『食卓歓談集』
プルタルコス著、柳沼重剛編訳、岩波文庫 1987年10月発行
プルタルコス(プルターク)はローマ時代のギリシア人著述家。この本では「酒席で哲学議論をしてもよいか」に始まり「宴会の幹事はどういう人物であるべきか」「なぜ秋には空腹を感じやすいか」「宴会の料理はめいめいに盛り分けるのと大皿からめいめいが取り分けるのとどちらがよいか」といった親しみやすいテーマが並ぶ。「鶏と卵ではどちらが先か」というお馴染みのテーマもある。「なぜギリシアやローマでは宴会の時に寝そべって食べるのか」を一番知りたいのだけど、それが書かれてないのはあまりにそれが当たり前だったからだろうね。