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最初のうちはやっぱり学びたいという気持ちがあるから、これが良い映画なのかな?意味はこれで合ってるのかな?批評はなんて言ってるのかな?とか気になるんだけど、だんだん数をこなしてくると、自分が「良い」とか「合ってる」と思ってたものが、とはいえまあそう有難がるもんでもないな…みたいな気持ちになってきたり、映画にもいろいろあるし皆てんでバラバラなことを言ってるので別によくね?という気持ちになってくる。このへんが自由の入り口です。

私は2015年頃から映画を見はじめて(それまでは年に数本くらい)年に200本近く見た年もあるけど、たくさん映画を見ることの利点って良い人間になれることでも(別になれない)知ってる人ぶれることでもなく(知識は常に上がいるし映画史長すぎ多すぎ)、自分が自由になれることだと思う。映画見てどんな感想を持っても言ってもいいんだっていうことが頭でなく"心"で理解できる。

「Pearl」見た。前作「X」のヴィラン、パールの前日譚。前日譚というものに興味がないのでついパスしてたんだけど単独作として見てもとても面白かった。 

いやーヴィランのオリジン映画としてこんなによく出来てるやつあったかというくらい出来てた。見てるか「ジョーカー」(嫌いすぎて隙あらばディスを差し込む)。

クライマックスのモノローグすごかったですね。"The truth is, I'm not a good person."のところグウ…ってなってしまった。ここでいう良い人間じゃないっていうのは、当時の社会通念に従った“良い女性(妻・母親)”じゃないっていう意味でもあるだろうけど、パールの場合もっと深刻な逸脱があるじゃないですか生き物殺すの楽しいとか。前者はある意味パールのせいじゃなく抑圧的な社会や家のせいともいえるけど、後者はそうはいえないじゃないですか。すべてを社会のせいにして自らの異常性や残酷性から目を背けるなジョーカー(ディスりたすぎ)。

しかしその境界ってどこにあるんだろう。社会に押しつけられた「異常性」と誰のせいでもない私の「異常性」と。そういうとこが良かったです「Pearl」。

昔からロマコメやロマンス映画で、物語の「転」でいかに二人が違う人間で二人がうまくいかないかという原因がさんざん提出されて一旦別れるのに、その原因をろくに解決しないままクライマックスで「やっぱり好き!!一緒に生きていこう!!!」となるのに全然納得がいかないまま見てたんですよ。だって原因を解決しなきゃまた同じことになるのでは?って。でもある時あっこのパワー…このエネルギー…これこそがロマンスなんだ!と思ってやっと少し飲み込んだという思い出がある。ロマンスというストロングスタイル。

オッペンハイマー、予告しか情報ないけど物語の型としては私の好きなやつの気配はする。目的のために奔走した日々…信じた理想…それが現実によって瓦解する後年…。単なる物語としては「熱い」と思っちゃうけど題材が題材なので実際見て熱くても困るし、見る前からどんな顔していいかわからないな。

「Barbie」見てきた。 

思ったより難しかった。内容がではなくどう考えたらいいかが。考えさせるムービーだ。

おもちゃの世界と現実世界の齟齬というとこだけでいうとレゴムービーとかレディプレイヤーワンとかと似てる点はあるけど、本作ではそこはガワだけでテーマは真正面から性差別だから、そういう現実の難しい問題を扱ってる映画にスッキリする展開とかハッキリした結末とかはなかったりする。まあ上に挙げた2作なら現実に向き合えとかいうメッセージに着地しとけばいいけど、性差別にはそういう皆がまあそうだよねとなるジェネリックメッセージみたいなのはないし。あまりにも重い。現実が。

でも現実に解決のつかない問題を物語の中でだけきれいにやっつけて留飲を下げた気になるより、スッキリしなさをちゃんと描くほうが誠実なのかも、と近年は思ったりもします。

と真面目な感想を述べているけど映画のノリはクレイジーだった。ケン on the ステージみたいなあの時間is何???????? 作り手と演者楽しくてたまんなそう~と思いながら見てました。

バービーとオッペンハイマーもう公開してた。後者ちょっと重いからバービーからいくか。

昨日からずっとブランドン・クローネンバーグの「Infinity Pool」をレンタルするかどうか迷っている。おもしろそう…でもグロいかもしれん…精神にダメージを受ける可能性のあるものを約500円でレンタルするか否か。

Fedibird初心者から初心者へ贈るTipsいくつか:

1.人のアカウントホームを見る時は自分のホーム→検索か、ホームTLのその人のアイコンをクリックして見る。直リンク(fedibird.com/@アカウント名)で見ると未ログインで見てるのと同じなので、外観が見づらいし、何か操作すると謎の挙動をすることがある(未確認。私は一回あった)。

2. なんか読みたいなって時の検索はハッシュタグ。 とかデカめのタグでも読み切れないほどは出てこないからちょうどいい感じ(ただし は読み切れない可能性ある)。

3. 自分の発言は、見つかりたくないなら未収載。未収載にすると連合TLに拾われないのと、ハッシュタグ検索に出ない。

4. 未収載+ハッシュタグは自分のホーム用の整理。ユーザー設定→プロフィール→注目のハッシュタグでまとめたいハッシュタグを登録できる。ホームの概要欄のハッシュタグを押すとそのtootだけ表示できる。

「ゲットアウト」でも主人公が「白人に囲まれると緊張する」と言っててあの時は実感わかってなかったと思うけど今は少しわかる。たとえ自分よりフィジカル弱そうなお年寄りとかでも普通にちょっと怖いんですよね。相手のほうが社会的権力があるのがわかるから。

