日本史の知識が壊滅的なので、『もう一度読む山川日本史』を少しずつ読んでいて、復習がてら、同じ箇所を『もう一度読みとおす山川新日本史』で読んでみると、圧倒的に後者が読みやすい。これは何なんだろう。文章の読みやすさだけではない気がする。後から読んだせいかと思って順番を入れ替えても、やはり『新日本史』の方が読みやすい。単なる新装版かと思ってた。

前者は良くも悪くも教科書的。ただ「昔は"大和朝廷"と読んでたけど朝廷とは違うので今は"ヤマト政権"と呼ばれている」とか「"仁徳天皇陵"は疑義があるので今は"大仙陵古墳"等の名称で呼ばれている」といった補足事項は前者の方が詳しい。

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『もう一度読む山川日本史』
五味文彦・鳥海靖編、山川出版社 2009年8月発行

日本史超苦手状態を克服すべく、今年の春から毎日1~2ページずつちまちま読み進めていたのが読了。復習がてら『もう一度読みとおす山川新日本史』を後追いで読んでるのはもうちょっとかかりそう。通して読んだことで高校日本史の範囲が掴めた。高校の日本史ってけっこう細かい事項まで取り上げるイメージがあったのだけど、実は歴史のごくごく表面、重要部分だけをさらっと取り上げる程度だったのね(世界史もそう、他の学科も多分そう)。近現代の記述がやけにあっさりしてるな、と思ったら、『もういちど読む 山川日本近代史』『もういちど読む 山川日本戦後史』というのが出てた。そっちを読め、ということね……。

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