黒澤明『生きる』を見た。
“生きる”というのは、“仕事をする”ということです。あなたは“ためになる”仕事をしていますか?働け。といった映画でしたね。
主人公は役所でお役所仕事をして無為に日々を費やしていましたが、末期の胃癌を患い、それまでの生き方を後悔し、小さな公園を作るために奮闘する、というお話。
奮闘すると書いたものの、作中奮闘する場面はあまり描かれず、主人公の葬儀の場で仕事仲間が断片的に回想するだけです。
ていうか、ご遺族の前で、渡辺君は頑張っただの頑張ってないだのスタンドプレーだっただの、よくまあ盛り上がれるな。ご遺族がほぼノーリアクションなのも、不思議な感じ。
映画の尺を割いて描かれているのは、余命幾許もないと知り、自分は何も成し遂げていないと気付いた主人公の煩悶です。
夜の街で酒を飲んだり、パチンコを打ったり、キャバレーで戯れたり、元部下の若い女の子と街遊びに興じたりと、彷徨い続けます。
濡れた犬みたいな主人公のアップがとにかく多い。
主人公の葬儀の場では、渡辺君を見習おうと仕事仲間たちは奮起するのですが、その翌日からはいつもと変わらぬお役所仕事で、といったところで映画は終わります。
“働く”“生きる”といったことは、分かっていても難易度の高いことよねーって感じでした。
広島サミットから一年。
広島サミット館オープン。2030年まで公開予定。
https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=20240519254203
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モリゾーとキッコロは万博終わった後も生きているので、ミャクミャクも万博に関係なく生きていけるといいね。
田野大輔、小野寺拓也、香月恵理、三浦隆宏、百木漠、矢野久美子『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』読了。
人口に膾炙している〈悪の凡庸さ〉は誤用なんじゃないか、また〈悪の凡庸さ〉を問い直すとはどういったことかという、題名通りの本。
わたしはなんもかんも理解していないということが分かった。
まず、〈悪の凡庸さ〉は一般的には、善悪を棚上げした言われたことを諾々とやる「歯車理論」を表す語として用いられているが、アーレントに〈悪の凡庸さ〉と形容されたアイヒマンは組織の中で主体的に働いており、決して凡庸な悪ではない、といったことが書かれており。
また、アーレントは〈悪の凡庸さ〉を「歯車理論」を表現するものとしては用いていないといったことが書かれ。アーレントは〈根源悪〉と対立する概念として〈悪の凡庸さ〉を提示したと書かれ。〈根源悪〉はカントの提示した概念なんでが、まずそっからわたしは知らなんだわ。
#読書
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