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10月1日
『ロスト・キング 500年越しの運命』を見た。
題名、もう少しなんとかならんかったのか。

川に流されたとされていたリチャード3世の遺体が発掘されるという、歴史書を書き換える発見が2012年にあったじゃないですか。発掘者はアマチュア歴史家だということでも話題になった。それの映画化です。

リチャード3世の遺体が発見される、という結末が分かっているので耐えられるのですが、これもしアタリを引き当てなかったらと考えると、とても怖くて怖くて。
主人公はリチャード3世に入れ込んで、この映画の設定では仕事も辞めて研究に没頭し、大学での講義にも抗議します。
いろいろあってリチャード3世の遺体を発見できて良かったね、では終わらず、発見の功績は横取りされそうになるわ、本来の目的であるリチャード3世の名誉回復には至らないわ、これからもいろいろ大変そう、というところで映画は終わります。
これもまあ、ある程度結末を知ってるから耐えられる終わり方でした。

主人公の元夫はいい人だと思いました。主人公がいきなり歴史の真実に目覚めた時、最初少し冷やかすんですが、それでも歩み寄ってリチャード3世に関する本を読んだり、発掘のためのクラウド・ファンディングにこそっと出資したり、決して同調してるわけではないのですが励ましたり、と。
家族が歴史の真実に目覚めたら、どう対応したらいいんでしょうね。

好きなものがあるから人生が辛くても耐えられる、といった作品ではあったのですが、好きなものが世間と合ってないととても辛いといった感じでもありました。

とりあえず、400年にも渡ってリチャード3世のイメージを決定づけたという、シェイクスピアの劇を見たいなあと思いました。

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