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坂崎さんの『嘘つき姫』(はむメロンさんの装画、名和田耕平さん・小原果穂さんの装幀も素晴らしい)を読み終えたところで、さなコンで読ませていただいた何人かの方々のお名前が脳裏に浮かぶ。受賞された方も惜しくも逃された方もいるけれど、書き続けてもっと知られて欲しいと思う。

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『アンソロジー 舞台!』では、笹原千波さん「宝石さがし」と雛倉さりえさん「ダンス・デッサン」が深く刺さりました。特に「宝石さがし」の、母娘のどうということのないシーンで心臓を鷲掴みにされてしまって、もう少しで泣きそうに(自分でも理由はよくわからない)。tsogen.co.jp/np/isbn/978448880

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溝渕久美子さんと笹原千波さんは私の「早く単著が出ないかな」リストのツートップなので、早く単著を出して読ませて欲しいです……
(宮西建礼さんは夏に単著が出るとのことなのでリストから外れております。夏っていつだろ……)

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収められているのは、演者や裏方から観客まで、舞台に関わる人々の物語。その全てに一貫しているのは、決して順風満帆ではない人生の中、それでも何かを掴もうとして、あるいは掴むべき何かを求めてもがき進む人々の姿。スポットライトの当たる舞台との対比があるからこそ、その姿はいっそう心を打つ。
疲れたとき、辛いとき、迷ったとき、そんなとき手に取って、気になった作品を、あるいは目に留まった物語を読んで欲しいと思う。観客がきらびやかな舞台上で演じられる物語から得るのと同じように、もう少し頑張ってみよう、先に進んでみようと思えるだけの力をきっと受け取ることができるだろうから。

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『アンソロジー 舞台!』(近藤史恵・笹原千波・白尾悠・雛倉さりえ・乾ルカ、創元文芸文庫)。舞台をテーマにした本で、元は東京創元社の「紙魚の手帖 vol.10」の特集だったものを書籍化したもの。書籍化されてよかった、これでより多くの人の目に留まる、というか留まって! と願ってしまう一冊。
tsogen.co.jp/np/isbn/978448880

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初単著って嘘ですよね? もしくは人生三周目くらいですよね? と言いたくなってしまう巧さももちろん素晴らしいのだけれど、収録作品全編を通して一貫している著者の静かな、しかしけっしてぶれることのない強い視線には本当に圧倒されてしまう。
私は「リトル・アーカイブス」と「私のつまと、私のはは」を読み終えた後、すぐに次の作品が読めずしばらく本を置かなければならなかった(購入してから読み終えるまで時間がかかったのはそのためだ)。繰り返される毎日、自分の居場所は本当にここなんだろうかと感じる人に是非読んで欲しいと思う。

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『嘘つき姫』(坂崎かおる、河出書房新社)。みなが当たり前だと思いつつ、どこか歪な世界に適応して生きている。違和感を抱きつつ、それでも世界や他者を呪うのではなく、なんとか真っ当に生きようとする人々の、慟哭も悲鳴も表立っては描かれない物語が静かに、だが力強く心を打つ。
kawade.co.jp/np/isbn/978430903

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「水文学者を名乗る謎の男が現れてから町の墓地も図書館も荒らされ、人々が次々に死んでいく。」帯の状況から、読者は視点人物と共に手探りで進んでいく。そうして目を離せないまま結末を迎えたのち、私は巻末に再録された柴田元幸氏のエッセー「座りの悪さのよさ」に深く頷くことになったのだった。
本編に充ち満ちた奇妙な雰囲気を愉しんでいたら、最後にそんな自分の賢しらさに赤面させられてしまう羽目になる。物語を読んでいただけのはずなのに、いつの間にか読書している自分ごと取り込まれてしまっていたことに気付かされる……そんな体験でした。

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まずはエリック・マコーマック『ミステリウム』(増田まもる訳、創元ライブラリ)。実を言うと本書を読み終えたのはだいぶ前。これは好きな人が沢山いるに違いないと確信したものの、一方でこれから読む人に極力予断を持たずに読んでもらいたいとも思い、途方に暮れてしまっていたのだった。
tsogen.co.jp/np/isbn/978448807

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「カモガワGブックスVol.4」に寄稿した、村上春樹のジャンルフィクションへの言及に着目した論考をブログに公開しました。エリスン、シルヴァーバーグ、ル=グィン、ラヴクラフト、マシスン、ジャック・フィニイ……。英語圏のジャンル小説作家からの影響は、やはり検討するに値するテーマなのかも!?air-tale.hateblo.jp/entry/2024

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永住者が税金を滞納したら在留資格の取消しを容易にする法改定に反対しています。署名や投書をしました。
この問題については東京弁護士会会長 松田純一氏の声明がわかりやすかったです。

