映画『キングピン/ストライクへの道』(1996) ※微ネタバレ
いつかもう一度見たいか:大家さん(後述)のために見てもいいかも
ファレリー兄弟監督のボウリング映画
聞いたことなかったし現状国内では配信もされてないっぽいので、少なくとも日本では有名作ではないんだろう
なぜかBS松竹東急で放送してた(しかも深夜とかじゃなく20時から)ので見た
元々同監督の笑いがいまいち合わない(Mr.ダマー以外)&人生で2回ぐらいしかボウリングしたことないので明らかに自分向きではないけど、それなりに面白く見た
例によってネタの手数が膨大なので、そりゃ中には笑ってしまうものもある
ネタのきわどさはファレリー兄弟的には平均ぐらいなんじゃないかと思う
あと大家さんがよかったな
大家さんMVP
悪魔に憑かれたリンダ・ブレアのステータスを性欲に全振りしたかのような素敵キャラクター
大家さん見るためにもう1回見てもいいかも
アーミッシュネタは断片的な知識しかもってない異国の人間としては興味を引かれたけど、「外の世界を知らない純朴中年に飲む打つ買うを教える」という想像の範囲を超えるところはあまりなかった
自分の中のアーミッシュのイメージ自体が不明瞭だから、そこからの逸脱を面白がれなかったのかもしれない
#見た映画 #コメディ映画
映画『FALL/フォール』(2022) ※微ネタバレ
いつかもう一度見たいか:見てもいいかも
怖かった
見てる間ずっと手汗かいてた
アイデア一発勝負かと思ったらちゃんと映画してた
傷に布を巻いて締めるときに「3つ数えるよ」っていう例のパターンがあったけど、
「1…2…(ギュッ)」
っていう微妙(普通?)なタイミングで締めてたのでお?ってなった
「3つ数えるよ」
「分かった…(ゴクリ)」
「いくよ、1(ギュッ)」
「ギャーッ」
が伝統的な様式だと思うのだけど(初出は何だろう、マッドマックスのどれかで見た記憶はある)
もうそんなんで笑わせる時代じゃないぜ?と言われた気がした
#見た映画
映画『メサイア・オブ・デッド』(1973)
ジャンル映画的な見せ場はほとんどないけど、全編に立ち込める不穏な空気が素敵
ひと気のない夜の商業施設や田舎町の寂しさがいつの間にか不安感・恐怖感に転じているような、ひたひたと迫ってくる感じの恐怖
偶然というかある種の神がかり的な力(たとえば『悪魔のいけにえ』に宿った何かのような)もかなり味方してる気がするけど、いずれにせよ同時代の米国製低予算ホラーのなかでもかなり異色の作風なのではないかと
退屈なのに妙に堂々としてる感じはどっちかというと欧州の低予算映画に近いかもしれない
ジャン・ローランとかジェス・フランコとかそんなの
あとかなりこじつけ気味だけど、場面によってはリミナルスペース的な不安感を喚起するようなところもあった気がする
若干とってつけたようなアートフィルム風味も、映画の見世物/芸術の両側面が未分化・未整理な時代ならではの感じがして自分は好きだった
見てよかったといえる
『ナイトライド 時間は嗤う』(2021) ※微ネタバレ
作品の構造とごく大まかな物語設定への言及あり
いつかもう一度見たいか:忘れた頃にまた見てもいいかも
全編ワンショットの映画はさほど珍しくもないけど、これは基本的に「時間との戦い」がずっと続く映画なので手法に分かりやすく必然性があってよい
ワンショットであることが目的化したような映画だと、そんなもんで客寄せするよりきっちり刈り込んだのを見せてくれよ…と思うことも多々あるので
待ち合わせ場所に車を止めて相手が来るまでの微妙な時間とか見ててちゃんとダレるのだけど、そういう普通の劇映画では絶対に切り詰められる無意味な間がそのまま残ってることで、見てるこちらの時間感覚と主人公のそれがシンクロする感じ
なのでいざ主人公が時間に追われ出したときの緊迫感やもどかしさもリアルに感じられた
しかも主人公は麻薬取引の司令塔なので、自分ではあまり手を下さない
話の展開の大半が、主人公と電話の相手との会話で説明される
『THE GUILTY/ギルティ』(2018)とか思い出した
9割がた車内で電話するおっさんをノーカットで撮ってるだけ
でもなんか見れた
主人公の抑えた演技が好みだったのもあるかも
