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2024年の目標として、4つの観点から8つのポリシーを設定しました。これらのポリシーを遵守することでより良い1年を送ることができるように心がけます。
2024年の目標 - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20

『BITCHES BREW』(Miles Davis)

当時すごかったんだろうけれど今聞くと感動!とまでは行かなくて(マラソン四部作は素直に感動した)、たぶんなんだけど、電化マイルスが提示したサウンドは時代と共に拡散して目新しさが目減りしたんだろうな。だから悪いとかではなく、今聴いてすごくないこと自体がすごい、ということでもある。

『On The Corner』(Miles Davis)
 
昨夜鑑賞の『マイルス・デイヴィス クールの誕生』で扱われていたため。『Kind Of Blue』のような気品のあるサウンドを作っていた人が後年になってこういう民族音楽(インド系)を採り入れたのは、当時のリスナーはさぞ驚いたことだろう。だが、変わり続ける、新しいサウンドを追い求める姿勢こそがマイルス・デイヴィスを彼たらしめたのと思う。「Black Satin」のクラップが好きかなあ。

『マイルス・デイヴィス クールの誕生』(監督:スタンリー・ネルソン)
巨人が生まれてから死ぬまでのドキュメンタリー。マイルス・デイヴィスの代表曲を少なからず聴いて、ようやく観ることができました。波瀾万丈の人生ながら常に吹き続けた彼が力強く、勇気付けられた。
amazon.co.jp/マイルス・デイヴィス-クールの誕生

『The Amazing Bud Powell: Vol. 1』(Bud Powell)

ビバップの第一人者であるバド・パウエルをじっくり聴き直している。「Bouncin' With Bud」がゴキゲンでいいね。

『Junior』(Junior Mance)

ベースがとにかくいい仕事をしているように感じられた。ピアノが突出することもなく各楽器の絡みも明瞭で聴きやすかった。

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240605 ロックバンドの聴き方がわかった!!! - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20

『音楽は踊りの原動力! バレエ音楽がわかる本』(音楽の友・編)

動きと音楽との関係の語彙を蒐集するために読んだ。
以下、適当にまとめる。
・指揮とは手で踊ること。踊りとは身体で指揮すること。
・踊りを続けている人は音感、音楽性を有する。自分で無伴奏で歌って自分でテンポを作る。カウント自体には、メロディも物語も色もない。
・台詞=物語を語るように音楽を踊る。
・躍動する音楽から「鼓動」を感じる。

球体の中での動き:四肢の動きは、胴体を中心軸とする球体の中で表現される。
曲げる、伸ばす:内気な感情は人を縮こまらせ、よろこびは拡張をもたらす。
伸ばす:曲げた後に伸ばし、静止することを繰り返すことで、空間的に、強調の仕方を多様にすることができる。
曲げる動作・伸ばす動作の持続:物語や特別にドラマチックな内容ではなく、純粋な「動きそのもの」を楽しむ。

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『ダンスの言語 動きを読む・書く・表現する』(アン・ハッチソン・ゲスト、ティナ・カラン)

ダンスを記号で表現するというコンセプトのための教科書……なのだが、動きの語彙を蒐集するために読んだ。
以下、適当にまとめる。
静止:休止(静止)は緊張感を生み出すためのものである。静止は、急な動きに対して「枠」を与えることで印象深い者にする。
ダイナミクス:動きはアクセントを付けることによって、より興味深いものとなる。アクセントは急なものであり、エネルギーの炸裂である。エネルギーの急激な高まりとスピードの僅かな上昇は、瞬く間に消え去るが、簡単に生み出すことができる。
連続的な動きのフレージング:始点から終点に向かう連続的な移動にダイナミックな要素が加わった場合には、そのダイナミックな動きにキネティックな論理を生じさせることができる。
空中でのステップ:ダンス全体を非日常的なものへと表現する。ドラマチックさを表現する。重力に逆らい、地上の存在である肉体を上昇させることでエネルギーを燃焼できる。
方向性のある動作における解釈と表現:「上」は重力や運命に逆らう方向であり、自身や自己主張を表現する→大きなよろこび、希望、願いを表す。「下」は逆に、重力に身を任せる→服従、あきらめ、落胆、絶望。

『ザ・オーディション』(マイケル・ショトレフ)

俳優がオーディションに受かるための12のガイドを紹介する。興味深く読んだのは、俳優がいわゆる「演技の深み」を得るために必要な要素(ガイド)は、良い小説を書くために必要な要素と非常に似通っている。それが身体によって演出されるか言語によって演出されるかの違いだ。
特筆すべきは「ユーモア」「コミュニケーションと戦争」の2項目。
ユーモア:ユーモアとは人間同士のコミュニケーションを増やそうとする試みであって、単に相手を笑わせようとする冗談とは異なる。積極的なコミュニケーションによって、相手が背負っている重い荷物を軽くする、耐え忍ぶためである。
コミュニケーションと戦争:コミュニケーションとは相手との循環である。「送る側と受ける側」とがある。送る側は、①メッセージが明確だったか、②受ける側が受け取ったか、の2つを確認する義務がある。また、受ける側の義務は、①送る側のメッセージを受け取ったかどうか確認すること、②受け取ったことを送る側に伝えること、の2つである。
〈自分の小説〉に直接的に役立つ感じはしなかったが、創作論の別の切り口を読むのは興味深かった。
amazon.co.jp/マイケル-ショトレフ/dp/484

『これはペンです』(円城塔)

作者自ら語るところの「ハメ手」を体感するために、数年ぶりとなる再読。時系列の行き来と家族物語って強いんだよな。

『Introducing The Three Sounds』(The Three Sounds)

わりと聞き流してしまったのできちんとした感想ないです……。

『ストラクチャーから書く小説再入門』(K.M. ワイランド)

再読に次ぐ再読。先日、エンタメに振ったキャラクター小説のシーンは大別して2×2=4とその境界領域しかない(アクション/リアクションによる変化×内的/外的な変化)ことが自ずと理解されたのだが、本書はその「シーン」を細かく分析してくれる。忘れていた部分も多くあり、背筋が伸びる思い。

『Hampton Hawes Trio, Vol.1』(Hampton Hawes)

正直、あんまり好きじゃないかもしれない。1曲目が唐突に始まって、テンションが作れないままアルバム全体の40分間を聴くことになってしまった。個別の技巧に注目すればよいのだろうが、そこまで耳の肥えたリスナーではなかったので。

『What’s Up?』(Michel Camilo)

「Take Five」のために。変拍子を軽々と弾きこなし、腕が何本あるのかわからなくなる。

『Impressions』(John Coltrane)

表題曲「Impressions - Live At The Village Vanguard」のために。『Impulse』のものよりも流麗な印象を受けた。

『舞台上の青春 高校演劇の世界』(相田冬二)

全国大会に出場した強豪校や同好会(!)の生徒と顧問からのインタビュー集。コロナ禍での高校演劇に関するインタビューでもあるため、やがて時代を克明に描いた貴重な資料ともなるだろう。
「舞台上ではバカになれる」という言葉が率直で、極めて印象的。

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