昔は自作キーボードが趣味で、基板(キーボードの種類)やキーキャップやスイッチを吟味していたんですが、数年前に「これは!」という一台に出会ってからはすっかりご無沙汰でした。
しかし、秋口に諦められないくらいカワイイのと出会ってしまって、どうしようかなあと迷っているうちに冬になってしまって、今回、お迎えを決意しました。
アルミ製のケースは中国の業者に見積もり段階、マッチするキーキャップはアリババから、基板の一部、部品の何点かは外国のショップから輸入の手配を済ませました。
こういったお迎えの準備にはとにかくワクワクします。
『Standard Of Language』(Kenny Garrett) #よしざき聴いたよ
柳樂先生レコメンドの1枚。リーダーであるケニー・ギャレットのサックスがシャープで、畳み掛けるような演奏。メロディーも親しみやすい一方で、複雑で飽きさせない。
2023年の5冊を選びました。
今年は以下の5テーマに沿った読書がメインでした。
1. 小説
2. 小説の種本
3. 半導体(おしごと)
4. コンサル本(おしごと)
5. 精神の健康
その中からそれぞれ1冊ずつ選んで紹介しました。
https://yobitz.hatenablog.com/entry/2023/12/28/201910
#読書 #マストドン読書部 #読了 #はてなブログ
『The Amazing Bud Powell / The Scene Changes』(Bud Powell) #よしざき聴いたよ
ピアノ、ドラム、ベースのトリオ構成のアルバム。トリオ構成はあまり触れてなかったので、まずシンプルな聞きやすさに驚いた。どの楽器に集中して聴くとうれしいのかがすごい分かりやすくて聞きやすい。今後もじっくり鑑賞する一枚になると思う。
個別の曲だと「Cleopatra's Dream」と「Down With It」が好み。前者はとにかく親しみやすい。往年のジャズ喫茶では流れまくっていたとのことだが、とてもわかる。いかにも「ジャズ」という感じだ。後者はアップテンポで楽しげ。ピアノとベースのソロに聴き応えがある。
『ジャズ大名』 #よしざき観たよ
観ました! 前情報ナシで観に行きましたが、それが良かったって感じです! ジャズバンドの生演奏で開幕し、幕末の動乱が軽やかに演じられ、クライマックスに近付くにつれて次第にハチャメチャになっていく――。ハチャメチャ具合をジャズでやるのがマジで楽しかったです。原作も読んだことなかったけれど(オ~、たしかに筒井っぽい!)と思わされるだけの迫力、ナンセンスがありました。役者さんのパワーも光ってました。
(投稿範囲を間違えていたので再投稿)
『Jazz Cafe Presents Art Blakey』(Art Blakey) #よしざき聴いたよ
いまは1950年代後半の古典ジャズから現代に向かって進みながら聴いているのだが、勧められて1981年の一枚を。全体を通して華やか。「Free For All」のエキゾチック?な感じが聴いてて楽しい。
はてなブログに投稿しました
231222 デイリーポータルZの「はげます会」に入会しました。 - 箱庭療法記 https://yobitz.hatenablog.com/entry/2023/12/22/230122
#はてなブログ
『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 3』(Art Blakey) #よしざき聴いたよ
「A Night in Tunisia」は代表曲ということで録音も多く残っており、聞き比べができるのだが、エンディングパートはこの録音がいちばん好きだ。
『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 2』(Art Blakey) #よしざき聴いたよ
捨て曲なし! 「Moanin'」「Blues March」。
『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 1』(Art Blakey) #よしざき聴いたよ
最高! 「Now's The Time」から「The First Theme」がとにかく気持ちいい。ノれる。
『Somethin' Else』(Cannonball Adderley) #よしざき聴いたよ
いい意味でたまに聴きたくなるアルバムだろうなと思った。キャノンボール・アダレイがリーダーで、マイルス・デイヴィスがサポートとして入っている一枚。キャノンボールのアルトサックスとマイルスのトランペットとの調和が取れていて、マイルスがリーダーを務めたアルバムとは聴き心地が違った。「Autumn Leaves」が良いね。「Somethin' Else」の煽るドラムに聴き応えあり。
『うどん陣営の受難』(津村記久子) #読了 #よしざき読んだよ
