あまり飲食店をリピートしない私が何度も足を運ぶタイ料理屋があります。安定してなんでもおいしい。
ここはGoogle mapで「LGBTQ+フレンドリー」「トランスジェンダー対応(英語版ではSafe Space)」のラベルつきです。
今日はたまたま周年記念で、プディングっぽい菓子をもらいました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/カノムモーゲーン
(続)なんでこんな本を読んでいるかというと、べべ別に兼業でエロ小説を書いて本業の品位を落としたとかで叱られたい訳ではないです。研究本もポルノ小説も、尖った一部の読者向けに作られているもので、それらの産業に関わっている人たちはどのように生計を立てているのだろう? というサンプルが欲しかった。私はずっと勤め人なので他の人たちの生き方に興味があります。
とくに出版業というのは昔から不思議に思っていて、一等地にビルがある大企業がある一方で、半端な大出版よりもすぐれたものを一貫して出す小出版があり、しかしスキルは非常に属人的で、大儲けできる仕事でもないらしい。本当に採算が合っているのか、実は皆地主だったりしないか。
作者のスージー・ブライト氏は食べていくためにお金が必要な我々側の人。高校の頃から活動家で学生新聞を作っていて、自費出版はウェルカムという何でも屋さん。その目でニューヨークの大出版と、個人スキルが高く目端の効く中小出版、自分で全部やる自分の宇宙としての自費出版、すべてに著者あるいは編集者、レビュワーとして関わってきた経験談が読めます。「現在、10万部出る本は大出版でもめったにない」「しかし、歴史上重要な本のほとんどが当時10万部も売れたことなどなかったことは思い出してほしい」などの金言も。
邦題がこの訳でいいのかはわからないが大体合ってると思う。
「エッチな話の書き方」#読書
『How to Write a Dirty Story: Reading, Writing, and Publishing Erotica (English Edition)』(Susie Bright 著)
https://read.amazon.com/kp/kshare?asin=B000FC0PY4&id=icbbal5lwngghkij6k4b3jacgi
非英語話者には、同じ意味のことを2つ以上の段落で長々話されるところ、たまに話題がぶれて意味が取りづらくなるところ、北米圏の固有名詞が多くて、特に有名人や最近の小説を引き合いに出されると正直よくわからん……、というところも。
一方、ニッチ小説の作家としての収支報告や出版社とのやりとりはパワフルな個人事業主の活動記録として読み応えたっぷり。出版社が用意するエディター以外に自分でお気に入りのエディターを雇い、先に見てもらえ、とか、出版社がついてこなくても、いけると思えば自費出版で出してマネタイズしていくバイタリティーとか、敬服しかない。具体的な金額も赤裸々に書かれておりおおおと思う。
全ての丁寧な仕事は時給に直すとえらいことになる。(そして、そのくらいしないとプロフェッショナルで飯は食えない)。
日記書きました。/第14回創元SF短編賞の最終選考前改稿について http://nyukuiri.seesaa.net/article/502621982.html
タイトルどおり、創元SF短編賞の最終選考前の改稿について書きました。12回(溝渕さん)、13回(笹原さん)と続いてきているので謎の伝統行事みたいになっていますね。
応募時と最終選考時の梗概を比較する、などもやってみております。もともと著者解題とかあとがきが読むのも書くのも好きだからやっているだけのことですが、創元SFだけでなく、公募を目指される方にとって何かしらの参考になれば幸いです。
Publishers for Palestineに賛同した出版社リストを眺めていました。ケリー・リンクとギャビン・J・グラントのスモールビア・プレスも名を連ねています。
日本で賛同している出版社で一番大きいところはたぶん祥伝社?(社員数が2020年度で49人)
https://publishersforpalestine.org/2023/11/15/statement-of-solidarity/
わたしは『服をめぐる』22号に掌編を寄稿しています。KCIの公式サイトでもお読みいただけます。
https://www.kci.or.jp/publication/public-relations-magazine/
DULTONがでかい魚や甲殻類のクッションを売っており、ちょっと欲しい。
https://www.dulton.jp/onlineshop/g/gY-0515/
パイクなんて全長195cmあって抱き枕になる。
ポーラ・グラン編の年間ダークファンタジー&ホラー傑作選の目次が公開されています。(英語)
https://paulaguran.com/content-for-the-years-best-dark-fantasy-horror-vol-5-announced/
実写版『マーダーボット・ダイアリー』、2月末にグラシン、メンサー、ピンリー、ラッティの配役が公開されていたんですね。
https://reactormag.com/murderbot-adaptation-fleshes-out-cast-with-david-dastmalchian-noma-dumezweni-and-others/
※URLが間違っていました。Reactor誌経由で、初報はDeadlineです。
『マーダーボット・ダイアリー』ドラマ版のキャスティング追加発表の記事はこれかな。ピン・リー役の方は写真から男性かと思ってしまいましたが、ノンバイナリーの俳優さんのようですね。名前もSabrina Wu。というかこの話は役者のジェンダーと役のジェンダーは関係なしにまぜこぜでやってもおもしろいと思います。それから主人公は最終回までバイザーを上げない演出もありでしょう。
モントレーベイ水族館のエビ週間特設ページ。エビの詩を詠むとか愉快な企画もあります。
エビタイプ診断をやってみたら「あなたはシャコ(エビではない)です!」という診断が下りました。
https://www.montereybayaquarium.org/animals/shrimp-week
ロマンタジー、表紙は日本の感性からするとさほどロマンスっぽくない(リンク先参照)のですが、しかしredditでは「さすがにセックスシーン多すぎやしない?」スレッドが立てられたりしています。
https://sarahjmaas.com/crescent-city-series/
日本の場合はpixivやらムーンライトノベルズ、BLやレディースコミック等々、ウェブや電子で読めるコンテンツに巨大な読者層がついているので、エロス&ロマンスが売りの翻訳小説がはたしてこの層に食いこめるかというと正直微妙な気がしています。
私が少し気になっているロマンタジーは、Dragonfall by L. R. Lam (2023) です。
主役の片方は復讐を企てているシーフ(盗賊)で代名詞they。もう片方はある一族最後のオスのドラゴンで、真の力と姿を取り戻すためには心身魂すべてで強く結ばれる関係になった人間を贄として殺す必要がある。目的のために二者は互いに接近するが……という。
https://www.barnesandnoble.com/w/dragonfall-l-r-lam/1141941880?ean=9780756419509
会社員ときどき文筆業。
Japanese SFF book reviewer & anthologist