映画『テルマ&ルイーズ』(1991) ※ネタバレ
映画『パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT』(2010) / にんじんで白飯を食べる行為について
いつかもう一度見たいか:そういう気分ならあり
パラノーマルアクティビティ的なものが無性に見たいけどシリーズのどれが未見とか覚えてない…と思ったら日本版があったので、これは見てないはずと思って視聴
ちゃんとパラノーマルアクティビティしてたしJホラー的な要素もうまいこと馴染んでてよかった
ただ手持ちカメラの映像のブレがきつくて序盤に若干酔った
そこまで素人撮影感を強調しなくても、これを本当のドキュメンタリーだと思って見始める客なんてまずいないだろうに…と思った
あと食事のシーンで弟役の人が、煮物のにんじん→白飯の順で食べてたのが気になってしばらく集中できなかった
にんじんから白飯ってみんな行くのかな、自分はまず行かない
いやおいしいよ、おいしいけどそこから白飯には行けない
炊き込みご飯の具とかならまだ分かるけど、煮物のにんじんは甘すぎる
続
映画『ザ・レイク』(2021) ※微ネタバレ
いつかもう一度見たいか:もういい
怪獣+宗教+ヒューマンドラマという感じだけど全体的によく分からなかった
たぶん合計15分ぐらい寝た
「本当の獣はお前の心の中にいる」的な、よく聞く気がするけど具体的にどこで聞いたかは思い出せないクリシェが出てきてそこはちょっとテンション上がった
実在するんだ!という
小型怪獣と民衆が戦うシーン、怪獣が潜んでる建物に手製の爆弾やら燃料ボンベやらを投げ込む→出てきたところを民衆が取り囲んで思い思いの武器で殴るという落ち武者狩りのような戦い方をしていて面白かった
あとは元々嫌いな、必然性の感じられないスローモーションがかなりの長尺であって辛かった
あまりにしつこいのでそこは1.5倍速で見た
#見た映画 #怪獣映画 #パニック映画
映画『ファイアー・マックス』(1984)
『マッドマックス:フュリオサ』を見に行く前に低予算のマッドマックス便乗映画を見てハードルを下げておこうと思い、昔レンタル落ち品を確保したまま未見だったこれを視聴
決して面白くはなかったけどそこまで退屈もしなかった
荒くれ者がちゃんとヒャッハーって言ってた
男性出演陣がやたら不必要に尻を出してた
尻を見て笑わない人間などこの世にいない、という監督の信念を感じた
本家のように圧倒的にどうかしてるビジュアルのキャラクターがいないので大分寂しい雰囲気ではあるけど、超能力少女やら鷹匠女やら地下に棲み人間を喰う砂族やら思いつく限りのキャラクターを出して話を盛り上げようという意志は感じた
もっともっとやる気のない便乗映画はいくらでもある
たくさんのキャラクターと付随するエピソードをそれなりに消化して81分にまとめてるのはよく考えたらすごいかもしれない
車は景気よく潰してたしちょくちょく爆発もしてた
主人公はたまに火炎放射器振り回してた
だからファイアー・マックス(原題「WHEELS OF FIRE」)なんだろう
映画『ドラッグ・チェイサー』(2019)
ニコラスケイジのB+級映画でも見るかーと思って見たらローレンス・フィッシュバーンも出てきたので得した
ローレンス・フィッシュバーン大好き
全編うっすら皮肉っぽくて好きな雰囲気だった
ストーリーというより麻薬にまつわる複数国をまたいだ構造(の揺るぎ無さ)自体を諦観をもって描いてる感じ
役に固有名詞がついてないのもそういうことなんだろう多分
忘れかけた頃にもう1回ぐらい見ても楽しめると思うぞ @未来の自分
しかしこのアートワーク https://www.amazon.co.jp/dp/B08M43BFVJ 、全然こんなテンションの映画じゃないのに劇中にちょっとだけ出てきたモチーフを組み合わせて(グラサン+スーツで銃を構えるフィッシュバーンだけは登場してない気がする)熱いアクション映画のような画に仕立ててるの逆に感心する
#見た映画 #犯罪映画
映画『ツイン・ドラゴン』(1992)
ジャッキー成分補給した
騒動が起きるクラブの内装が神話風の彫刻+ネオンカラーで今見ると完全にVaporwave(というか『フローラルの専門店』)だった
