読んだ
高校と大学でちょっとずつくらいしか日本史に触れてない人間が、パライソの解像度が上がるらしいと聞いて手に取っただけなんだけど、割と読みやすくて面白かった 主に九州での戦国期からの宗教の様子とか、民衆と支配者層の関係とか、蜂起した人たちの様子とかこれまでのイメージと違う側面が見えてきて興味深い パライソの流れがどういったものを元にしたものなのかも分かってあー、になるとこもあったし、同時に綺伝の解像度も少し上がった感がある あの放棄された世界じゃこんな島原の乱は起こらないんだろうな…とか思って切なくなりますね そしてまさかの忍たまの解像度も若干上がる予想外の結果に 戦国期の民衆たちの話が割と絡んできてたから……
ただ、6章辺りの“日本宗”に関する論については比較的少ない根拠で強引に結論を導き出してる感じはあるなと思った 面白い仮説だし一定の理解はできるけど、主張の通り日本全体の民衆がそうした理解と信仰を持っている傾向にあったのかは挙げられてる例からは言いきれない気がして
https://honto.jp/netstore/pd-book_02606199.html
戦国期からこの島原の乱に至るまでの各宗教の信仰者達による世情に応じた相互の迫害の歴史にはかなり辛いものがありましたね どこで何が起きたのか、記録を一つ一つ挙げて説明していたので…