セメンヤ選手へのインタビュー記事。
生まれたときからずっと自他ともに女子の一人として生きてきて、競技に出会って努力を積み重ねてきた18歳のある日突然検査を要求され、その性染色体がヘテロ型であったことを理由に競技人生を絶たれ、そしてそのプライバシー情報が公表されてしまい、世界中から「身体男性者」だと言われたり、性器までもネタにされることが、どれだけ酷いことなのか。
そんな世界が「女性の安全が守られた公平な世界」なのだろうか。
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「ある日、何らかの医学的な理由で、実際には女性ではないと告げられたと想像してみてください。考えてみてください。世界中の目から見れば、あなたは自分が知っている自分とは別の何かになってしまうのです。そして、世界中があなたについて話すのを止めません。死ぬ日まで、あなたは性器や性別やセックスなどについてのジョークの落ちになり続けるのです」
https://www.theguardian.com/sport/2023/oct/28/athlete-caster-semenya-memoir-race-to-be-myself-extract
東浩紀がまたまた兵庫県知事選について「情報が錯綜しているので判断できない」などと発信しているらしい。これは現在、「狂ったように」斎藤元知事を支援している、大阪市・京都市維新顧問、ZEN大学副学長予定者の上山信一が、「百条委員会」の審議の最初に言っていた戯言と同じである。
ある意味「リベラルをリベラルを自称する連中からとり戻す」などと啖呵を切っているネトウヨ大王東浩紀の面目躍如という所か。
しかし、東「、ゲンロン」などという情報で人からカネを取る商売をしておきながら、兵庫県知事選の背景について「情報が錯綜しているので判断できない」などと笑止千万なことを言う。こんなことは「ゲンロン」の社員の一人や二人を兵庫に派遣すれば、立ちどころにわかる話。
要は「情報が錯綜しているから判断できない」ー「判断できないから投票を控える」といういつもの「積極的棄権運動」の反復をしている。
しかし、それにしてもここまで東をつけあがらせ、東的な言説をはびこられ、批評精神を最終的に崩壊させた、東京の文化産業とプロデュースに手を貸した「大物」達は当然知的に責任を問われるべきだろう。
最初の「『存在論的・郵便的』はよかった」などとおためごかしを言っている人は、もう「哲学・思想」について語らない方がいい。
[参照]
事実が明白であり、
結論がはっきりしていることについて、
「情報が錯綜していて判断できない」とか、
いろんな議論があって本当のことがわからない、というようなことをいう人は、
本当に「判断できない」「わからない」のではありません。
これは、歴史修正主義者が、
ホロコーストや南京虐殺など歴史的事実を否定するときの定番のやり方です。
根拠を否定するいろんなレベルの言説を膨大に流して(1つ1つは、被害者数が明確でない、証言者の言うことにブレがあるなど、それ自体としては取るに足らない簡単に潰せるようなこと)、
聞いた人が「真偽不明」だと感じるところまでもちこむことができたら勝ち、
というのが、彼らのやり方なのです。
「情報を錯綜」させて、混乱を引き起こしているのは、むしろ自分たちの側なのに、
まるで無関係な第三者や混乱の被害者であるかのように
「判断できない」「わからない」というんですよね。
自分の過去と現在の話、長いから閉じた
きのう休憩時間に同業の方に「片付けしてると段ボールだらけだし変なところから洗濯機だのソファだの粗大ごみがでてくるしその下に良いものが埋まってたりするから生前の連れ合いに対して『生きてる間に真面目に商売しろバカ!』と思ってめちゃめちゃ腹立てながら作業してます」という話をしたら、「そんなふうに思ってもらえるのはその方幸せですね」と言われて、昔連れ合いの知り合いに「きっとあの方の魂はここ(店)にいらっしゃいますね」と善意で言われたのが本当に嫌で片付けも手につかなかったのが、こういう言葉も受け入れられて少しでも進んでるから良かったし、深夜目覚めて怒りで眠れないということもほぼなくなって、モラハラやDVの事実は消えないし許さないが感情は段々癒えてきたんだな、と思えたので良かったです。何にも手がつけられなかった時間のせいで負債もあって大変なのだが、自分がその時はそういうふうにしかできなかったことも受け入れて、何とかやっていこうとは思えてるんで……大変だが頑張ろう。まあまず今月乗り切れるかという話だが。
映画と読書と漫ろ歩きを愛する氷河期世代