「Elemental」、プロット甘いとことかはあるので完璧な映画じゃないのはわかるけど、あの「同じ街の中なのに自分の地区から出てダウンタウンや人気イベントに行くとマジョリティ人種しかいなくて肩身が狭くちょっと怖い」感じとかあまりに解像度が高い。ああいう感覚って自分が少数派の社会に長く暮らしたことがないとわかりにくいと思うけど。私もこっち来たときはあまり感じなかったけど、滞在が長くなってきたら少しわかるようになってきた。

あ、今映画館でかかってる「Sound of Freedom」って陰謀論のやつか…。あらすじだけでなんか危ないなとは思った。陰謀論をテーマにした話じゃなくて、陰謀論を陰謀論だと思ってない人をオーディエンスに想定している映画です。

ピクサーの「Elemental」めちゃくちゃよかったが!!???? なんとなく聞こえてきていたSNSでの悪い前評判はなんだったんだろう…やはりSNSは悪…

まあ私もトレイラーを見た時は「あ~ピクサーのいつもの擬人化か~今度は四大元素ね~あんまり興味ないかな~」とか思ったんだけど、擬人化はガワだけで移民とレイシズムと異人種間恋愛を扱った話でした! ピクサーの作品でこんなにはっきり”恋愛”を主軸に置いてるの珍しいんじゃないかな??そのぶんピクサーらしくないかもしれないけど。でも親の期待に応えたい移民二世の気持ちとか、異人種間恋愛の障壁とか、ピクサーらしく解像度高い。違うバックグラウンドからやってきた人との恋愛経験ある人は泣いちゃう。

なによりもレイシズムの描写の具体性すげーー高い。主人公は炎の民族なんだけど、街のマジョリティは水土風で、「この街は私たちのためにできてない」という。いたるところに水があるし、触ったら燃えやすいものばかりだし、映画館だって暗闇で光る人用にはなってないし。こんなにも具体的な構造的差別描写、ズートピアだってしてなかった(あれはレイシズムがプロットツイストだったからね)。いやめちゃくちゃよかったです皆で見ようエレメンタル。日本8月4日公開だって!

「Elemental」見るか〜。前評判はピクサーにしては…ってことなのかな? でもドリームワークスと比べたら私はピクサーを信じているので…(トロールズ・ヒクドラ3・Captain Underpantsなどでドリームワークスと深刻な人生観の違いを感じた観客)(近作のPuss in Bootsはめちゃよかったよ)

情報にしても言語情報か。映像の情報って私ほとんど受信できないから。スパイ映画特有のあのよくわからん言語情報の数々…誰が誰と仲間で思惑が何でそれは実は見せかけで実は…みたいなやつ、ぶっちゃけ全っ然理解できないしする必要もないと思うんだけど、それを浴びてるだけで退屈しないのでスパイ映画好き。

同じ前後編でも「Across the Spider-Verse」がダメで「Dead Reckoning Part One」が私にとって大丈夫だった理由を考えてたんだけど、ほんと単に後者は新情報が次々に出てくるからだと思う。それはミスリードだったりマクガフィンだったり正直たいした意味はない情報なんだけど、とにかく情報がどんどん出てくるので飽きない。「Across the Spider-Verse」のほうがストーリーも人物も描き込みがちゃんとしてる(MIシリーズにおけるストーリーとはアクションシーンをつなぐ糊みたいな存在なのでそれは当然)けど、そのぶん新情報が出てこないのでものすごく飽きた。いや全体を2時間で終わらせてくれれば飽きないけど。

「Dead Reckoning Part One」ちょっとベンジーの話 

世界中で百万人が思ったと思うけどベンジーが「一番大事なものは?」の質問に「My friends!」って答えたときべ、ベンジー~~~~~~ってなってしまった。そんな…脇役の鑑か…エンジェル…

ベンジーの友達って結局イーサンとルーサーしかいないんですけど…いやブラントまだ死んでないし画面外にもいるかもだけど…。ベンジーのキャラとしての存在意義ってイーサンを助けることで、だからそれ以外にプライベートライフがない! 自分の人生がねえ~~~~~。別に一番大事なもの飼ってるカメとかでもよかったんだよ。PS5とかでも。

イーサンが世界を救うミッションに同化しすぎてもはや概念と化してるように、ベンジーもIMFというか友達のイーサンを助ける役目に同化しすぎてサポート役という概念と化しそう。サポート役兼無茶振り装置(今作一番のスタントがベンジーの無茶振りとは思いませんでした本当にありがとうございました)(でもIMFって基本的に全員がお互い無茶振りをしまくる機関だよね。IMFでは普通の仕事の振り方)。

今日予告で気づいたけどオッペンハイマーとバービーももうすぐなんだ。大作はネタバレあるから可及的速やかに見るけど、ふと考えると私が本当に見たいもの・心からワクワクするものって、Bodies Bodies BodiesとかReady or Notみたいなアイデア秀逸で人間がバタバタ死んでいくおもしろスラッシャーなんだよな。今夏はあるかな〜。

「Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One」見たよー。 

ネタバレありで感想を言いまくろうと思ってたんだけど実際「面白かったねー」以外そんなに言うことがない!!!

2時間40分超でも体感90分くらいで見られるという離れ業を成し遂げているのでそこは大変いい感じだと思います。

あ、でもイーサンとハントガール(?)の関係については前作までよりむしろ後退してない?って思うところあるんだけど、まあまだパート1だからよくわからない。今回のハントガールのヘイリー・アトウェルは素晴らしかったです。輝いてた。

あとベンジーは今回も最高だった…尺はそんなになかったけど…。
結局イーサンの親友はベンジー(とルーサー)だけなのか問題、つきつめると女性たちとの関係とかも含めてイーサンハントの業が凝縮されてそうでこわい。

Dead Reckoning行ってくるよ~。長い戦いになりそうだぜ(2時間43分)。

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