので、「はじめに」の中の各章の紹介だけでも見てみてほしい
str.toyokeizai.net/books/97844
QT: fedibird.com/@yayoi_3/11238914
[参照]

:fedibird1: 弥生  
今度はこれを読んでいる まだ2章までしか読めていないが凄まじい気持ちになっている 惨い出来事、人として恥ずべき歴史の話をしているからってだけじゃなく、そうした事柄について(世界のあらゆるところであらゆる時代で起きてきたことを例にとっているのだが)「私はこれを知っている」言い換えれば「私はこれを...

「交差するパレスチナ」ようやく読めている
2023年3月末に出版された本 まず第一章、黒人とパレスチナ人の連帯について「二人(エラカートとヒル)は、黒人とパレスチナ人の間での経験の類似性をシンボリックに祝福するだけでなく、批判的な互酬性や差異の承認、相互関与的な連帯への参加を通して連帯を鍛え直す重要性を強調したのだ」 これあらゆる連帯にとって重要な事だよな……
shinkyo-pb.com/books/palestine

第1章まで読んだけど助かりすぎて………BLがどういうものなのかについては、そうは思わないな…なとこもあるけど 親密性のコードの話とか面白くて…もう1回読みたい…(今読んだとこなのに?)
shin-yo-sha.co.jp/book/b455576

わーい!読み終えた もう1回読む! それはそれとして古い本だな〜とは思った 日本でだって20年以上前、元は40年近く前の本だからね 愛すべき古典、とは言えるかな モッセのナショナリズムとセクシュアリティと同年出版か……なるほど……
QT: fedibird.com/@yayoi_3/11298929
[参照]

:fedibird1: 弥生  
読み始めたら面白すぎて大はしゃぎしてる 「男同士の絆 ーイギリス文学とホモソーシャルな欲望」はしゃぎすぎて(あと、タイミングの都合上)読んだ端から思考があっちこっち走り回って飛び回ってしてるので、なんかもう読んでるんだか思考で遊んでるんだか分からん どう考えても落ち着いて読み直す機会も必要 そ...

今読んでる本、19世紀末から20世紀初めにかけて東京で起きた暴動に関する本なんだけど、そこに寄与したと考えられる「男らしさ」の規範の話もしてくれてやった〜になってる あとすっげぇ真面目 細々したことまで注釈つきで解説してくれるめちゃくちゃ真面目な本

今度はこれ読んでるんだけどp.38で泣きそうになってる 「私たちは自らのさまざまな自己を説明するよう強いられているにもかかわらず、その説明の構造的条件ゆえ、十分にそうした説明をすることができない、ということが明らかになるだろう。(中略)自分自身についての説明は、つねに別の者ー想起されるのであれ、その場に存在するのであれーに向けて示される。(中略)さらに、私たちが説明のために用いる言葉、自分自身を自分と他者たちに理解可能にするために用いる言葉は、私たちが作ったものではない。それは社会的特性を持っており、社会的規範、つまり不自由の領域と、置き換え可能性ー私たちの「特異な」物語はそのなかで語られるーを確立するものである。」(注釈 このアカウントの人はこないだ「バトラー入門」を読みました)
getsuyosha.jp/product/978-4-90

読み終えた 「ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?」 読めてよかった 差別を指摘されたときに「進歩的な白人」がしてしまいがちな、(差別的構造を強化するという点で)有害な言動について具体的な説明があり(もちろんこの本の内容はそれに留まるものではないが)、他人事ではないなと感じただけに、特に日本におけるレイシズムについてはマジョリティとして、こうしたことを常に心に留めながら、差別に抗わねばならないと思う スタディガイドもあり、実践的な本なので、また改めて、今度はそちらにも取り組んでいきたいと思う
akashi.co.jp/book/b611079.html

