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折しも私は数年前にとある資格を諦めて別の職を探して今に至った身で、去年は病気が重くなって限界を思い知らされ、人生の有限性を感じているのがここ数年でありまして、ここ半年ほどの私は、出来ること・したいことを減らすのが人生なんだなと感じておりました。ブログに目標を掲げたのも、したいことにフォーカスし続け、どうでもいいことを人生から取り除くためでもあります。

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『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン)

人生の選択肢は無限に広がっているという希望を捨てよ。
覚悟を決めて、できないことをできないと認め、やらないことをやらないと決め、選択肢を減らし、残ったことに全力でコミットする。無限のやりたいことリストを「妥協」して有限に減らし、減らし、とにかく減らして残ったものに全力になる。
有限性を受け入れることで初めて残されたものに全力になれる。本当にやりたかった、残されたものをやり切るためには、やりたくもないのにやってる(意識的にか無意識的にかはわからないが)優先度の低いものを後回しにし(これもまた「妥協」のひとつである)、優先度の高いものしかできないと諦める。
残されたものをやり切るためには忍耐が必要である。その瞬間の忍耐を受け入れ(他のものを差し込んで後回しにせず)、忍耐それ自体を楽しむ。
人生に準備期間はない。一瞬一瞬が本番だ。選択肢が無限に広がっているという幻想を捨て、この瞬間の有限の選択肢を決断することで、ようやく本物の人生を生きることができる。
amazon.co.jp/限りある時間の使い方-オリバー・バ

『オニールの成長株発掘法【第4版】』(ウィリアム・J・オニール)

「新高値」の概念を人口に膾炙させたオニールの名著。過去100年以上の成長銘柄のチャートを用いて、爆発的に成長する銘柄には似たパターン(同じパターンではないことに注意)があることを例示する。
本書によればエントリーの狙い目はいわゆるカップウィズハンドルに限られないのだが、本書のフォロワー(個人投資家向け)は、エントリーポイントをカップウィズハンドルに絞って紹介している。おそらく、カップウィズハンドル以外のパターンを見分けることが、チャートに精通していない初心者には難しいためだろう。数多くのチャートが紹介されていたが、一見しただけではどんな形状か理解の及ばないものも多かった。それを拾えるようにするのが優れた投資家への近道かもしれないが、さしあたって典型的な形状だけ狙おうと思った。
amazon.co.jp/オニールの成長株発掘法-【第4版】

『Black Radio 2』(Robert Grasper)

まだ良さをフルで掴めてない感じがする。「I Stand Alone」のリズムとメロディが好き。

はからのお客さんがいらしたので中国語会話を初めて実戦投入しました! ところ「我叫(本名)!」(私の名前は(本名)です)しか言えず、もっと勉強せねば!!! と決意するいいきっかけとなりました。

『1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術』(DUKE。)

「新高値」(1年以内に高値をつけた銘柄)という概念がある。その新高値に着目したウィリアム・オニールの経験則をさらにアップデートしたのが本書。同じく新高値を取り扱った『株の公式』(林則行)を私は教科書としていた。同書ではやや弱かった、新高値を用いて選択した銘柄に関する売りへの洞察を深めようと本書を読んだ。結論から言えば、売りのみならず買いへの洞察も深まった。
本書の柱は、以下の2つ。
・買い:テクニカル(新高値・ボックスの上側)で銘柄を絞り込み、ファンダメンタルで傍証を得て買う。
・売り:
(利確)ボックス割れで売る。三空が出現、出来高が増大したら売る。
(損切り)あらかじめ設定した損切りラインで売る。
(例外)悪材料がでたら直ちに売る。
詳細や、その他エントリー時の注意点などは自分の目で確かめてね。
amazon.co.jp/1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブ

『売りの技術は儲けの技術』(出島昇・宝徳政行)

株をやってる友人と話して刺激を受けたので、セールになっていたこともあり、投資の方法の手札を増やすために読んでみた。まず、2006年初版のため(電子版のリリースが近年で、そこで勘違いした)背景事情が古い。また個人投資家がワークさせるにはやや煩雑すぎる印象を受けた。手札を増やすよりも、今ある手札へのインサイトを深めた方がいいと思った。

『Maiden Voyage』(Harbie Hancock)

各曲ともタイトルの通りの印象(「Maiden Voyage」なら穏やかで未来を感じさせる感じ、「The Eye Of The Hurricane」なら緊張感のある感じ……)を与え、非常にコンセプチュアルな一枚だった。「新主流派」とのことで、この時代に達すると、むしろフュージョン寄りのジャズも掘りたくなってきた。

今日の大垣の聖地巡礼のレポっす。

240224 「青春ブタ野郎は大垣の街をまだ知らない」 - 箱庭療法記
yobitz.hatenablog.com/entry/20

『Black Radio』(Robert Grasper)

演奏が上手すぎる。ドラムが複雑なビートを刻み、グラスパーのピアノを始めとして他の楽器が絡みにいく。これで打ち込み一切ナシなのが意味わからん。個別に好きなのは「Why Do We Try」と「Black Radio」。前者は前述の巧さが特に光る。後者は「楽器としての声」がリードしていて凄みがある。

はいつもの動画の音読とオンライン中国語レッスン

『Mosaic』(Art Blakey)

しみじみと感じるんですが、私アート・ブレイキーが好きですね。特にこの表題曲「Mosaic」はすべての楽器が畳み掛けてくる。ホーンセクションが華やかだと思ったら3管とのこと。どの楽器がどんな演奏をしてもドラムのアート・ブレイキーがそれを支えたりするし、ソロでぜんぜん負けない。3管つかいながらもドラムのソロが相当に長く手数も豊富でリーダーシップがある。楽しいアルバムです。

『女甲冑騎士さんとぼく(1)』(青井タイル/ツナミノユウ)
単行本で読みました。インドア派な「ぼく」なのに、1冊通しで読むと季節感に富んだ漫画であることが感じられて、確かに人生をエンジョイしているのだなと、素直に眩しかったです。
「ぼく」たちはきっと20代半ばで働き始めてよちよち歩きで自活してっていう、一般的な「モラトリアム」を越えた(ことになっている)時期にいる。でも、30歳を越えた私から見ると、彼らはモラトリアムの延長線上にいる。それが眩しくて、一種のノスタルジーを感じさせてくれて、好きですね。
試し読み:comic-ogyaaa.com/episode/48559
Amazon:amzn.to/3SS1ehs

『よろこびの歌』(宮下奈都)

ギブ。
本作を読みながら自分の好みを改めて言語化してみると、私は基本的に人間賛歌が好きで、その中でも、ネガティブスタートでネガティブの中にポジティブを見つけ出す物語よりも、ポジティブスタートでポジティブをいったん喪い再び手に入れる物語に惹かれますね。別の観点から言えば、人は既に何らかを喪っているのだから殊更にその(物語にあらかじめ組み込まれた)喪失を強調するのではなく、持てる状態から始まって後から喪った方が輝くでしょう。
本作の主人公らは、大切な何らかを喪った(あるいはそもそも手に入れ損ねた)女子高生たちで、彼女らは31歳のおじさんとは違ってそこまで達観していないので、喪失が強調されるのは共感できるものの、小説の技法の問題として、同じパターンが3回続いて流石にページをめくる手が止まりました。

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