異世界複利!~日利1%で始める追放生活~ ncode.syosetu.com/n3757ih/

複利の概念がない異世界で、自分の財産が複利で増えていくチートスキル、だと無双しそうなものなのに、中盤以降の主人公がなろう系であまり見ないほど可哀想すぎる(無双もするけど)。そして、特に好きなタイプの文章というわけではないのに、妙に気になるフレーズが多い。人物や社会がきちんと描けている点もポイント高いと思う。サブタイトルに記される所持金を見ていると、複利って怖いなあと思ってしまう笑

『ダンテズ・ピーク』(1997)予告編 - YouTube youtube.com/watch?v=_Y8laXj5aQ

1997年、火山噴火を扱ったディザスターパニック映画が2本公開された。1本は米北西部の休火山が噴火する本作、もう1本はロサンゼルスのど真ん中で噴火が始まる『ボルケーノ』で、そちらはトミー・リー・ジョーンズが主演。

そんなバカなと思ってしまう(けど大好きな)『ボルケーノ』と対照的に、『ダンテズ・ピーク』はなかなかリアリティがある。何よりストーリーのテンポが良い。土石流や火砕流のCGや特撮も、当時としてはとてもよく出来ていて迫力がある。ターミネーターシリーズでサラ・コナーを演じるリンダ・ハミルトンが市長役で出ている。ジェームズ・ボンドで知られるピアース・ブロスナンが主人公の火山学者を演じる。

『JM』: Johnny Mnemonic - Trailer - YouTube youtube.com/watch?v=OHjvmPdj5F

原作・脚本ウィリアム・ギブスン、出演キアヌ・リーブス、北野武、ドルフ・ラングレンというやたら豪華なネームが並ぶわりにマイナーな作品。評価は極めて低いらしいが、めっちゃ好き。たしかに映像は残念な所があるけど、それが気にならないくらいおもしろいと思う。テレ東午後のロードショーで定期的に放送すべし。『マトリックス』を初めて見たとき、すでに『JM』の印象が強く残っていたので「またキアヌ・リーブスのサイバーパンクか」と思ってしまった。1995年の作品。

映画『英雄(HERO)』 日本版予告編2 - YouTube youtube.com/watch?v=tARDCee_bW
2002年の中国武侠映画。ジェット・リー主演、共演にドニー・イェン、マギー・チャン、トニー・レオン、チャン・ツィイーという超豪華な顔ぶれ。チャン・イーモウ脚本・監督。中国の戦国時代末期を舞台に、秦王(始皇帝)を狙う3人の刺客を倒したとして主人公が謁見を許されるが…。幻想的で美しい映像が強く印象に残る傑作。

『戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。』横蛍著
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ネットのVRMMOゲームプレイヤーだった主人公は、サービス終了と同時にゲーム内の宇宙要塞とアンドロイド120体とともにリアル世界の戦国時代に飛ばされてしまう。商人として尾張で暮らし始めるも、成り行きで信長の家臣となり、チート内政で織田家は急進。美濃の斎藤、甲斐の武田、駿河の今川もいまや織田の傘下。天皇も足利将軍も尾張をバックアップ。近江の六角、伊勢の北畠、相模の北条とも力を合わせ、誰もが笑って暮らせる太平の世を目指して国づくりを進めていく。日常中心の大河群像ファンタジー。毎日連載、来月には2000話を超える大長編。

貴族令嬢がジャンクフード食って「美味いですわ!」するだけの話 ncode.syosetu.com/n2239ge/

タイトルどおりの作品。貴族令嬢版『孤独のグルメ』。言葉遣いは貴族令嬢でも、立ち居振る舞いと中身は日雇いのオッサンと大差ない主人公。現場仕事に疲れた貴族令嬢マリーが向かうのは上野か赤羽か。今日は日高屋あしたは蕎麦屋、串カツおでんにお好み焼き。たのみの定額給付金はまだ来ない。マリーの知人貴族も、競馬で全部スってしまった大公殿下とかろくな人がいない。文章が上手く小気味よいのがまたズルい。

ホームセンターごと呼び出された私の大迷宮リノベーション!(星崎崑) - カクヨム kakuyomu.jp/works/168173306570

大好きな作家さんの新作。のっけから引き込まれる。ホームセンターといっしょに異世界のダンジョン(しかも最下層)に転移! 無尽蔵の資材を武器にラスボスから逆順にダンジョン攻略! 出世作『ネトオク男の楽しい異世界貿易紀行』に通じる、軽快な物語。連載開始から1ヶ月もたってないけど、アニメ化されても不思議はないと思う。というかアニメ化しやすいのではないかなー。単行本化コミカライズすっとばしてぜひアニメ化してほしい。

