観劇記録。本日は音楽劇『空中ブランコのりのキキ』を観てきました。
もともと好きだった童話が原作で、サーカスの世界観で衣装や美術はどれもかわいいし、大道芸人と俳優が舞台の上で実際にサーカスの技をやるし、それ以上に演劇のよさを詰め込んだ作品で、すばらしかった。
舞台の上では空中ブランコのりのキキとピエロのロロのやさしい友情が描かれながら、そこはかとなく死の気配が漂っている。サーカスのスターであるキキは、大技への挑戦以外に生きる意味を感じないが、人として役にたたなくてもいいというメッセージも舞台のいたるところに散りばめられている。その二つの間で葛藤するキキと、空中ブランコがいったりきたりする様が重なっていて「空中ブランコのりのキキ」の童話の舞台として本当にすてきだった。
童話が原作なためか親子連れが多く、初めての観劇体験をいい想い出にさせるぞという制作者側の意図がいたるところにあったのもよかったです。