読んだ
高校と大学でちょっとずつくらいしか日本史に触れてない人間が、パライソの解像度が上がるらしいと聞いて手に取っただけなんだけど、割と読みやすくて面白かった 主に九州での戦国期からの宗教の様子とか、民衆と支配者層の関係とか、蜂起した人たちの様子とかこれまでのイメージと違う側面が見えてきて興味深い パライソの流れがどういったものを元にしたものなのかも分かってあー、になるとこもあったし、同時に綺伝の解像度も少し上がった感がある あの放棄された世界じゃこんな島原の乱は起こらないんだろうな…とか思って切なくなりますね そしてまさかの忍たまの解像度も若干上がる予想外の結果に 戦国期の民衆たちの話が割と絡んできてたから……
ただ、6章辺りの“日本宗”に関する論については比較的少ない根拠で強引に結論を導き出してる感じはあるなと思った 面白い仮説だし一定の理解はできるけど、主張の通り日本全体の民衆がそうした理解と信仰を持っている傾向にあったのかは挙げられてる例からは言いきれない気がして
https://honto.jp/netstore/pd-book_02606199.html
まじで今読んでる本面白いので紹介しとくね 正直哲学にも法学にも前知識がない上、基本北アメリカでの話が元になってるので、何割理解できてる〜??って感じだし、批判的読解のひの字にも辿り着けてない感はあるんだが、私が元々微妙に違和感持ってた部分に様々な角度から光を当てて検討してるところが多くて「なるほどね!?」と「それはまぁそう……」と「た、たしかにそう言われればそう……」と「よ、くわからん!」が交互に訪れるめちゃめちゃエキサイティングな読書体験になっている……
https://hakutakusha.co.jp/book/9784768479780/
図書館で予約してた本の順番が回ってきたので今読んでる 今のところインターセクショナリティ(交差性)に関する話にかなり紙幅が割かれていて良い
https://sayusha.com/books/-/isbn9784865283662
読んだ 「残余の声を聴く 沖縄・韓国・パレスチナ」 めちゃくちゃ面白いし、言い方選ばず言うと最っ高にクールでテンション上がりましたね 個人的な興味分野にかなり近かったのもあり 結構手元に置いておきたい方の本かも
https://www.akashi.co.jp/book/b587062.html
QT: https://fedibird.com/@yayoi_3/112341526629978451 [参照]
「犠牲者意識ナショナリズム 国境を超える「記憶」の戦争」読んだ 読み通しましたよ!!! これ、すごい…… 国境を超えて「記憶」が出会い、プラスマイナス問わずあらゆる関わり方をする様子を見事に捉えている…… ここから試し読みできるので、「はじめに」の中の各章の紹介だけでも見てみてほしい
https://str.toyokeizai.net/books/9784492212523/
QT: https://fedibird.com/@yayoi_3/112389144641200211 [参照]
「交差するパレスチナ」ようやく読めている
2023年3月末に出版された本 まず第一章、黒人とパレスチナ人の連帯について「二人(エラカートとヒル)は、黒人とパレスチナ人の間での経験の類似性をシンボリックに祝福するだけでなく、批判的な互酬性や差異の承認、相互関与的な連帯への参加を通して連帯を鍛え直す重要性を強調したのだ」 これあらゆる連帯にとって重要な事だよな……
https://www.shinkyo-pb.com/books/palestineattheintersection/
第1章まで読んだけど助かりすぎて………BLがどういうものなのかについては、そうは思わないな…なとこもあるけど 親密性のコードの話とか面白くて…もう1回読みたい…(今読んだとこなのに?)
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455576.html
わーい!読み終えた もう1回読む! それはそれとして古い本だな〜とは思った 日本でだって20年以上前、元は40年近く前の本だからね 愛すべき古典、とは言えるかな モッセのナショナリズムとセクシュアリティと同年出版か……なるほど……
QT: https://fedibird.com/@yayoi_3/112989293495572040 [参照]
今度はこれ読んでるんだけどp.38で泣きそうになってる 「私たちは自らのさまざまな自己を説明するよう強いられているにもかかわらず、その説明の構造的条件ゆえ、十分にそうした説明をすることができない、ということが明らかになるだろう。(中略)自分自身についての説明は、つねに別の者ー想起されるのであれ、その場に存在するのであれーに向けて示される。(中略)さらに、私たちが説明のために用いる言葉、自分自身を自分と他者たちに理解可能にするために用いる言葉は、私たちが作ったものではない。それは社会的特性を持っており、社会的規範、つまり不自由の領域と、置き換え可能性ー私たちの「特異な」物語はそのなかで語られるーを確立するものである。」(注釈 このアカウントの人はこないだ「バトラー入門」を読みました)
https://getsuyosha.jp/product/978-4-901477-42-0/
読み終えた 「ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?」 読めてよかった 差別を指摘されたときに「進歩的な白人」がしてしまいがちな、(差別的構造を強化するという点で)有害な言動について具体的な説明があり(もちろんこの本の内容はそれに留まるものではないが)、他人事ではないなと感じただけに、特に日本におけるレイシズムについてはマジョリティとして、こうしたことを常に心に留めながら、差別に抗わねばならないと思う スタディガイドもあり、実践的な本なので、また改めて、今度はそちらにも取り組んでいきたいと思う
https://www.akashi.co.jp/book/b611079.html
読み終えた 「感情のアーカイヴ」 良すぎ良すぎ良すぎ良すぎ!めっちゃ好き……助かる……てかこれ原著2003年出版!?!?まじか……日本語訳がこないだの夏出版だからもっと最近の本だと思って読んでて、ラストでビビり倒したよ………
多分全然わかってないとこもいっぱいあるけど、読んでてわくわくしたのでおすすめです また読みたい
オタクとしては2章がとても興味深かったな……(なんかちょっと邪道な読み方してない?の話は、はい、いや、でも……) あとまほステエチュードと追悼について話してたときにはこの本の6章あたりも念頭にあり(というかちょうど読んで)ました
これで4,400円はかなり破格じゃないか………??ちょっと欲しいもんな……置き場所問題はあるが………(内容がたっぷりしている分、分厚い) うーーん……金も時間も場所も欲しいし、とりあえず手っ取り早く知識が欲しい 関連本読も………
https://www.kadensha.net/book/b10085466.html
Blueskyでさっき投稿しました、今年その月に読み終えた本の中で1番好きだった本のご紹介、題して、2024年読了本 月ごとBEST!
1月 島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起
2月 最小の結婚
3月 ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと
4月 残余の声を聴く
5月 犠牲者意識ナショナリズム
6月 交差するパレスチナ
7月 宝塚・やおい、愛の読み替え
8月 男同士の絆 ーイギリス文学とホモソーシャルな欲望
9月 都市と暴動の民衆史
10月 自分自身を説明すること
11月 ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?
12月 感情のアーカイヴ
感想繋げてくね、1冊目「島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起」から 実はこの月は恐らくこれしか読んでない 今年一年の読書ブームはここから始まった [参照]