俺得?仕事中に転移した世界はゲームの魔法使えるし?アイテムボックスあるし?何この世界、俺得なんですが!(くまの香) - カクヨム kakuyomu.jp/works/168173306531

毎日の更新を楽しみにしていた連載が終わってしまった。高校生がクラスまるごと集団で異世界転移という小説は多いが、これは職場ごと異世界転移、主人公はアラフィフの派遣社員という異色の作品。けっこう長く読んでた気がするけど連載開始が2月なので3ヶ月ちょっとだったのか。最後はちょっと強引だったかもしれないけど、良いエンディングだと思う。

『無職転生』理不尽な孫の手著
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なろう系小説を読み始めてしばらくしてから出会って思いっきり熱中した作品。1ヶ月くらいかけて読みあさった。その間仕事が滞った。完全に作品世界に没入していた。

作品自体は2015年に完結している。完結から7年経って、アニメ化された。あまりの完成度の高さに声を失った。そして連載開始からちょうど10年となる昨年11月、最後の単行本が出て、書籍版も完結した。アニメ版も最後までやるらしい。2クール24話で全体の1/4くらい進んだので、不可能ではないかもしれない。ぜひとも最後まで作り上げてほしい。

『古書店めぐりは夫婦で』ローレンス&ナンシー・ゴールドストーン著

古書にも古本にも興味のなかった作家夫妻が、誕生日プレゼントをめぐる出来事から古書の魅力に目覚め、近隣の古書店をめぐりはじめる。個性溢れる古書店のなんと魅力的なことか。さらには稀覯書や古書市、古書オークションにまでエスカレートしていく物語。これは一種の冒険譚だ。そして本書は読書ガイドにもなっていて、読み終える頃にはさらに読みたい本が増えているはず。

『いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました』霜月緋色著
ncode.syosetu.com/n4097fo/

ブラック企業の社畜生活に疲れ、亡くなったばあちゃん宅に引っ越すと、そこは異世界と通じていた!剣と魔法の異世界では、現代日本の消耗品でも高値で売れる。そうしてはじまる行商生活。転生じゃないからいつでも自宅に戻ることができる安心感。笑いと涙のハートフルストーリー。Web版では2020年に未完結のまま中断していたので、てっきりよくある尻切れトンボものかと思っていたのに、なんと書籍版は今も継続刊行中だったりする。1年ほど気づかなかった。いや、Webでもアナウンスしてよ。

著者の霜月さん、もともとはプロの格闘家という異色の経歴の持ち主。格闘家がなろう小説を書く時代。そんな経歴を感じさせない物語の面白さ。いや、よく読むと所々にプロレスネタが仕込んであるらしい。

この物語冒頭には貧困な家庭の女の子が出てくるのだけど、印税の一部は日本の子ども達の貧困支援や学習サポートに使われるとのこと。心優しい霜月さんの生み出す、心優しくなれるなろう小説。

『グインサーガ』栗本薫著

ヒロイックファンタジー、というか群像ファンタジーなのかな。記憶を失った超戦士グインが剣と魔法の世界で自分自身を捜し求める長大な物語。登場人物800人以上。100巻で完結を目指すも終わらず、130巻まで出た所で著者死去。その後は複数の作家によって書き継がれている。現在、本編147巻外伝26巻まで出ている。

はじめて手に取ったのは高校に入ってしばらくしてから、近所の書店だった。何の予備知識もなく、著者についても知らなかったのに、なぜ買ったのか覚えていないけど、のっけからハマった。こんなに面白い物語があるんだと感動した。中世ヨーロッパ風世界に時折あらわれる超科学SF風味。おそろしくリアルに描かれる風俗、宗教、食事、都市、宮廷、政治、戦争、自然、超自然の怪異。

熱中して読んだり、何年か離れたりしつつも、けっきょく一生読み続ける本になった。数年前、全巻セットがネット書店で出ていたため、これは予備を買いそろえるよい機会だと反射的に注文してしまった。というわけでうちには2セットあります。

ツイッターだけではなく、最近はfediverseにおいても世の中にうんざりようなエントリを目にすることが増えてきた気がするので、このアカウントでは運用を切り替えて、これからは大好きな本や小説や音楽や映画について語ろうと思います。

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