だいたいのオーディション番組が苦手(人気投票って何???&他人の人間関係と人の感情にあんまり興味がない)なのだが、「0年0組アヴちゃんの教室」およびそこでできたグループの龍宮城はすごい好きで、その理由として
・アヴちゃんが参加者たちを呼び捨てでも「くん」付けでもなく「さん」付けで呼んでた
・ヴィジュアルに男らしさを求めていない(ヴィジュアル審査でクィアなスタイリングをしてきた参加者がたくさんいた)
・楽曲がアヴちゃん提供なので言うまでもなくバチバチにかっこいい
・個人のキャラクターにフォーカスを当てることはあるが、人間関係があまり描かれない
が良かったんだよな、と思うてる
本当はこんな説明の労力は嫌だけれども、反トランスジェンダーのレトリックが「動物を自認する人」を持ち出してくる以上、最低限の整理を… #LGBTQ
性同一性(性自認)は「動物を自認する人」を呼び起こすのか?「ファーリー」と「ゼノジェンダー」について【詳細は以下】👇
https://cinemandrake.com/gi-furry-xenogender
特に嬉しくはない符号ですが、オスカー騒ぎを見ていると、先日のかぐやSF「気候危機」特集に応募した短編はタイムリーな内容だったなと思ってしまいました。
西欧視点からの、白人とアジア、芸術と権力の寓話です。(ついでにBLです)
氷の王権 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16818023213111368280
『Irreversible Damage(あの子もトランスジェンダーになった)』の著者であるアビゲイル・シュライアーは、男の威厳を基盤とする家父長制を称揚するジョーダン・ピーターソンにサポートされ、男女平等憲法修正条項に反対するキャンペーンで知られたフィリス・シュラフリーを賛同するような人物であり、ハッキリと反フェミニズムです。アビゲイル・シュライアーの主張は「慎ましく男性を支え、健やかに子を産むことこそが女性の役割である」という女性らしさの考えを根幹にしていて、典型的な右派・保守派の女性論者となっています。あの本はそういう人が執筆した「子どもをイデオロギーから守れ!」と語る「親の権利」系の教育本です。 #LGBTQ
https://www.transgendermap.com/issues/topics/media/abigail-shrier/
気候危機と移住がテーマの作品を募集していました、応募したのですが、落選しちゃいました。
お時間があれば、お読みいただけると嬉しいです。
改稿して、もっと長くする予定なので、そのうち非公開にします。
深い川は静かに流れる|吉美駿一郎 https://note.com/shunicirou/n/n3f9644de7839?sub_rt=share_h
「ささやき」あらすじ
小学生の「サト」は夏休み前からカタツムリを飼い始める。殻の中からひそひそとささやくような声が聞こえるのに気づいたサトは、ある日の夜中、カタツムリの秘密を目撃する。(投稿時から改稿し、2000字ほど増えています)
https://notes.underxheaven.com/preview/b766bc5ec2565bc7a966d6955b8df1cc
配信で褒めていただいてた「サト」のカタツムリを見る目は、参考文献に挙げている『カタツムリが食べる音』(エリザベス・トーヴァ・ベイリー著、高見浩訳)によるところ大です。めちゃくちゃいいエッセイなのですが在庫なしみたい……。そしてあらすじには「秘密」と書きましたが、たぶん本カタツムリたちは秘密ともなんとも思っていないでしょう。
https://twitter.com/vagopla/status/1763519648065310971?s=46&t=4jNQxOYyyoJcteq1IvYYAQ
Kaguyaの気候危機特集公募振り返りのスペース配信で短篇「プラウン・ハイ・ジャンプ」を取り上げていただきました。ありがとうございます。
えびがハイジャンプするお話です。すこし手を加えてどこかで読めるようにしたく思っております。
上記に関連して、SFにおける植民地というテーマについて、そして旧帝国植民地で007を見た時の衝撃についてつらつらと書いた記事がこちらです。
ぜひご覧ください!
SFと植民地 あるいはシンガポールで見る『カジノ・ロワイヤル』(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない https://pikabia.hatenablog.com/entry/2024/02/07/200710
Kaguya Planet「気候危機」特集振り返り配信にて、作品を取り上げていただきました!
「公募テーマからは外れているかもしれないが、とにかく性癖に刺さった」という最高のコメントをいただき大変光栄です
↓愛と裏切りと植民地についてのBLSF、こちらで公開中!
氷の王権 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16818023213111368280
Osaka Zine+DIY Festに個人で参加します。
📅3月16日(土)、17日(日)
🕙10:00〜16:00
Zineブース
DIYブース
飲食ブース
@ Aダッシュワーク創造館
〒556−0072 大阪市浪速区木津川2−3−8
『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』とか、『生物SFアンソロジー』とか、ZINE中心に持っていきます。
【告知】
5月6日開催のSFセミナー2024にて、鯨井久志さん、白川眞さん、藤川新京さん、平井尚生さんと共に「新人SF翻訳家ミーティング(仮)」に登壇することとなりました。打ち合わせ段階から面白いパネルになると確信していました。宜しくお願い致します!
開催場所など詳細
http://sfseminar.org
ようやくではありますが、欧米の映画界でもパレスチナ停戦の訴えが広がっています。
『ラスアス』『マンダロリアン』『ファンタスティック・フォー』主演のペドロ・パスカルも発信
https://virtualgorillaplus.com/movie/ceasefire-in-gaza-movie-world/
田中槐さんの「三月のP」は校正で忙しい主人公のもとに宇宙人がフラリとやってくる軽やかな作品。相手の正体はぼんやりとしか判らないが「その程度の関係でもな!毎日楽しくやっててほしいと思う…それくらい人として普通だろ!?(by『チート付与魔術師』)」という善き気遣いに溢れてる。短歌も素敵。
高田友季子さんの「飾り房」は、徳島がすっかり寂れた近未来を舞台に、もはや過去へと引き返せない瞬間を描いた非常に重い作品。未来という濁流の中では押し潰されるしかない人間のやるせなさ。「母が年を取るのをやめれば、祐子はただ近づいていくしかなかった」の一文が鉄の鎖になって心に巻き付く。
竹内紘子さんの「セントローレンスの涙」は、ノラ猫が徳島の不思議の数々にモニモニされる愉快な作品。とはいっても不思議が全て裏で繋がっている!という陰謀論的な話ではなく、不思議同士がキャンプ場でばったり出逢って徳島弁で冗談を言い合ってるような、心にジンと広がる温もりが嬉しい。
なかむらあゆみさんの「ぼくはラジオリポーター」は〈そっとふみはずす〉の王道を行く、不思議の中に「やったじゃん!」って瞬間がたくさん詰まった心晴れやかな作品。しっかりした現実に根付いた〈キリッ〉と不思議の〈フワッ〉の緩急のつけかたが上手すぎる。ひょうたん島という名前からもう好き。
「人文学の死」シンポジウム パネルディスカッションも文字で読めるようになっています。
アイコンはIkumiさんが描いてくださった。