プロパガンダ映画についてぼんやり所感
いや私はTGMってまぎれもなくプロパガンダ映画だと思うけど、ただプロパガンダ映画とは何かっていうそもそもの話もあるなと思っており。
一般的にプロパガンダ映画というと「国家や軍など特定の権力に奉仕するために作られた(つまらない)映画」というイメージだと思うんだけど、実際はフィクションであるかぎり観客を楽しませるという使命を負うので(面白くない物語はプロパガンダとして機能しないから)、そこで一種の逆転現象が起きることがある=題材にされている権力が物語に奉仕する、つまり国家や軍がただ面白い物語を作るための「ネタ元」でしかないような見え方をすることがあると思います。
物語を利用して広報をしようと思ったら物語に利用されていた…みたいなことはわりとあると思っていて、権力が物語というものの本質的な身も蓋もなさを甘く見るとそういうことになるんですけど、私はTGMはこのパターンのやつだと思っています。ただだからといってプロパガンダ映画じゃなくてエンタメ映画だというわけじゃなくて。そもそもよくできたプロパガンダってよくできたエンタメだからね、という。だから何の思想もなくただエンタメだけを追求する人って、ぜんぜん作れるんですよねプロパガンダ映画。 #映画
物語つくる人についての物語で思い出すのは「Their Finest(人生はシネマティック!)」で、ダンケルク救出作戦での民間人姉妹の活躍(実際はしなかった)を1000倍くらいに脚色してプロパガンダ映画を作る話なんだけど、物語づくりのムチャクチャさとか身も蓋もなさとか保守性とか権力性とかあらゆる非倫理ぶりが描写されているのに最終的に物語ってやっぱり素晴らしい!ってなってしまうとこまで本当に物語ってヤバ…という気持ちになる。人類の最大の弱点、物語。#映画
「The Creator」クソダサフォントを許すな。
クソダサ日本語フォントを許すな。フォントがダサいということ、それはお前が日本語をデザインしているのに日本語を解するデザイナーを雇っていないということ、もしくは雇っていても発言権を与えていないことを表している。日本語を解する人よりも自分の美的感覚のほうが正しいと思っていることを全観客にわかるように表している。相手を舐めくさることよりもやってはいけないこと、それは相手を舐めくさっていることが相手にバレることだ。心底舐めているのは仕方ない。バラさないだけの慎みを持て。人類はクソダサフォントを駆逐するのにあと50年かかるかもしれない。それでも我々は戦わなければならない。最後のクソダサフォントを殲滅するまで我々は戦いをやめてはいけない。#映画
「The Creator」いやでも反省もあって
たしか「モアナ」が公開された時ポリネシアン文化をミックスしてるって批判があって、私はそっかーでもまあ架空の世界だしクリエイティブな判断としていろんな文化からインスパイアされて新しい世界観を作るのもいいんじゃないかなーとかぼんやり考えてたんですが、「The Creator」とかみてるとアジア文化をテキトーにミックスしてるだけでまったく統一感がない…この世界でこのニューアジアの人々が言語も文化もごちゃ混ぜのままでどう暮らしてるのかぜんぜんわからんじゃないですか。文化はおでんじゃないんだから別々の具を串に刺しときゃいいってわけじゃないし。そういうことが言われてたんだなっていうのが今さらわかりました。#映画
さっき映画タグつけ忘れたがまあいいかっていう感じの「The Creator」。90年代にタイムスリップしたみたいだった。4DSF体験。#映画
こないだ「バビロン」の映画評読んでたら「ハリウッドが一番好きな題材は自分自身(ハリウッド)だ」と揶揄されててわかる~ハリウッドそういうとこある~と思いつつも自分自身の話題が好きじゃない人間だけが石を投げなさい…って思ったな。まあSNSや酒の席で自分語りしてるのと、何百億も投入して自身についての映画作ってしまうのでは罪の重さが違うかもしれないけど。#映画
Prime Videoで「Totally Killer(ハロウィン・キラー!)」見た。35年の時を経てふたたび現れた連続殺人鬼”スウィート16キラー”に母を殺された高校生ジェイミーが、80年代にタイムスリップして殺人鬼の誕生を阻止しようとする。2020年代っ子から見る80年代のヤバさジョークみたいなの面白かった。ただの楽しいコメディかと思いきやスラッシャーとしてもwhodunnitとしてもわりとちゃんとしており真面目。#映画
イコライザー3が日本公開したみたいなのでソウXも早く公開するといいなと思うんですけど、この2作を見るとロバート・マッコールとジョン・クレイマーの違いとは…?という哲学的な問いに向き合えます。最新作はマッコールさんが殺人鬼側に、ジグソーがヒーロー側にかなり寄ってるので。#映画
「Confess, Fletch(フレッチ/死体のいる迷路)」見た。ちゃらんぽらんで掴みどころのない自称元敏腕記者のフレッチ(ジョン・ハム)が美女の依頼で盗まれた名画の謎に挑…もうと思ったら借りた家に死体があってあらら、という導入。80年代の人気犯罪コメディのリメイクというか続編。
画面に映る人物が全員ボケたおす(そういうのを私は「アホしか出てこない」と言ったりする)タイプのコメディで、フレッチのテキトーで憎めないキャラがセールスポイント(「あなたは怪しい人物だ」「でもかわいいだろ(but I am adorable!)」って自分で言う)。たしかに今これやるならジョン・ハムだろうなって思う。違和感がなさすぎる。ミステリ部分はあまり複雑でなくほどよい感じでした。
#映画
ソウシリーズの最新作「Saw X」を見てきた。ゴア部分はほとんど目をつぶってたけど(ピザ屋に行ってピザを食べないに等しい行為)。今回はジョン・クレイマーに人間味がありえっまさかいい人…?と私が混乱する一幕もあった。いやいやどんな人間らしい一面があろうがあのレベルのグロを実行できる人物がやばくないわけないって。#映画
だからはやく見ろってあれほど(Devotion見ようとしてました)。#映画
見ようかなと思ってた映画を見ないでいるうちに出演者や制作者が不祥事を出したりして今見てもなんか微妙だな…となる現象に名前をつけたい。#映画
今週末はジョン・デイビッド・ワシントン主演「The Creator」の公開だ。近未来でAIと人類の戦争がどうこうというなんか正統派(?)SFっぽいし楽しみ。土日に見に行こうっと。 #映画
ひとりごと用アカウント(閲覧・フォローはご自由に)。映画見たりファンフィク書いたり猫と暮らしたり。在加のため日本公開前の映画の話してることもある。
現在トップガン:マーヴェリックのハングマンxルースターの話ばっかりしてる。
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