新書版で100ページの掌編。会社の代表選挙にウンザリしている女性社員のお話。主人公は三番手の勢力に緩やかに連帯しているのだが、一番手と二番手との決選投票になってしまい、両陣営から陰に陽にアプローチを受ける。同僚はより激しく投票の誘いを受け……、ととにかく社内政治に辟易していく様子が鮮やかに描かれる。
小さな会社の社内イベントに見えるけれど、これは私たちが向き合うべき「政治」の話であると感じられた。応援したい候補は弱い。それを勢力で上回る陣営はくそである。それでも自分で考え、投票を放棄せずに誰を選ぶか決めなければいけない。コミカルな筆致だけれどシリアスなテーマでした。
『ギケイキ 千年の流転』(町田康) #読了 #よしざき読んだよ
クソ笑いながら読んだ。室町時代に成立した軍記物語である『義経記』を現代風にアレンジした小説なんですが、その頭で読むと書き出しから殴られる。
「かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう」
現代である。地名もいまの四十七都道府県で書かれたりするし、西暦が使われたりもする。ぶっ飛んでいる。
しかしながら、ここが町田康のすごいところ。源義経を始めとする人物、みな「っぽい」のだ。地元のヤンキーっぽさがあるが、当時の死生観(と読者が思ってしまう価値観)がガンガン滲み出てる。一言で言うと、躊躇いなくめっちゃ人を殺す。そういう時代だったので、と。
現代の書きぶりと当時の価値観とが調和して、謎のバイブスが生まれている。それが『ギケイキ』だ。
『流体力学超入門』(エリック・ラウガ) #読了 #よしざき読んだよ
大学での研究テーマが流体力学だったので手に取った一冊。よい復習&頭の体操になった。流体力学を概観するのにちょうど良く、学部生のときの、まさに流体の研究を始めるその時に読みたい(あってほしい)一冊だった。もとはオックスフォードの「Very Short Introductions」シリーズとのことで一気読みするのにちょうどいいサイズ感。
https://www.amazon.co.jp/流体力学超入門-岩波科学ライブラリー-323-エリック・ラウガ/dp/4000297236?&linkCode=sl1&tag=yoshizaki1029-22&linkId=079ed77acde7947bc906f29a3a961dad&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
脇に逸れるけど、私の前職は特許事務所での技術者で、クライアント企業の発明者から生まれた発明(=アイデア)を「解決したい課題」「課題を解決するための解決手段」「解決手段が奏する有利な効果」に分解する訓練を受けていた。この訓練は私の創造性を養った気がする。つまり、発明(=アイデア)とは、課題ファーストであって、課題を解決するための解決手段を見つけることであると叩き込まれた。そして、解決手段とは、往々にしてゼロから生み出されたものではなく、既存のアイデアの組合せである、とも多くの発明を扱うことで経験的に理解された。
もの作りに携わったことのある人なら誰でもそういう経験はあると思う。そういう経験知がより精緻に、より深く踏み込んで、より具体的に説明されていた。最高の発想の再現性を高めていこう。
『THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法』(シーナ・アイエンガー) #読了 #よしざき読んだよ
私たちは何を求めて「最高の発想」のための本書を手に取るだろうか? 一言で言えば「課題を解決するため」だ。では「課題」とは? 本書はつまり「課題」を特定し、解決するための手法を教える本だ。
発想を生むためのプロセスは次のようなものだ。本書は課題を「サブ課題」へと分割せよと説く。サブ課題を解決することで叶えられる望み(私の望み、当事者の望み、第三者の望み)を比較する。この望みとは、困りごとと言い換えてもいい。そのための既存の解決手法(=選択肢)を、業界の内側と外側の両方から探す。既存の選択肢同士を掛け合わせ、新しい選択肢を生み出す。ゼロベースの発想ではない点がポイントだ。最後に、第三者からの目から見て「課題」を評価する。
ノウハウとしては、課題に対して具体化・抽象化を繰り返すことで「意味があるほどには大きいが、解決できるほどには小さい課題」に落とし込む、選択肢は5±2に絞る、アイデアは量より質(ただし、量を出した後に粘り強く考え続けることでしか質に辿り着けない)、等々。
本書のエッセンスは、究極的には添付の一枚の図だ(pp. 60-61より引用)。
『Thelonius Himself』(Thelonius Monk) #よしざき聴いたよ
ピアノソロは良さを受け取るのがまだ難しい。思うに、ソロでは個別の演奏技術から良さを受け取らねばならないが、バンド形式だと楽器同士の有機的な繋がりから良さを受け取ることができる(それはソロからそうするより容易だ)からだろう。曲単体としては「'Round Midnight」「Monk's Mood」が好みか。
小説/ジャズ/中国茶。🌍は、読書・音楽・茶の記録について。🔒は、それに加えて日常について。