観察させてもらっていると、本当に大変よねクラウドファンディングの宣伝。手間を考えると普通に赤字でも出版してしまいたくなりそう。
クラウドファンディングという話題を設けることで、宣伝の機会、社名周知の機会を増やす、という方が真かもしれない。
クラウドファンドは成立するかしないか不安なのがなー、あと、何%しないと成立しないたすけて!みたいな資本主義を、毎度社会から自分の趣味をマイナーと思い知らされ続けている参加者に投げかけ続けるのもどうよ、などと思っていたら、2件目のインドの会社は賢かった。既に出版は決まっているけど、プラスアルファで資金があれば執筆陣や翻訳者が豪華になるよー、とか、いくつか段階を設けて宣伝していた。これなら話に乗れば必ず本自体は手に入るので、買い手はクラファン成立しないからと言って自分自身の認められなさと重ねて嘆いて月に吼えたり虎になったりしなくてもいい。
我、やるならこっちにしよう。
今年の賢い消費者兼労働者としての善業、クラウドファンディング出版に2件参加したこと。どちらも成立してめでたい。どちらも別に中身は確認していないというか届いてから読むのが楽しみ。自分へのサプライズボックスみたいなものですな。
一件はバンドデシネの仏日翻訳、もう一件は南インドのアンチカーストSFアンソロジー英訳本の出版。
大人には世の中に、ある世界から別の世界へ繋がる変な本を増やすというつよい使命が有る(据わった目で)。
台湾にもセンザンコウがいるんですね。めっちゃかわいい、恐竜風味。
https://c.im/@Taiwan_Trails/113662982160556243 [参照]
のっけから、息子である称光天皇の側室を妊娠させてしまい、親族の貞成親王に罪をなすりつける後小松上皇(一休さんのお父様)。
困った人たちばかり出てきて中年親王の苦労は絶えない。まじおもしろ。
期待に違わず面白かった!
看聞日記とその時代
薗部寿樹 勉誠社 #読書
45歳にして伏見家の冷や飯ぐらいから突然当主になり、結婚して子供も産まれてその子が本家に子供がいないために天皇にまでなってしまう無職の御所様、貞成親王。ちなみに今のご皇室の直系ご先祖でもあらせられる。
看聞日記は、前からさまざまな文献で紹介されており、たいへん興味があったのですが、オンデマンド全訳は価格も高いし原文は読めないし、でここにきて抄訳が出ました。俺得!
ペットを飼ったりお忍びで村を見物したり、上品でのんびりしたおじ様の中世日記が楽しめます。しかし書類偽造などしっかり中世当主の嗜みもわきまえているところが曲者である。
電子書籍なら全文訳も買うんだけどなあ。
https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=103768
参加していたバンド・デシネ邦訳プロジェクトが、クラウドファンド成立したらしい。おめ!
https://mastodon-japan.net/@bookcafe_mori/113633040393388589 [参照]
つくばで働く団体職員です。植物や鳥が好きです。