『日本人の海外活動に関する歴史的調査』が国会図書館デジタルコレクションで閲覧(個人送信)できるようになってる。ちょっと前に調べたときはまだ館内限定か紙の資料だけだったような……。
朝鮮半島、台湾、満洲、香港、マレー、シンガポール、ハワイ、北米、欧州など数千ページにわたる資料。ちょっと見たかぎりでは、思ったより経済(民間)面の記述が多そうな気がする。内容的にはほぼ戦前に書かれたものだと思う。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12015946/1/1
『ぼくは翻訳についてこう考えています』(柴田元幸、2020年)
著者が他の本や雑誌で書いた内容の一端をたくさん引用再録したダイジェスト版。古いものも多いので、今はこう思う(ものによっては、今もまったく同意)、というような内容の一言コメントもついている。
だいたいはアメリカ文学の翻訳の話。
心構えだけでなく、具体的なあるある話も書かれている。英語の小説ではキャラクターが部屋をでていくとき、いちいちturnという動作の一語をいれる、とか。「くるりと向きを変えて」という部分を日本語ではわざわざ言わないことが多い(言おうとすると、その動作を目立たせすぎてしまったりする)。どう翻訳しても俯瞰して見ればおおごとにはならないし、悩むほどのことじゃないけど、すんなり日本語になりにくくて、よく遭遇する事例のひとつ。
引用はどれも短く、各ページの余白が大きく、ページ数のわりにすぐ読み終わる。
#読書
https://www.alc.co.jp/entry/7020017
よく取材されてる良い記事だった
https://www.refugee.or.jp/fukuzatsu/nancilissamiyagasako01
すごい,等幅フォントなのに mi / im や wi / iw の並びがリガチャされて m や w の幅がわずかに広くなってる(Texture healing のチェックを付けたり外したりして見ると分かる)
https://monaspace.githubnext.com/
ジョン・バティステかっこよすぎる
https://www.youtube.com/watch?v=4EVHNuN92LM
"内包された作者" "作者の気持ち"との一致はありません。 https://www.google.com/search?q="内包された作者"+"作者の気持ち"
@tukine ありがとうございます。この2つのサーバー間ではこういう事情があるようです。
https://songbird.cloud/@admin/109846286729760781
真逆(まぎゃく)
BCCWJで検索すると1980年代がヒットしてるなと思って、よく見るとすべて「真逆様」の解析誤り。正しく「まぎゃく」なのは
> 夜中に勤務している数少ない刑事と巡査のほとんどを沼間とは 真逆 の小坪海浜公園に集め
(なかにし礼『夜盗』、2003年)
これ以後は多数用例があって、2004年の流行語という話に合致する。
https://salon.mainichi-kotoba.jp/archives/197007
#日本語
@yutakk 削除依頼が行われたら翻訳元へのハイパーリンクがなければ機械的に削除せざるをえない(セーフとは言いにくい)ものの、単に「英語版」だけでも通じる状況ならスルーする(誰もわざわざ削除依頼しようと思わない)ことも多いようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:井戸端/subj/初版要約欄に翻訳元の言語と版の記載はあるが、記事名とリンクがない記事について
以前、TumblrのActivityPub機能の開発は停止しているんじゃないかという話(元Tumblr開発者の話)がありました
https://mastodon.social/@_jv_/110774561865975148 [参照]
The title of the panel in Chinese is "世界科幻文学的多元的未来", and the English title is "Decolonize the Future: Strategies and Solutions to Emerge from the Shadow of Anglo SF".
Japanese and Chinese readers (and some Koreans) might be aware of the difference between them. Chinese title in English is "The future of pluralistic world SF".
On this panel, I pointed at first and went along the English theme.
野村剛史2011『話し言葉の日本史』吉川弘文館、読了。現代文法の専門家が、ひょんなことから文法史、音韻史へと興味を広げ、とうとう口語史を書き上げてしまった。伝統的な日本語史の概説のありかたは、口語史を過去から現在へと書き綴るので、その意味ではかなり日本語史ど真ん中の語り方だと感じた。
音韻史の部分は、私だったらこう論じるかなと思いながら読んだが、中世の文法史の部分はさすが著者のご専門ということもあって、言葉の歴史に対するパースペクティブのようなものが面白かった。ガ格が作る連体句と係り結びの関係や、片仮名申状における漢語の広がりなど、もう一度読み直したいエピソードもある。
で、そうかなあどうだろうと思うのは、「江戸の言葉+山の手に集まった地方人の言葉がコイネー化して標準語になった」という比較的広く受け入れられている説に対して、「江戸期にすでに上方由来の共通語のようなものが存在していて、それを継承したのが山の手言葉、標準語はその意味で上方語の系譜」という説。面白い、とは思う。江戸弁に一部の語彙や文法に関西の影響が見られるとは従来から言うけれど、借用とか言語接触の枠組みで語られてきたのであって、直接的な系譜と言われるとどうかなーと思う。
比較言語学的な方法論によったものでもなし、ちょっと受け入れがたい。
翻訳、プログラミングなどをしている(翻訳家でもプログラマーでもない)