脇に逸れるけど、私の前職は特許事務所での技術者で、クライアント企業の発明者から生まれた発明(=アイデア)を「解決したい課題」「課題を解決するための解決手段」「解決手段が奏する有利な効果」に分解する訓練を受けていた。この訓練は私の創造性を養った気がする。つまり、発明(=アイデア)とは、課題ファーストであって、課題を解決するための解決手段を見つけることであると叩き込まれた。そして、解決手段とは、往々にしてゼロから生み出されたものではなく、既存のアイデアの組合せである、とも多くの発明を扱うことで経験的に理解された。
もの作りに携わったことのある人なら誰でもそういう経験はあると思う。そういう経験知がより精緻に、より深く踏み込んで、より具体的に説明されていた。最高の発想の再現性を高めていこう。