最終週見ました。終わっちゃった、終わっちゃったな……

涼子様のために寝る間を惜しんで司法試験対策を作るよねさん、試験前日に団欒する仲間を叱咤するよねさん、「お気立てに難がある」「股間を蹴り上げる」への涼子様のアンサー、最終週直前にこんなに涼よねを……ありがとうな……

それぞれの戦後が一段落する週でしたね。家族と離れて暮らせるようになった直明、机上の空論に怒る航一さん、マスターとよねさん。

の、無愛想な家裁の事務員(たぶん事務員ではないが)の女性が好き。好きっていうかこの人はわたしなんですよ、そのくせに名前も正しい役職も覚えてなくてすみませんけど。女性だからと愛想よくしなくていいという存在。よねさんもそうだけど、“男は度胸女は愛嬌”の逆をいく存在が「そういう人」として画面の中に当たり前にいる。

ヒャンちゃんが娘のために捨てた崔香淑を娘の前で取り戻す展開、本当にいいな。それも事故ではなく、自分の意思で。

航一さん、子どもたちが自立すれば後は余生だとか言ってたのに、のどかの結婚報告ではあんなに喜怒哀楽ゆたかにのたうち回れてよかったですね☺️の気持ち

2週ぶん見ましたよ、一番好きな台詞は梅子さんの「あなたの苦手なもの、わたし全部得意よ♪」

あと、優未と航一さんの「お休みの日まで勉強したくない」「休みの日は休まないとね」の会話も時々放送した方がいい。みんな、休みの日は休むためにあるという基本的なことを忘れてるじゃないですか。

星家兄妹の玄関先での喫煙、めちゃくちゃいい。今の朝ドラなので煙も出ないし煙草の棒を持ってるだけで味気なさは否めないのだが、それでも状況に味がある。

小橋ですら見捨てないのか…… すごいよ、失礼垂れ流し野郎とか言ってたのに。今ちょうど男性学の本を読んでるのもあって、あの中学生が救われるような展開に感動している。

今週の 全部見た、わかりやすい説明に振り切った週だと思った。寅子の事実婚祝い兼法学部同窓会、最終回みたいなハッピーエンドでしたね。メインじゃないけど土居さんの感情表現ができない人の感情表現が光った週だった。まばたきや首の振り方に感情があらわれるよねさんよ……

猪爪家の家族裁判、きちんと法廷の立ち位置にもなってるのね。星さんが裁判長、寅子と優未が裁判官、直明ちゃんたちが原告、花江が被告、直人たちは証人兼傍聴席。それぞれの立場にもかなっている……!

の先々週のシナリオを読んでいて気になったんだけど、涼子様と玉の会話の大事なところがかなりカットされてる…… 涼子様が離婚の理由を「結婚相手は特別な人だったけれどそれは寅子や玉への特別と同じで、異性に向けた“特別”ではなかった。自分の人生には不要な物だった」といった台詞や、「いつか玉が誰にも負い目を感じず、(主に障害のせいで)諦めたものを諦めなくていい日がくるはず」といった台詞が放送ではカットされていた。

なくても大筋は変わらないし放送も感動的だったけれど、カットされた理由は尺の都合だけだろうか。

あと絶対そんなこと言ってる場合ではないんですが、罪の意識に苛まれる岡田将生、いいな……

今週の 、現代でもよくある、自分もやってしまった事がある差別や蔑視が描かれていた。
「これだから朝鮮人は」と言う台詞に寅子が即座に「やめてください」と言える場面の頼もしさ。特定の人種や属性の人を蔑視した会話が目の前で飛び交っているのに、ここで反抗したらもっと酷いことが自分の身に起こるのではと怖くなりじっと黙ってしまうこと。怪我人を助ける嫌われ者を「困ってる人を助けるのは普通のこと」として、差別や加害は優しさや思いやりの問題ではないことを暗に示すこと。

「昔のことなんて知らない、自分は誰も虐げたことなんてない」「差別なんてしていない、現実の問題を話している」といったやり取りも現代の現実でも本当によくある光景。差別意識を指摘した時に「あの人は優しいからそんなことしない」なんてよく言われる言葉だしね。これらに明確な解決策を示す訳ではなく(だって一言で解決しないもの)、差別にNOを言える寅子ですら何も言えずにうんうん悩む、無知を否定せずに対話を重ねていく大切さを描いてくれた、今週は。

先週の高瀬といい優未といい、一人でいる方が居心地がいい人のことを描いてくれてありがとうね、という気持ち。子どもは特に、友達を作ることはいいことだという描写しかフィクションの中には存在しなかったので。拠り所は友達でなくても家族でなくてもいいという描写に救われる人はいっぱいいると思う。

今週の 見ました。カウンター越しの涼子様、いいな

新潟編、当時の三条弁がたぶんものすごく忠実ですね…… わたしは三条市にいたことがあるんですけど、耳の奥にこびりついてる祖父母の三条弁を杉田兄弟や高瀬たちが喋っててうわあってなってる 笑 ~ですけ、昼飯(ちゅうはん/お昼ごはんのこと)、~ですろ?とか久しぶりに聞いた。寅子の職場は弥彦神社の森だし 笑

「勉強しても、大学に行っても、書記官になっても生きづらさは変わらなかった」高瀬に「無自覚にあなたのかさぶたを剥がして傷つける人たちに借りを作ってはダメ」と言ってくれる寅子、これもまた自分がかけられたかった言葉だった。どこにいっても生きづらい、仕事を真面目にくまなくやるくらいしか取り柄がない、抵抗してこないことを理由に何でも言っていいと思われている、一人で本を読んでいる時だけ生きづらさから解放される…… 高瀬の気持ち、すごくわかるよ

はるがへそくりで着物を買ってたり花江が闇市で一杯飲んでたように、登場人物はおろか視聴者にまで“良い人”とされる優三さんにも悪い面はあったはずで、それがいつか描かれるだろうかと思っていたので優未の「お父さんにはどんなだめなところがあったの?」という純粋な質問も泣けてしまいましたね。直後にどんな人だったの?と続くのもいいよね、良い面も悪い面もあって人であるというのを描いているドラマらしくて。

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