>永住者の生活基盤はほとんどの場合日本にあり、日本で生まれ育った大人や子どもも含まれる。永住者は、それほどに日本社会に深く定着した人々である。

>加齢や病気、事故、社会状況の変化など、本人には如何ともしがたい事情により税金等の納付が困難になってしまうことは、誰にでも起こりうる。

>滞納処分による強制徴収が可能であるから、それで足りるはずである。(略)外国人にだけ、日本人にない負担をことさらに加重する合理的な理由はない。
toben.or.jp/message/seimei/pos

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北村浩子さんによる『奏で手のヌフレツン』(河出書房新社)の書評がこちらで読めます。丁寧で的確な紹介がうれしい。

bookbang.jp/review/article/776

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近藤ようこさんとの対談のDVDを、日本近代文学館から頂いた。
QT: fedibird.com/@dempow/112183157
[参照]

酉島伝法  
日本近代文学館主催の「2023年の声のライブラリー」という企画で、近藤ようこさんに声をかけていただき、朗読+対談をしました。近藤さんの作品について様々なお話を伺っています。ものすごく楽しい時間でした…(有料配信です) 「2023年の声のライブラリー」では、4組の朗読+対談が行われました。普段か...
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縞田理理さん
から、『ペテン師ルカと黒き魔犬』上下巻をいただきました。魔術が禁じられた世界、そして活躍するワンコ……!
同書の電子書籍版はKindle Unlimitedで読むことができますが、美麗なイラストが多く収められた紙の本で読めるのはとても幸せです。ありがとうございます!

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気がついたら『ウィンズテイル・テイルズ 封印の繭と運命の標(しるべ)』の発売まであと二週間ちょっとになっておりました。エゴサに精を出している場合ではなかった! と大慌てで特設ページをアップデート。二冊目に登場するキャラクターの情報などを追加しました。

前作『時不知の魔女と刻印の子』で活躍したキャラクター達のほとんども引き続き登場します。(もちろん賢く可愛いワンコも!)一冊目を楽しんでいただけた方は、引き続きお読みいただけたら嬉しいです。
迷っている方も未読の方も、今から読んでおけばすぐに二冊目が出ますので、是非!
gatefield.info/page-8/page-7/

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観測範囲では、サンリオSF文庫、ソノラマ文庫や、定本ラヴクラフト全集などが話題になっている様子。登録利用者個人向けの送信サービスの対象資料に、特に1980年代刊行資料が大量に追加された結果、同時代に読んでいた(あるいは少し遅れてしまって読めなかった)世代が反応している感じもあり。

2024年4月30日 「国立国会図書館デジタルコレクション」収録の図書、雑誌等約26万点を新たに図書館向け/個人向けの送信対象資料としました
ndl.go.jp/jp/news/fy2024/24043

#図書館 #デジタルアーカイブ

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『人新世SF傑作選 シリコンバレーのドローン海賊』の見本刷りが届きました。中原が訳したのは表題作と陳楸帆の2作です。新井なゆり、小野田和子、金子浩、佐田千織、山岸真の各氏にご参加いただいています。解説渡邊利道氏。5月10日発売。
tsogen.co.jp/np/isbn/978448879

収録作品
メグ・エリソン「シリコンバレーのドローン海賊」
テイド・トンプソン「エグザイル・パークのどん底暮らし」
ダリル・グレゴリイ「未来のある日、西部で」
グレッグ・イーガン「クライシス・アクターズ」
サラ・ゲイリー「潮のさすとき」
ジャスティナ・ロブソン「お月さまをきみに」
陳楸帆(チェン・チウファン)「菌の歌」
マルカ・オールダー「〈軍団(レギオン)〉」
サード・Z・フセイン「渡し守」
ジェイムズ・ブラッドレー「嵐のあと」
ジェイムズ・ブラッドレー「資本主義よりも科学 ──キム・スタンリー・ロビンスンは希望が必須と考えている」

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本日は〝SFは楽しいんですよ〟祭、即ち #SFカーニバル が代官山蔦屋書店さんにて開催されます。私は残念ながら不参加なのですが、ふらっと立ち寄って代官山T-SITEをぞろぞろ歩いているワンコ、じゃなかったクリエイターを眺めたり無料のスペシャルカードをゲットするだけでも楽しいですよ。

store.tsite.jp/daikanyama/sf-c

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現地参加のみなさまや、オンラインでイベントを視聴されるみなさまは、是非 #SFカーニバル タグをつけて各SNSにポストして、SFカーニバルの雰囲気や楽しさを共有してくださいませ。
目指せ昨年に続いてのトレンド入り!

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