プライムにあったので「12人の怒れる男(1954)」見た。そもそも陪審員が全員怒れる男(=白人ミドルクラス中高年男性)でなかったら最初の時点で11人も有罪に賛成してない気がするけどいったんそれは置いておいて、いかにも確からしく聞こえる証拠がどんどん崩れていくのは面白かったー。さすが名作なだけある! しかし劇中でも言ってるけど本当に弁護士が無能。陪審員に探偵業までさすな。

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あとやっぱり12人もいるのにひとりひとり個性が際立っていて判別しやすく、揉め事が起こった時の人間のいろんなタイプ(怒る、論理に頼る、日和見する、多勢になびく、差別する…etc)を非常によく表してるなあと思いました。密室劇だし人間のプロトタイプみたいなのが描かれているからそこまで時代を感じない。なぜ12人とも男なのかという点を除いては。

しかし陪審員全員が白人ミドルクラス中高年男性でなければそもそも…とは言ったけど、劇中で差別者のNo.10が全員から相手にされずに打ちのめされるシーン、あれって自分と同じ階層(='"we")だと思ってる集団からそっぽを向かれるから堪えるんであって、差別してる対象の人間(="them")にやられても堪えないから成立しないんだよな…と思うなどはした。自分が常に排除する側だと思ってるから自分が属しているはずの集団から排除されるとショックを受けるわけで。

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