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ようやく情報公開いたします!来たる12/1(日)、『jem』の創刊号を刊行します。文学フリマ東京39で初頒布、ブースは「つ-11 (西3・4ホール)」今回の特集は「未来視する女性作家たち」、また小特集として「東方幻想の世界」。note上で目次を公開しました。 #文学フリマ東京 note.com/jem_site/n/n3cc9e7d87

New Worldsの60周年記念誌というものが少し前に刊行されたようで、80歳を越えたパメラ・ゾリーンが先鋭的な作品を発表しているらしい。そういうことをわざわざメールで教えてくれる知人がいる(!)。

「『「世界文学」はつくられる』で読む紅白歌合戦」も「紅白歌合戦で読む『「世界文学」はつくられる』」も両方とも成り立つと思うのだけど、SNSで詳述する気はありません(できません)。

阿部大樹さんと秋草俊一郎さんの対談があったなんて知らなかった。面白いのだけど、読んでいるといろいろなことを考えすぎてしまって、まとまらない。
webmedia.akashi.co.jp/posts/48

「いいのか悪いのかわからないけれど、訳すのにしつこく読んでいると、はじめて読んだときは言葉にならなかった印象が言葉になろうとする(言葉になったらその印象は失われる気もする)。」(川野太郎)

「ナイトランド・クォータリー」の小説・インタビュー総目次。2022年作成のものですが、どのような翻訳小説が掲載されたかも五十音順でわかり、便利です。
atelierthird.blogspot.com/2022

新刊で、田雁『近代中国の日本書翻訳出版史』、ヴァレリー・ラルボー『聖ヒエロニュムスの加護のもとに』、福冨渉『タイ現代文学覚書』、野溝七生子『山梔』を購入。出版社を応援したい気持ちもあり、古書を買う回数を減らしているつもり。『山梔』も持っているけれど、山尾悠子の解説がついているので…。

人よりずっと読むのが遅い自覚があるので、一年でなく二年ごとに読んだものの収穫をまとめることにしている。

自分の知人ばかり好意的に言及するのは卑しいことなのかもしれない。けれど、キム・チョヨプ、キム・ウォニョン『サイボーグになる』は橋本輝幸さんのウェブの書き込みではじめに興味を持ったし、アンナ・ゼーガース「死んだ少女たちの遠足」は鯨井久志さんと堀川夢さんの言及で手に取ったとか、大島豊さんが訳されているのであれば稀少な作品であるに違いないと思って読んだとか、そういうのがぽろぽろ芋の蔓を引くように思い出されてくる。というか、結果として「知人」と呼べるようになったのはもとより本への情熱を介在してのことなので、そこは許していただきたい。雑誌の作業で読んだものと、それを読んだから雑誌という果実が生ったものとも、もはや不可分なのだ。

韓国の作家さんとやりとりをしていて、戒厳令への動揺と怒りがはげしく伝わってくる…。こうした言い方がいかにクリシェに響こうとも、まず自分が歴史と社会について知らなければならない。

これまでの自分の人生で、文章によってではなく、「議論をし尽くすことである事柄について深い理解に到達する」ということをしようとしてこなかったことを深く悔いている。しかし、これからでもそれはできるのだと信じたい。

エルゼ・ラスカー=シューラ―もっと訳されてほしい…。間違いなく未訳で凄い作品があるはず。

自分から集めてはいなかったつもりが、ふと気がついたら河出書房新社から出ている皆川博子随筆精華のシリーズがすべて手元に揃っていた。

ある場所でこの作家(1930年生)が川野芽生(1991年生)について好意的に言及しているが、60歳以上年下の創作を褒めているということになる。そういうことができるだろうか。自分が還暦を迎えたときに、生まれたての赤ん坊の泣き声のなかに閃きを見出せる自信が(いまは)ない。

「このとき36年ぶりに夜間通行禁止令が撤廃され、成人映画が制作できるようになるなど、行動や表現の規制が緩和された。

もっとも、同年デビューした純情漫画第二世代を代表する作家・黄美那(ファン・ミナ)の雑誌デビュー作『イオニアの青い鳥』は、中世ヨーロッパの架空の国を舞台にしたものだが、クーデターを描いたことで連載が3回で打ち切られた。「緩和」とはいっても、あくまで相対的なものにすぎなかったのだ。

並行して全斗煥政権は、言論機関の統廃合を実施した。地方紙は1道1紙、放送局は3局、通信社は1社に統合され、新聞風刺漫画も連載終了や移籍を余儀なくされた。」
shinbunka.co.jp/archives/7236

飯田一史+宣政佑+イ・ヒョンソク「深掘り!韓国漫画の世界」の第5回、言論の自由や表現の規制を考える上でもほんとうに面白いです。
「純情漫画の嚆矢は、1957年のハン・ソンハク『永遠の鐘』とされている。60年代には、高橋真琴やその後続作家の華麗な画風の影響を受けたとおぼしき、オム・ヒジャ、ミン・エニら第一世代作家が登場する。
だが、72年に起きた小学生の自殺事件が漫画『鉄人三国志』の影響とされたことで、マスメディアが漫画を「六大社会悪」のひとつとみなした。全国で焚書運動が起こり、当時の朴正煕(パク・チョンヒ)政権が「不良漫画捜査」を指示して、原稿の事前検閲が厳しくなる。
純情漫画には「ひとつのコマの中に男女を二人きりで描いてはいけない」「ヒロイン像はけなげな良い子」などといった規制がかけられ、その結果、70年代は表現上の停滞期となった。
1979年、朴正煕大統領がKCIAの側近によって暗殺され、クーデターが起きた後、短命に終わった崔圭夏(チェ・ギュハ)政権を経て80年、全斗煥(チョン・ドゥファン)が大統領になった。(つづく)
shinbunka.co.jp/archives/7236

『jem』創刊号にも寄稿くださった阿部大樹さんの『now loading』刊行記念トークイベントで、Space Utility TOKYOで「日記が本になるまで」が12/22(日)に開催されます。なんと『jem』についても話題にしてくれるそうで、わたしも聴きにいきます。予約はサイトから(10席なのでまだ残席があるかは不明です)。
space-utility.com/ex-news/nowl

Pemi Agudaの初作品集Ghostroots、読了までまだもう少しですが、それでも極私的に今年の最大の収穫であることは間違いありません。自分のために書いてくれているという感じがする。

レイナルド・アレナス、「ユリイカ」のアレナス特集に訳出された詩がすごくよかった記憶があります。今福龍太はある詩集について「暴力的なまでに美しい」と形容していますね。

タイ文学者の福冨渉がnoteに訳されているワート・ラウィー「詩とは反逆だ」は心震わせる傑作だし、最近では飯島雄太郎 という方がバッハマンの詩をnoteに訳されていたり、こうした試みはとてもありがたいです。海外詩が好きな読者はいます!

記事読みました。感想はお伝えできませんが、ありがとうございました。またなにか発見されましたら、ぜひよろしくお願いします!

韓国の戒厳令発布、ショックがあまりに大きい…。Xなど特定のSNSへの依存でも、英語中心主義でも、企業・組織内のハラスメントでも、力が一極あるいは少数に集中するのはほんとうに危険。そして、いま今年読んだ本を手書きの読書ノートで振り返っているのだが、収穫として数えられるものがポリティカルな色彩を帯びた本や作品が多くて、社会と自分自身の変化をつよく感じずにはいられない。

【情報募集】語圏、文学/ジャンル小説、散文/韻文など問わず、現代日本文学の海外受容に関する面白い記事(外国語で書かれたものでも)をご存じの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。記事としてまとめて行きたいと思っています。

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