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中原淳一展を観てきた。
ファッション画は今観てもセンスがいい。赤とか黒とかパキッとした色の服の組み合わせが得意な人ですよね中原淳一って。

戦前、戦時中、戦後と着飾るより生きることに誰もが必死だった時代に、今一度生活に美しさを取り戻せ、人としての尊厳を取り戻せと少女雑誌を創刊した心意気はすばらしいが、それが今も変わらず響くとは……と考える、終戦の日。

観劇記録。本日は音楽劇『空中ブランコのりのキキ』を観てきました。

もともと好きだった童話が原作で、サーカスの世界観で衣装や美術はどれもかわいいし、大道芸人と俳優が舞台の上で実際にサーカスの技をやるし、それ以上に演劇のよさを詰め込んだ作品で、すばらしかった。

舞台の上では空中ブランコのりのキキとピエロのロロのやさしい友情が描かれながら、そこはかとなく死の気配が漂っている。サーカスのスターであるキキは、大技への挑戦以外に生きる意味を感じないが、人として役にたたなくてもいいというメッセージも舞台のいたるところに散りばめられている。その二つの間で葛藤するキキと、空中ブランコがいったりきたりする様が重なっていて「空中ブランコのりのキキ」の童話の舞台として本当にすてきだった。

童話が原作なためか親子連れが多く、初めての観劇体験をいい想い出にさせるぞという制作者側の意図がいたるところにあったのもよかったです。

きのうは夕方からロートレック展を観て、喫茶店で2時間くらい読書し、レイトショーで下妻物語を観た。夏休みをしている。

ロートレック展、想像以上によかったな……
学生時代の素描から代表作の演劇のポスターまで全部展示してあったのもすごかったけど、素描のすみにある落描きみたいな人物がなんともいい。それがグッズにされてるのも。

邪魚隊マイ初日でした!🎣

なんか、最終的に君主制を撃ち破って銀テが飛んだぞ……おもろ……

歌にダンスに殺陣もいっぱいやって、舞台の上では面白いおかしくばかばかしいことやってなんぼの人が作った感じ。それが、流司さんの「飄々と生きていたい」「限界を超えた生を見せつけてこそ見世物」といった側面とよく合っていたと思う。

流司さんを舞台の0番でいかに戦わせ、己の正義を貫く姿をみせるか、という2時間でもあった。いままで色んな舞台で見てきた姿が存分に楽しめる。邪道な主人公がこの人の王道なのである。

その他よかったのは、反乱軍の女性と誠治郎さんが演じる従者かな。

つくづく自分が舞台やエンタメに求めるものが革新性なんだなあと思う。王道の定番を見せられるのもいいけれど。その人にとっても新しく、業界にとっても新しい、見たことがないものが観たい。それが自分の好みに合ってるとなおよし。


という訳でほんじつはヨナミュでした。観劇まだのフォロワーもいるので伏せ 

原作は知らずに、役者目当てで観劇。良知さんも吉高さんもぴったりの役どころで楽しかったです。ストーリーもよくて、わたしはこの話を「お姫様をやめる話」だと思ったけど、主演の明音亜弥さんの歌声の変化がこの話のテーマを強化していたと思う。無邪気なお姫様から芯の強い重い歌声に変化していく様は見事だった。

ユンがヨナに「お姫様って呼ぶのやめていい?」と聞く場面が妙に好き。ヨナがシンアにシンアと名付ける(シンアは他人と関わったことがないので名前がなかった)場面も。

2.5定番の、序盤のOPでキャラクター全員並べてタイトルコールという流れじゃなかったのもよかった。大抵タイトルコールはOPかフィナーレにやるけど、ヨナミュは一幕のラストというタイミングで。ヨナが悲劇のヒロインから自分の意思で歩く女性に変わるようなタイミングで作品のタイトルが出て幕間という流れ、なかなかいい。

自分の座席位置のせいかもしれないが、生演奏の二胡が聴こえづらかったのはちょっと残念だったな。

人通りの少ないルートを歩いていたらこれである

という訳で本日はこちら、コブクロ JUKE BOX reading musical ”FAMILY”でした。朗読劇。結末に触れずに感想を言うのが難しいので伏せる 

「生きること」をとても肯定していた。結末から言ってしまうと白い小部屋に閉じ込められた、生死の境を彷徨う二人の関係は父と子で、父は子が生まれる前に事故死している。子は生まれる前という状況。部屋の中央の椅子に座った方がこの部屋を出て生き延びることができる。最終的に父は子に椅子を譲る。

