ニーチェの『ツァラトストラかく語りき』の “もしなんじらが一度を二度欲したことがあるならばーー、また、「なんじはわが意に適う。幸福よ、刹那よ、瞬間よ!」と言ったことがあるならばーー。さらば、なんじらは万有が回帰せんことを欲したのである!” あたりの話なのかなあ、うーん?
人生において、至高の瞬間があった。再びその瞬間を追い求めるだけの人生だった。人生において至高の瞬間があれば、その人生が苦難にまみれていようとも、その人生は肯定できるのではないか、みたいな感じなんだろうか。
ボーイ・ミーツ・ガールですよ。
『ゲームの王国』、勃起で不正が分かる男とか、輪ゴムから預言を得る男とか、泥から生まれ土の声を聞き土を操る男とか、13年の沈黙ののち精霊の声で精霊の言葉を話す男とか、綱引きで天啓を得る男とか、いろんな異能者が出てきます。異能者の異能は異能者主観ですが。
小川哲『ゲームの王国』読了。
これ、感想か難しい。自分なりの再解釈・再構築が難しい。
上巻は1975年のクメール・ルージュ。下巻は半世紀飛んで2023年(近未来)での、脳波を使ったオンライン対戦ゲームの開発。
お話としては、ボーイ・ミーツ・ガール。一瞬しか邂逅しないけれども。
ゲームとルール、記憶と物語、なんかそこら辺がキーワードだと思うのだけれども。
ルール、みんながルールを守れば、幸せになれる。ゲームは構造的にルールの逸脱を許さない。
現実は、ルールを守らない者、ルールの裏をかく者、ルールの解釈が違う者が混在している。
記憶、記憶はあったことをそのまま記録していない。抽象化された概念が記憶され、それら概念が思い出として再構築される。概念が再構築されたものは、物語とも呼ばれるかもしれない。
同じ概念でも、人によって再構築される物語は異なる。大枠は同じでも細部に差異は生じている。
繰り返し思い出された記憶は物語として固定化される。物語化された記憶は、他人との共有も可能になる。
ロン・ノル政権下では、ルールがなかった。ポル・ポト政権下ではルールが徹底された。国民議会体制下ではルールはあるが、守られていない。
で、この『ゲームの王国』はどういう物語なんだろうか。
#読書
たっついーにもアカウントを作るべきか
『たくさんのふしぎ』2023年10月号「いろいろ色のはじまり」読了。
とても勉強になった。顔料と染料の歴史がすっきり分かる。気持ちいい。
載っている色の作り方は、青・緑・赤・黄色・紫(白・黒・茶色と、コチニール色素の作り方の記事も欲しかった!)。
プルシアンブルーの作り方が載ってたけれど、何をどうしたら、あの作り方に辿り着いたのかしらね。
色の本なので、フルカラーでありがたい。
#読書
ついったーの永久凍結が解除されました。
おたくらしいですよ。基本的にやる気がないです。フツーにダメ人間です。今特に腰を据えてるジャンルはありませんが、ときどき何かをぽつぽつ書いてます。オススメ本とかは常に募集中です。
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