#見た映画
映画『やさしい女』(1969) ※弱ネタバレ
最後のシーンに触れてるけど、ストーリー的な結末は映画の冒頭で明かされ、そこに至る経緯を述懐するというプロットなので致命的なネタバレではないと思う
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愛想がなくて丹念な映画
漫然と撮ったカットなどひとつもなさそうな
しかし編集テンポや音響があまりにも素っ気なくて、饒舌な映像と音響に慣れ切った目と耳にはしんどかった
10分ぐらいで集中力が切れるので細切れに見た
なのでストーリーを味わうとかは当然早々に諦めた
途中あまりにも辛くて「2023UFCベストKO」みたいな動画と交互に見たりした
(そういうことをしてるので、趣味は映画鑑賞とか一生言えない)
主人公の女が浴室を出入りするシーンで、同ポジの豪快なジャンプカットがあった
ヌーヴェルヴァーグ的なあれなのかなんなのか(ちょっと検索した感じ所謂ヌーヴェルヴァーグの人ではないようだけど)
登場人物2人が食事するシーンでは、両者のスプーンをカメラが執拗に追っていた
スプーンを口に運ぶときだけ人物の顔が映り、スプーンを下げると顔が画面から外れる
笑ってしまうぐらいの律義さ、ちょっと小津っぽいなあと思ったり
続く #見た映画
映画『電送人間』(1960)、軍国キャバレーについて
映画『いちご白書』(1970) ※ネタバレ
映画『透明人間現わる』(1949) ※微ネタバレ
映画『美女と液体人間』(1958) ※ネタバレ
美女と液体人間が出てくる映画
監督は本多猪四郎、特技監督は円谷英二でゴジラ1作目と同じ
第五福竜丸事件がひとつの下敷きになってる
放射能・放射線の影響で生まれた怪物という意味ではゴジラに通じるけど、こちらはギャングも関わってくる
当時のギャング対警察組織ものの流行を取り入れつつ、ゴジラとの棲み分けを図ったのかもしれない
美女は何かというと失神してた
昔の創作物で、女性が失神したり「持病の癪が」などと言いつつうずくまる場面はけっこうある気がする
「美女といえば失神」的なステレオタイプがあったんだろうか
一度は美女がふらついて寄りかかったふすまごと床に倒れてちょっとびっくりした
脚本通りなのか何なのか分からない
最後は、液体人間を追いやった下水道にガソリンを流し込んで火を放つというかなり豪快な手段で勝利してた
他に方法がないとはいえ、河畔の建物が大炎上してたし
人類への明らかな警告を孕んだ内容ではある(一番最後に「もし地球が死の灰に覆われ人類が全滅したら、地球を支配するのは液体人間かも」といったモノローグも流れる)けど、ギャング映画要素や当時としては露出度が高かったと思われるキャバレーのショーなども入っていてごった煮感のある映画だった
#見た映画 #特撮
映画『限りなき追跡』(1953)
追跡ものだけに丘陵や峡谷のシーンがいっぱい出てきて、荒野好きとしてはそれだけで満足した
序盤の馬車が走るシーンでは、御者の位置からの一人称的な視点で起伏のある山道を走っていくところがレースゲームっぽくて印象的だった
この映画に限らず、一部の西部劇にみられる夜間のシーンが妙に好きだ
日中の撮影にフィルターかけて無理やり暗くしたような感じの不自然な映像
当時のカメラの性能や照明技術などの関係で夜間撮影が難しかったんだろうか
分からないけど、光の具合が現実の地球のそれとは違う感じでよい
荒涼としたロケーションと相まって、カウボーイやガンマンが月面を駆け回ってるように見えたりもする
あとは時代が南北戦争直後に設定されていて、戦前的/戦後的精神性をそれぞれに抱える南部人同士の分断・衝突が描かれてるのが珍しい気がした
北部的なものvs南部的なものの衝突が描かれることの方が圧倒的に多いと思うので
ただまあ主眼は追跡と武力での対決なので、あくまで味付け程度ではあったけど
#見た映画 #西部劇
趣味方面で見聞きしたものの記録が中心です。ブロック・フォロー・リムーブなど気兼ねなくどうぞ。
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