流司さんは父親役。二人が親子なのは中盤で気づくのだが、この物語の本質はそこではない。「内気で冴えない人生だから」と生き延びることを拒む子の背中を押す父の、生きることへの肯定が本当に温かくて。冴えなくても喧嘩してもそれが生きることだから、と生きることをすごく肯定していた。クライマックスで父が子の背中を押す曲がまさに「生の賛歌」といった感じで、力強さ、温もり、流司さんの歌声が生きることそのものを讃えていた。生きることは素晴らしいよと押し付ける感じではなく、幸せになってほしいと突き放す感じでもなく、冴えなくても辛くてもそれが生きることだよと、これから楽しいだけではない人生を送る子供をやさしく包むようだった。21グラムのような歌詞を描く人が、こんなふうに生を歌えるなんて。

ツイッターのほぼ再放送で恐縮ですがライブいってきた記録。

という訳でZIPANG OPERA昼公演でした!何の役でもないさとうさんのダンスを久しぶりに観ることに気づく。よく知った身のこなしの中に増えている、新しくできることを誇らしげに披露する姿から、この仕事が彼にとってどんな場所なのかがわかる。こういうグループのライブにありがちなセンターの人とそれ以外という感じではなく、メンバーが各々の得意技を発揮している感じもよかった。メンバー以外のダンサーに至るまで、ステージの上にいる人全員にきちんとリスペクトがあったのもあり、ライブ後の感じがよくて余韻に浸りながら帰路につけた。

活動開始初期の頃、このグループが曲やライブを通して何を伝えたいのか全くわからなかった。メンバーが作詞した曲が増えたりライブの規制もなくなってきたこともあってその感じはましになってきたけど、やっぱりまだ掴みきれないなーというのが正直なところ。ステージの上にいる人たち全員がリスペクトされている景色はとてもよかった。


ほんじつはEverlasting33でした!劇場にスケートリンクを張り、緞帳とシャンデリアが吊るされ、プログラムはすべてオーケストラによる生演奏、静かに熱狂していく歓声と、わたしがアイスショーに求めるものが揃っていた。真央さんプロデュースのショーはいつも華やかで、薔薇の花束に身投げするような感覚になる。

ストーリー仕立ての舞台のようなショーは何度か観たことがあるけど、舞台のようなショーというよりは文字通り劇場でやるアイスショーだった。緞帳が下りたリンクには観劇にきた時特有の豪華さと特別感があってたまらなかった。真央さんのスケートの柔らかさと腕の表情の豊かさは群を抜いていて、毎回、人じゃないものを見たと思う。

邪魚隊🐟️公開初日!観てきました。

夏に舞台があるけど、正直言うとこの話も舞台で観たい。舞台で観たことある役者に関してはその人の個性がとても生かされている、思った通りの映画。さとうさんも、殺陣にしても芝居しても得意技を存分に発揮されていて、殺陣はもちろんガラの悪さ、日常の落ち着きのなさからくるかわいさ、その日暮らしっぽさ、自分の心理に気づいた後の仲間たちの騒ぎをよそに冷めてる姿からただよう哀愁… と、ファンが好む姿は全部観れると言っていい。偶然だろうけど、嬉しいアイテムも登場する。

歌のところは2.5の舞台で聞きなれた和田さんの音楽。だからこそ、舞台で観た時に感じるであろう楽しさをありありと想像できるくらいに映画であることが惜しい。

いいところもよくない(というかわたし向きじゃない)ところも“思った通り”の映画だった。役者・衣装・劇中歌はとてもよかったです。


本日はブリミュ観劇。一番の観劇理由は脚本演出の児玉さんはじめナルステのスタッフが多く関わってること。主人公の見せ方、必殺技の演出、漫画の再現に留まらないリアルクローズな衣装、最新の映像演出とギミックを駆使しながら人情的な場面は芝居と歌でしっかり見せるぞという、ナルステで見覚えがある世界だった。映像演出がすごいことになってるが、見どころは俳優の芝居だった。

織姫、蘭菊、ネルの見せ場がすごくよかった。BLEACHにこんなシスターフッドな場面があったんだと思ったほど。読者だからこそ理解度が高かった面もあるけど、ルキアと織姫の関係性がすごくよかった。俳優が遺憾なく力を発揮し、抱きしめ会うだけじゃない支え方があることを舞台の上から発していた。

最後の回想シーンが好きだな。それまでの映像演出とは打って変わってベーシックな見せ方で、緊迫感と不穏さが伝わってくる。他の.5作品ならそのままカテコに入りそうなところで差し込まれるのもいい。児玉さんのやりたいことが映像演出ならば仕方ないけど、人間関係をこれだけ劇的にみせられるなら映像に頼らない舞台も観てみたいなと思ってしまう。

ブリミュは向こう2~3年は児玉さんを拘束してます?この後のウルキオラの展開は絶対に劇的にみせるんだろうなと熱い期待を寄せておきます。

という訳で昨日はブロビ名古屋レニリミでした!
昨年と一昨年のツアーの一部演出がかなりつらかったので相当期待しないで行ったけど、そんなのいらなかったなと思うくらい楽しかった。

