「Pearl」見た。前作「X」のヴィラン、パールの前日譚。前日譚というものに興味がないのでついパスしてたんだけど単独作として見てもとても面白かった。
いやーヴィランのオリジン映画としてこんなによく出来てるやつあったかというくらい出来てた。見てるか「ジョーカー」(嫌いすぎて隙あらばディスを差し込む)。
クライマックスのモノローグすごかったですね。"The truth is, I'm not a good person."のところグウ…ってなってしまった。ここでいう良い人間じゃないっていうのは、当時の社会通念に従った“良い女性(妻・母親)”じゃないっていう意味でもあるだろうけど、パールの場合もっと深刻な逸脱があるじゃないですか生き物殺すの楽しいとか。前者はある意味パールのせいじゃなく抑圧的な社会や家のせいともいえるけど、後者はそうはいえないじゃないですか。すべてを社会のせいにして自らの異常性や残酷性から目を背けるなジョーカー(ディスりたすぎ)。
しかしその境界ってどこにあるんだろう。社会に押しつけられた「異常性」と誰のせいでもない私の「異常性」と。そういうとこが良かったです「Pearl」。 #映画