読み終えた 「感情のアーカイヴ」 良すぎ良すぎ良すぎ良すぎ!めっちゃ好き……助かる……てかこれ原著2003年出版!?!?まじか……日本語訳がこないだの夏出版だからもっと最近の本だと思って読んでて、ラストでビビり倒したよ………
多分全然わかってないとこもいっぱいあるけど、読んでてわくわくしたのでおすすめです また読みたい
オタクとしては2章がとても興味深かったな……(なんかちょっと邪道な読み方してない?の話は、はい、いや、でも……) あとまほステエチュードと追悼について話してたときにはこの本の6章あたりも念頭にあり(というかちょうど読んで)ました
これで4,400円はかなり破格じゃないか………??ちょっと欲しいもんな……置き場所問題はあるが………(内容がたっぷりしている分、分厚い) うーーん……金も時間も場所も欲しいし、とりあえず手っ取り早く知識が欲しい 関連本読も………
kadensha.net/book/b10085466.ht

Blueskyでさっき投稿しました、今年その月に読み終えた本の中で1番好きだった本のご紹介、題して、2024年読了本 月ごとBEST!
1月 島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起
2月 最小の結婚
3月 ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと
4月 残余の声を聴く
5月 犠牲者意識ナショナリズム
6月 交差するパレスチナ
7月 宝塚・やおい、愛の読み替え
8月 男同士の絆 ーイギリス文学とホモソーシャルな欲望
9月 都市と暴動の民衆史
10月 自分自身を説明すること
11月 ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?
12月 感情のアーカイヴ

感想繋げてくね、1冊目「島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起」から 実はこの月は恐らくこれしか読んでない 今年一年の読書ブームはここから始まった [参照]

2月ベスト「最小の結婚」 これは本当に読んで良かった本 また読みたいですね…… [参照]

3月「ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと」 面白くて良い本 厳密には月変わってから読み終えてたか……? [参照]

4月「残余の声を聴く」 結構長文感想上げてたね 「声を聴く」は私の中で結構今年のキーワードというかキー概念だったかもな…… [参照]

5月「犠牲者意識ナショナリズム」 すごく容量ある本でしたね この月は「哲学で抵抗する」もものすごく良かったのでおすすめ本を聞かれたらそちらを答えるかも でもこちらも読んでよかったと思う本なので [参照]

6月「交差するパレスチナ」どの章もとても良かったおすすめ本 全くの余談だが、この本のことをモリミュコン現地のシアターHで思い返していたので、この本のことを思い出すとシアターHの風景が浮かぶとこある この月は「分かれ道」と「ジェンダー・トラブル」をふぅふぅ言いながら並行して読んでたのも思い出深い [参照]

7月「宝塚・やおい、愛の読み替え」 大好き オタク文化関連本色々読んでるけど多分これが1番好き これはさ〜、ちょうどモリミュコン観終わった直後(ほんとに直後、当日とか)に読んでた本でさ〜…… [参照]

8月「男同士の絆 ーイギリス文学とホモソーシャルな欲望」面白すぎて2週間の間に2度読んだ 実際のとこ、異性愛中心的な視点がある文章だとは思うのでそういう点は問題含みなんですが、欲望と葛藤、文学の話としてものすごく面白いんですよ 流石だなぁと思うところ あとさっき言い忘れましたが、7月は「男のイメージ」や「彼女の「正しい」名前とは何か」も印象的でしたね こうして並べるとほんとに表象への強い興味を感じるラインナップだな…… [参照]

9月「都市と暴動の民衆史」 まーじで細々と注釈ついてる親切本 ページ数の半分くらいは注釈なのでは?になってた 内容も非常に興味深かったです あとこの月は「悪い言語哲学入門」の方もケラケラ笑いながら読んでました [参照]

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10月「自分自身を説明すること」 この本が存在するってこと考えると、世の中って多分そんなに捨てたもんじゃないんだよな……と思ってます ただこの月、「バトラー入門」も読んだので、おすすめするなら間違いなくそちらなんだよな [参照]

11月「ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?」 すごく良い本です 食事の例えが秀逸でしたね 実践的な本でもあるので、読書会で取り組むのもありなのかもしれない 工夫は必要だろうが…… [参照]

12月「感情のアーカイヴ」 いい本!!!!私の中で「オタクに勧めたい!」の気持ちと「いやいくら何でもそれは邪道だしちょっと変!」の気持ちが戦ってる(?) 今「恋愛社会学」読んでるんですけど、「恋愛社会学」の8章はこれと結びつくとこあるなと思った [参照]

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