事実が明白であり、
結論がはっきりしていることについて、
「情報が錯綜していて判断できない」とか、
いろんな議論があって本当のことがわからない、というようなことをいう人は、
本当に「判断できない」「わからない」のではありません。
これは、歴史修正主義者が、
ホロコーストや南京虐殺など歴史的事実を否定するときの定番のやり方です。
根拠を否定するいろんなレベルの言説を膨大に流して(1つ1つは、被害者数が明確でない、証言者の言うことにブレがあるなど、それ自体としては取るに足らない簡単に潰せるようなこと)、
聞いた人が「真偽不明」だと感じるところまでもちこむことができたら勝ち、
というのが、彼らのやり方なのです。
「情報を錯綜」させて、混乱を引き起こしているのは、むしろ自分たちの側なのに、
まるで無関係な第三者や混乱の被害者であるかのように
「判断できない」「わからない」というんですよね。