中国の地名や中国人の名前をカタカナ表記にする件は、考えてみると、英語圏の人と日本語圏の人が会話するとき便利だから、という理由があるのではないかという気がしてきた。 #日本語
中国語的にはまちがってる発音でも、2人の外国人のあいだで通じれば意義はあるので。
「精強」って自衛隊関係くらいでしか聞かないなと思って調べてみたら、戦中(1942年-1944年)にピークがあった #日本語 https://lab.ndl.go.jp/ngramviewer/?keyword=精強&size=100&from=0&materialtype=full
「注釈」なのか「註釈」なのかの使い分けについては、1) もともとは「注」「注釈」しかなかった 2) 途中で「註」が派生してできた 3) 日本は「同音の漢字による書きかえ」で「注」「注釈」に統一することにした と変遷があるので、「本来は註釈で、注釈は新しく簡略化したもの(だから正統でない)」というのは、あまり正しくない。むしろ「註釈」のほうが創られた伝統ともいえる。 #日本語
https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/chuu/kokugo/guidanceq010-00.html
「擡頭」は「台頭」になったが、「頭を擡げる」は「頭を台げる」にならなかった。というより、「台頭」を「頭をもたげる」と読み下すことがなくなり、「台頭」が読み下せない漢語になったのか(「頭をもたげる」という意味だと解釈はできるにしても)。 #日本語
点を6個つづけて省略などをあらわす日本語のあの記号(リーダー)は、三点リーダーという名前で呼ばれていることが多いけれども、『国語教育研究大辞典』は、「六点リーダー」と呼んでいる。
文字というか活字としては2個連続して使うから、1個1個を「三点」と呼ぶのだろうけれども、概念としてあるいは記号としては、たしかに「六点」と呼ぶほうが理にかなっている。横長もしくは縦長にすることになっているからといって、記号として分割する理由はない(半角にした記号が記号として0.5個分になるのではないのと同じように)。 #日本語
人の家を訪問して「刺を通ず」って暗殺者かと思ったら、(使用人を通じて主人に)名刺を渡して面会を願うという意味だった #日本語
https://kotobank.jp/word/刺を通ず-515173
語源は漢文だと思うが、韓国語でも一般的なのかな:通刺 (통자)
https://en.wiktionary.org/wiki/通刺#Korean
#日本語 の古典で「生ひ先」(子どもの将来、成長後)がよく出てくる。
いま使われている「老い先」は、これの類推であとで作られた単語らしい。
(いまは)発音が同じなので、両方つかうと混乱する(ので前者はもうつかわないのだろう)。
https://kotobank.jp/word/老い先-448456
#日本語 の専門用語は漢語が多く、音声では分かりにくい。
脳の部位の名前とかでも、つかっている漢字自体はむずかしくなく、漢字を一字ずつひろえばなんとなくイメージもわくので素人にやさしい、という話がありますが、未知語として音声で聞くときは「ノーカスイタイってどんな字で書くの?」みたいになってしまいあまり助けになっていない。
「しただれもの」みたいなのだったとしたら、音声でも多少イメージがわくかも。
『「闘争・逃走」反応』(fight-or-flight response) がうまいこと言ってるのも文字としてであって、音声としてはこの用語を導入するときは「これはタタカウの意味のトーソーとニゲルの意味のトーソーで……」と補足しないとまず意味が分からないと思う。
「食」は天文学で、「金星の食」などいちおう単独の名詞(接尾辞ではないもの)として使われる
その「食」は、たべることという意味の「食」(「京の食」など)と高低アクセントがちがう?
#日本語 #日本語めんどくさい
浮世絵では雨が糸(線条)としてかかれることが多く、言語表現でも少なくとも江戸時代生まれの作家までは「雨の糸」が珍しくない。
森鴎外翻訳、シュニッツレルの「みれん」
> ほとんど小止《おや》みなしに降る、細い、鼠色《ねずみいろ》の雨の糸
#日本語
https://otakinen-museum.note.jp/n/nb7b47a09bbe0
なぜアスカを飛鳥と書くのか #日本語
明日と書いてアスと読む、だったら中国語と日本語で意味が同じだから合流した、というふうに説明できるけど、アスカのような場合はもっとややこしい。
アスカという地名があり、その場所を詩歌にうたうとき、トブトリのアスカという決まり文句を使うことが多くなり、トブトリを飛鳥と書くようになり、2つの部分が合体して(←ここが納得しにくい)飛鳥と書いてアスカとも読む、ということになったらしい。
「普段の努力」と「不断の努力」は語源的には同一らしいが、意味・表記・発音がそろって分化している。 #日本語
昔の国語審議会では、「かな書きにすることによって,漢字表記のゆれを解消したほうがよい」とまで言われている(つまり「ふだんの努力」)。
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kakuki/05/tosin04/index.html
形容詞の「簡単の」の用例
「簡単の家庭事務、お祝い事の手伝い、御不幸事の手伝い、」 『家政婦の栞』 https://dl.ndl.go.jp/pid/1108469/1/11
「頗る簡単の形態に約めらるることあり」『通俗言語学』 https://dl.ndl.go.jp/pid/861756/1/105
真逆(まぎゃく)
BCCWJで検索すると1980年代がヒットしてるなと思って、よく見るとすべて「真逆様」の解析誤り。正しく「まぎゃく」なのは
> 夜中に勤務している数少ない刑事と巡査のほとんどを沼間とは 真逆 の小坪海浜公園に集め
(なかにし礼『夜盗』、2003年)
これ以後は多数用例があって、2004年の流行語という話に合致する。
https://salon.mainichi-kotoba.jp/archives/197007
#日本語
翻訳、プログラミングなどをしている(翻訳家でもプログラマーでもない)