北海道8区選出の逢坂先生の読んでる俳句が下手でかわいい。
いや、これ、下手だよね?かわいい。
https://jphaiku.jp/haiku/person.php?person=714
ジョン・スラデック『チク・タク×10』(鯨井久志訳、竹書房文庫) ややネタバレ有り、ピカレスク注意
まずは【商品内容】のキャッチコピーをよく読んでください。家庭用ロボットのチク・タクが老若男女をどんどん手にかける、ピカレスクでノワールではちゃめちゃな物語です。
https://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/6039601
差しはさまれる回想ではチク・タクが仕えたひどい職場や家庭が描かれます。40年前の本の初邦訳ですが、芸術や政治の腐敗も、奴隷やブルーカラー労働者への仕打ちも現在と変わりません。
主人公は『オズの魔法使い』に登場するブリキの木こりと同名です。ブリキの木こりが心を欲しがっていたことと、チク・タクが愛を欲し、正義の執行を信じたくも裏切られる(最後の展開と、チェス勝負のところ)対照にも要注目です。破られているのはアシモフの三原則だけではありません。アメリカン・ドリームの終わり、社会契約や労働契約の不履行や不公平。最初にルールを破ったのははたしてどちらか。『オズの魔法使い』でも達成に対して本物の報酬は支払われない点を思い出しましょう……
主人公の元夫はいい人だと思いました。主人公がいきなり歴史の真実に目覚めた時、最初少し冷やかすんですが、それでも歩み寄ってリチャード3世に関する本を読んだり、発掘のためのクラウド・ファンディングにこそっと出資したり、決して同調してるわけではないのですが励ましたり、と。
家族が歴史の真実に目覚めたら、どう対応したらいいんでしょうね。
好きなものがあるから人生が辛くても耐えられる、といった作品ではあったのですが、好きなものが世間と合ってないととても辛いといった感じでもありました。
とりあえず、400年にも渡ってリチャード3世のイメージを決定づけたという、シェイクスピアの劇を見たいなあと思いました。
10月1日
『ロスト・キング 500年越しの運命』を見た。
題名、もう少しなんとかならんかったのか。
川に流されたとされていたリチャード3世の遺体が発掘されるという、歴史書を書き換える発見が2012年にあったじゃないですか。発掘者はアマチュア歴史家だということでも話題になった。それの映画化です。
リチャード3世の遺体が発見される、という結末が分かっているので耐えられるのですが、これもしアタリを引き当てなかったらと考えると、とても怖くて怖くて。
主人公はリチャード3世に入れ込んで、この映画の設定では仕事も辞めて研究に没頭し、大学での講義にも抗議します。
いろいろあってリチャード3世の遺体を発見できて良かったね、では終わらず、発見の功績は横取りされそうになるわ、本来の目的であるリチャード3世の名誉回復には至らないわ、これからもいろいろ大変そう、というところで映画は終わります。
これもまあ、ある程度結末を知ってるから耐えられる終わり方でした。
#映画
10月1日
『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』を見た。
原作はプーシキンになるのかしら。スラブ民族の民話の本が欲しいなあ。
悪い魔法使いに攫われたお姫様を助けに行く話で、何ら捻ったところも新しいところもないので、スルスルと話についていけます。お姫様が元気でよろしい。
作中で提示される問題は話を進めるためだけに存在し、話が終わっても何一つ解決していません。問題を提起しようとかそういう作品ではないので、めでたしめでたしでいいのかなあ。うーん、いいのかなあ。
試練も何かもあっさりしていて、無用なストレスはないです。
絵は、スマホのアプリゲームの広告のツルツル動くカラフルな3DCGアニメがずっと続いてる感じで、個人的には疲れました。
#映画
ついったーの永久凍結が解除されました。
おたくらしいですよ。基本的にやる気がないです。フツーにダメ人間です。今特に腰を据えてるジャンルはありませんが、ときどき何かをぽつぽつ書いてます。オススメ本とかは常に募集中です。
Pixiv: https://www.pixiv.net/users/2010675
Pawoo:https://pawoo.net/@nbn
Twitter: https://twitter.com/daikonsan
Misskey:https://misskey.io/@nbn
Bluesky: https://bsky.app/profile/nbnaaa.bsky.social