『食卓歓談集』
プルタルコス著、柳沼重剛編訳、岩波文庫 1987年10月発行
プルタルコス(プルターク)はローマ時代のギリシア人著述家。この本では「酒席で哲学議論をしてもよいか」に始まり「宴会の幹事はどういう人物であるべきか」「なぜ秋には空腹を感じやすいか」「宴会の料理はめいめいに盛り分けるのと大皿からめいめいが取り分けるのとどちらがよいか」といった親しみやすいテーマが並ぶ。「鶏と卵ではどちらが先か」というお馴染みのテーマもある。「なぜギリシアやローマでは宴会の時に寝そべって食べるのか」を一番知りたいのだけど、それが書かれてないのはあまりにそれが当たり前だったからだろうね。
『もう一度読む山川日本史』
五味文彦・鳥海靖編、山川出版社 2009年8月発行
日本史超苦手状態を克服すべく、今年の春から毎日1~2ページずつちまちま読み進めていたのが読了。復習がてら『もう一度読みとおす山川新日本史』を後追いで読んでるのはもうちょっとかかりそう。通して読んだことで高校日本史の範囲が掴めた。高校の日本史ってけっこう細かい事項まで取り上げるイメージがあったのだけど、実は歴史のごくごく表面、重要部分だけをさらっと取り上げる程度だったのね(世界史もそう、他の学科も多分そう)。近現代の記述がやけにあっさりしてるな、と思ったら、『もういちど読む 山川日本近代史』『もういちど読む 山川日本戦後史』というのが出てた。そっちを読め、ということね……。
『インコが教えるインコの本音』
磯崎哲也監修、朝日新聞出版 2017年7月発行
鳥に関しては全面的に信頼している磯崎先生監修の本。ただ、20年近くインコと暮らしていると、こういう本に載っているのはあくまで代表例であっていくらでも例外があることも分かってくるし、個体によって性格も性質も大きく異なるということも分かってくる。でも、飼い始めの初心者の頃にあったら助かったと思う。それに、鳥類医学は日進月歩で発展しているから新しい知見が得られることもある。あと、「換羽」は「とや」と読んでいたけど、これは老舗の鳥屋なんかの言い方で、今は普通に「かんう」と読むらしい。それでよかったんだ……。
>「いやいや、違う。誤解してもらっちゃ困る。きみたちは小説家として生計を立てることはないだろう。いくらがんばっても無理だ。しかし、だからといって、書いてはいけないということではない。きみたちはダンスのレッスンを受けるのと同じ理由で小説を書かかねばならない。高級レストランでのフォークの使い方を学ぶのと同じ理由で書かねばならない。世界を見る必要があるのと同じ理由で書かねばならない。それはたしなみだ」
前々から気になっていた本、近所の本屋をのぞいてみたら置いてあったので即買い。
読者に憐れみを | 動く出版社 フィルムアート社
https://www.filmart.co.jp/books/978-4-8459-2003-7/
読書が捗らない本好き。フリーランスと無職の狭間。オカメインコとセキセイインコのお世話係。好きなもの:本、web小説、生成AI
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