fanlore.org に源氏物語の(歴史上のものを含めた)二次創作をいろいろまとめたいと思ったけど、よく考えると国宝絵巻などはもとより、『源氏物語受容史論考』のような専門書に書かれている内容すべてがin scopeということになり大変なので、まだやっていない
https://fanlore.org/wiki/Tale_of_Genji
https://fanlore.org/wiki/Pride_and_Prejudice_(fandom) は、現代のドラマ翻案なども触れてあるけれど、どちらかというと素人がやったもので、あまり正統派とされていないもの(アカデミックな研究の対象になりにくいもの)が多くまとめられているようだ
芸術新潮9月号は「大特集 祝!画業55周年 萩尾望都 スケッチブックから読み解く、創作のひみつ」 https://artexhibition.jp/topics/news/20240823-AEJ2297677/
東南アジアでの植民地期〜WW2での事例から、時代時代での "異物という概念を持ち込むことによって見える多様な排除のあり方" についての話。
状況が変われば異物がなにかも変化する。それをどう扱うかも色々。
敢えて国外での、だけどニポン人自体も少なからず関わりのある事例も交えて見てみることで、現代のニポンでの排外についても対比しやすい感じ。
▶ 植民地主義のなかの異物?―宗主国人?、先住民?、はたまたアジア系外国人?― | 2023年度「異物?」 | 学術フロンティア講義【Aセメスター】 | LAP: TODAI Liberal Arts Program
http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/ja/theme_lectures/foreign_matter/231018/
人の家を訪問して「刺を通ず」って暗殺者かと思ったら、(使用人を通じて主人に)名刺を渡して面会を願うという意味だった #日本語
https://kotobank.jp/word/刺を通ず-515173
語源は漢文だと思うが、韓国語でも一般的なのかな:通刺 (통자)
https://en.wiktionary.org/wiki/通刺#Korean
再読。西・南・中央・北アジア、ヨーロッパでの乳利用を見ていく。最後には東アジア、オセアニア、赤道付近のアフリカ、南北アメリカ大陸ではなぜ乳利用が行われなかったのかの仮説も紹介されている。
西アジアの乾燥地帯では、熟成させずに天日で乾燥させてカチカチにした乳タンパク質がぎっしりと詰まったチーズがあるそうな。おいしくはないらしい。
チーズといえばスーパーに売っているような熟成チーズやカビを利用したチーズを思い浮かべるが、こちらはヨーロッパの冷涼で湿潤な気候により生み出されたものなのだそうだ。
あまり深く考えたことはなかったが、ヨーロッパのチーズの製法を見ているとあれば、凝乳を脱水し塩水漬けにしたもので、あれは漬物だったんだな、と認識を更新した。そりゃあ、いぶりがっこと一緒に食べても美味しいはずだ。
イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノは富の象徴だったとか、白カビチーズが生まれた背景とか、アジア各地の乳利用の違いも面白いので、食べ物の歴史や文化がお好きな方はぜひ。
本書の最後に出てきた、アンデス高地の「チューニョ」が気になりすぎるので、今度はジャガイモの歴史も読みたい。
人とミルクの1万年 - 岩波書店 https://www.iwanami.co.jp/book/b223828.html
Is My Blue Your Blue? - 自分にとっての青色が、どれくらい世間一般の「青色」の認識とズレているかを判定するページ。ちなみに新山にとっての境界値はhue=182だった。
世界史の教科書を読んで知りうる限りロシアもキリスト教だが、ロシア文学を読んでいると幽霊が出てくるし不思議だなと思っていたのだが、やはりキリスト教+土着信仰らしい。
祖先の霊の化身などとして家守やら色々なことをするドモヴォイとか、四十日の追善までに姿を表す幽霊は哀しむ近親者を連れ去ろうとするだとか、親しみのある境界のものたちが出てくる。
ときどきグノーシス思想っぽい書き方とかカバラが出てきて、スラブの世界観にそれを持ち込むのはありなのか?どうなんだ?となりはしたが、手に入れやすい形態で海外の民間信仰などの片鱗を読めるのは楽しかった。
ロシア異界幻想 - 岩波書店 https://www.iwanami.co.jp/book/b268591.html
昔の東京のようす、国立映画アーカイブの『公衆作法 東京見物』(1926年)もおもしろかった。
「公共マナーへの理解を促すことを目的に製作された作品」とのことですが、帝国図書館(45分くらい)の閲覧室、本のページを豪快にむしりとる大胆不敵な輩が!
迷走台風という用語を、「台風が迷走しているわけではないので用いない」(かわりに「複雑な動きをする台風」という)という説明は同語反復的であり、一般に向けてはもう少し詳しい説明が必要だと思う。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/haichi2.html
気象庁の説明ではないが、 https://dl.ndl.go.jp/pid/3252896/1/56 を読むと、「迷走」という表現は本来通るべき道がどこかにあってそこから外れているという印象を与えるが、台風という物理現象はいつも必然の動きをするもので、人間の予想が外れていたり人間の解析が追い付いていないだけである、ということらしい。
高橋源一郎の今年の作品『DJヒロヒト』 #読書
歴史エピソードと空想のリミックス。「あったかもしれない」的な歴史小説をやっていたり、「あるわけないだろ」的な歴史二次創作をやっていたりする。
昭和天皇(創作)と仁科芳雄(創作)と南方熊楠(創作)と金子文子(創作)とパク・ヨル(創作)と中島敦(創作)と井上靖が出てきます(もっと出てきます)。
軽薄なところとそうでないところの緩急があり、そのおかげで読み続けやすい。
@riley @hongminhee @xarvos It's well attested that kana's shapes changed gradually from kanji, older ones are much closer to kanji than currrently used ones, and it ultimetly goes back to man'yogana (万葉仮名). I'm not aware of any evidence to suggest Brahmic influence to man'yogana.
@hongminhee @riley @xarvos The individual hiragana characters have no Indic origin. Its usual arrangement あ-か-さ-た-... ([vowel only]-k-s-t-...) resembles how Sanskrit characters are conventionally arranged in a table. This resemblance is believed to derive from works written by Japanese Buddhists who studied texts originally from India.
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00195.html
与謝野晶子『みだれ髪』の表紙題名の字は、くずし字をロゴ化したようで、凝っている。
「ミ」のような字は、変体仮名で、片仮名のつもりではないと思う https://cid.ninjal.ac.jp/kana/list/kana/307f/
「れ」は切れていることで「礼」に近くも見える(平仮名をさかのぼると「禮/礼」である)
「髪」のなかの「友」に点がつくくずしかたは http://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+53CB/ にも多く見られる
(これは白黒だけど本物はショッキングピンクらしい)
https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko03a/bunko03a_00926/bunko03a_00926.html
翻訳、プログラミングなどをしている(翻訳家でもプログラマーでもない)