セトリが新鮮だった。いつもオーラスで定番のハレヴタイやブロウビートをやらなかった。これは結構好きなやつ…!かといってマイナー曲を多くやった訳でもないのだが、初期のアルバムからは明るい曲を中心にメジャーデビュー以降の曲が多いセトリで、ついこの間まで観劇モードだった私にはちょうどよかった。

Ryujiソロが多く、HAKUEIさん登場はライブの中盤から。なので必然的にRyujiが歌う量が多くなり、よくやってるなあと感心する。本人も明らかにキツそうで、それでもMCでキツければキツいほどいいと言っていた。これがこの人の“かっこいい”のやり方なんだよなあ。

途中でHAKUEIさんのイヤモニが壊れるトラブルがあり、だいぶ長めのMCを挟んで再開したけど音がずれてたし楽器隊もやりづらそうにしてた瞬間が多々あった。なのでバンド側からすると本領発揮できた回じゃなかったかもしれないが、私は音楽で勝手に身体が動く感じが楽しかったなあ。やっぱりこれが生き返った感じがする。

ほんじつこちらでした。GWに毎年やってる小さなアイスショーPIW。今年は『BROADWAY ROCK's』がテーマで、私が好きなミュージカルのナンバーがたくさんあって楽しかった!ホリプロ協力によって知ってる俳優が歌うナンバーもたくさんあり、三浦宏規さんや田村芽実さんの歌でアイスショーを観れたのも楽しかった。
嬉しかったのはいくつもあるプログラムの中に、ジェイミーの曲があったんですよね。選曲がよすぎる。安蘭さんのHe's My Boyで、母親役とジェイミー役のスケーターが鏡を境に滑るプログラムだった。二人がすれ違い、最後は母親の中で息子が内面化し、本人たちは別々に進んでいくような振付がとてもよかった。その後のプログラムはキンキーブーツが続いて意図が明白だったな。

ゲストスケーターのプログラムは新プロが多かったけど、選曲でも振付でも革新性があった方が好きだなと思いました。

コロナ渦以降、アイスショーが本当に増えたけど、1000人程度のキャパのショーがわたしにはちょうどいいかな。

本日、舞台パリピ孔明を観てきました。楽しかった!うれしい驚きはいつもの銀劇より音がでかかったこと!そして回るミラーボール!3階まで響くビートとエイコの歌声の力強さで、座ってるのがもどかしい。孔明がエイコの歌を大衆に聞かせることに徹底しているように、舞台全体がエイコの歌をたくさん聞ける演出になっていた。

欲をいえば、ED以外最後まで聞ける歌がないので楽曲をちゃんと聞きたかったなと思う。いいところで台詞を言うためにボリューム絞ってしまうことが何度もあってもったいない。3時間の舞台になっていいから劇中の曲を最後まで聞きたかった。

それにしても、藤田さん演じる孔明の声の滑らかなこと。戦略を流暢に語る声が耳に心地いい。自分が出るよりエイコの歌を大衆に届けることに徹していながらしっかり現世を謳歌する姿はまさに観たかった藤田玲です。知的な役と癖の強い面白い役が両方ハマるのすごいよ。Xデーの決戦を終えたエイコと七海のツーショを撮る孔明がなんともいい。いい気分で帰れる舞台。

何年も使っていないマニキュアを処分するために中身を捨てて瓶を洗うなどしていた。こうして列べてみると結構かわいい。いろんなかたちがあったんだな

アーティストを神格化することの違和感の話が特にわかるというか。自分が変わり続けるからこそ、その瞬間に思ったことを楽曲として固定することでそれだけは不変になり、後にその曲を歌うことで曲を作った当時からの自分の変化を自覚できる解放感があるんじゃないか…と私は思う。私はアーティストではなく聴く側の人間だが、昔好きだった曲を聴く時そう思っている。

自分の考え方の礎になった音楽や本があるかというと、あるにはあるけど、私は昔信じていた物の節目となる瞬間が結構あるのもあって、信念を基に選ぶことはしても、信念が変化するからそれにつれてその時々の選択も変わるなーと思ったり。

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発達障害啓発週間に伴う翔泳社の関連書籍の無料公開で、とりあえず私はこの本を読んでいる最中。私にとって真新しい情報はないけど、書面が読みやすくてありがたい。本文が3段にわかれていて読むのが苦ではない。上から下まで文字びっしりの本が苦手な人のことを考えて作ってそう。

shoeisha.co.jp/book/detail/978
amzn.asia/d/6ctB1QY

公開初日の初回だったので上映後にトークショーとサイン会があり、監督からサインを頂きました。サインと一緒に書いてもらう名前を「推しのイニシャルなんで長いんですけど…」と言い訳しながらツイッターのアカウント名でお願いしたら「これは誰のイニシャルですか?」と聞かれたので、一人ひとり答えたらああ~!とリアクションされながら「推しがたくさんいて幸せなことですね」と言って頂けた。映画を見て自分が幸福の中にいたことに気づいた直後だったので、実際に同じ言葉をかけられてさらに実感している。

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