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『プログラムはなぜ動くのか』
矢沢久雄著、日経ソフトウエア監修、日経BP社 2001年10月発行

コンピューターソフトウェアの動作原理を解説した本。WindowsXPすら登場していない時代の本なので、さすがに古びた例が散見されるけど、基本的な仕組みの解説書なので、その本質は四半世紀近く経った現在でも通用すると思う。「人工知能が大ブームとなった10数年前には~」「なぜか人工知能のブームが去ってしまいましたが~」といった記述には特に時代を感じてしまう。20年後にこんなAIの大波が来ていようとは、ね。

数年前にダウンロードしたきり放置していた「MUCOM88」という音楽製作ツールで、試しに1曲入力してみた。作曲の勉強を始めた頃に作った曲。MMLは使ってるうちに思い出したけど音色指定がさっぱり不明。ベースとコードにFM音源3声を贅沢に使ってしまったのでメロディとサブメロはPSG音源に…。

『ドラキュラ』
ブラム・ストーカー著、唐戸信嘉訳 光文社古典新訳文庫 2023年10月発行

昨年末から読み始めてようやく読み終えた。全編、日記や書簡で構成される、19世紀末らしい小説。古典新訳文庫らしく脚注がとても充実していて助かった。これがないと理解が進まず若干つまらなくなってしまうかも。また、執筆当時の時代背景から吸血鬼文学全般にわたる巻末の解説が実に素晴らしい。これだけでも光文社版を買ってよかった。次は『カーミラ』を読んでみたい。

ベランダに出してあるパキラの鉢がすっかり苔で覆われている。大きめの鉢に植え替えたいのだけど、苔このままで植え替えできるかなぁ。あと、よく分からない芽が出てきてるのは、雑草なのか何なのか……

『フルーツバスケット 1』
高屋奈月著、白泉社 2015年9月

久しぶりに愛蔵版でフルバを読み返してる。再アニメ化の帯があるのでその頃買ったんだったと思う。けっきょくアニメ版はどちらも見てない。私にとってとても大切な作品なので、せっかくの自分の中のイメージを壊したくないのよね。

米大統領候補のカマラ・ハリス氏は進次郎構文(ワードサラダ)の使い手であるという。もしハリス氏が次期大統領なら、本邦は対抗措置として本家を首相に擁立するしかないのではないか??🤔 🤔 🤔
※引用元: youtube.com/watch?v=5TntvzDE3N

※虫注意 

実家から送られてきた写真。こういうのを警告なしに送らないでほしい(私は田舎育ちなので大丈夫だけど)。それはともかく、これ、つい最近までアゲハチョウの幼虫だと勘違いしてた。スズメガ(セスジスズメ)の幼虫だったのね。

『文字の歴史』
ジョルジュ・ジャン著、矢島文夫監修、創元社 1990年11月発行

古代のヒエログリフや楔形文字からアルファベット、漢字、さらには楽譜まで。文字の発明、写本、印刷、解読、書の芸術まで、文字に関する歴史を概観。図版が多く眺めているだけでも楽しい。

>「いやいや、違う。誤解してもらっちゃ困る。きみたちは小説家として生計を立てることはないだろう。いくらがんばっても無理だ。しかし、だからといって、書いてはいけないということではない。きみたちはダンスのレッスンを受けるのと同じ理由で小説を書かかねばならない。高級レストランでのフォークの使い方を学ぶのと同じ理由で書かねばならない。世界を見る必要があるのと同じ理由で書かねばならない。それはたしなみだ」

前々から気になっていた本、近所の本屋をのぞいてみたら置いてあったので即買い。

読者に憐れみを | 動く出版社 フィルムアート社
filmart.co.jp/books/978-4-8459

『仕事が人をつくる』
小関智弘著、岩波新書 2001年9月発行

研削工、瓦職人、歯科技師工、染色工、椅子職人など、主に町工場の職人を、自身も町工場の旋盤工である著者が取材。職人たちの生い立ちと仕事を描き出す。仕事が人をつくり、人を育てる。人は働きながら、その人となっていく。むちゃくちゃおもしろかった。たまたま古書店のワゴンで手に取った本だけど、大当たりでした。

『日本医家伝』
吉村昭著、中公文庫 2023年8月発行

江戸から明治期の日本で近代医学の開拓に取り組んだ医家12人の短編集。「前野良沢」は教科書で読んだなあ。今でも教科書に載ってるのかな。極貧から身を起こし、富と地位を求め続け、ついには蘭医として初の幕府奥医師最高位まで上り詰めた伊東玄朴とか、この本で初めて名を知ったけど、おもしろかった。カバーに写ってるのは「ハルマ和解」かな?と思ったら、確かにそうだった。

『海上権力史論』
アルフレッド・マハン著、北村謙一訳 原書房 2008年6月発行

絶対に読めないだろうなという想いと、どうしても読んでおきたいという想いの狭間で、ついに買ってしまった。クラウゼヴィッツの「戦争論」やリデルハートの「戦略論」と並ぶ、海軍戦略の古典。19世紀末の本なので海戦も帆船の時代。だけれども、マハンのいうとおり「戦いの原理に今も昔もない」ので学べることは多いと思う。

『イタリア遺聞』
塩野七生著、新潮文庫 1994年3月発行

エッセイ集。この中に収録されているアルド・マヌッツィオ(アルドゥス・マヌティウス)の話を読みたくて購入。グーテンベルクが活版印刷を発明した頃に生まれたアルドは、ヴェネツィアでギリシア・ローマの古典作品を多数出版。百科事典のような鈍器本ばかりの中、コンパクトな文庫本(八つ折判)を開発し、本の価格を1/8に下げることに成功した。読みやすいイタリック体(の祖先)を発明し、初めて出版物カタログを作成した。アルド社の出版物は丁寧な校閲により誤植もほとんどなかったという。

そして三毛別ヒグマ事件の現場を見ようとストリートビューでうろうろしてたら現場に熊がいてびっくりした笑

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『熊嵐』
吉村昭著、新潮文庫 1982年11月発行

過去最悪の獣害事件としてよく知られる三毛別ヒグマ事件のドキュメンタリー小説。以前Wikipediaで読んだことがなかったら、あまりの凄惨さに途中で読むのを止めていたかもしれない。事件は大正4年の出来事だけど、羆を仕留めた銀四郎が亡くなったのは終戦後、とのこと。大昔、というほど昔の話でもないんだなあ……。

『中世イングランドの日常生活』
トニ・マウント著、龍和子訳、原書房 2022年10月発行

現代人のための中世世界のガイドブック。中世の社会と住宅、仕事と休暇、信仰と宗教、衣服と外見、食べ物と買い物、健康と医療、娯楽、家族、教育、戦争、法と秩序など、幅広い話題を取り上げる。何かの拍子に中世に飛ばされても、この本が手元にあればサバイバルできる確率が高くなりそう。チョーサーの『カンタベリー物語』を読み返したくなった。

『オランダ語のしくみ』
清水誠著、白水社 2007年3月発行

白水社のニューエクスプレスが会話中心に言語の基礎を学ぶシリーズなのに対し、言葉のしくみシリーズは読みものの形式で「入門の入門」レベルの内容をさらっと読めるようになっている。本格的に学ぶ気はなくても少し興味がある、くらいの時に読むのにちょうどよい。昨今のように音声データDLではなくCDが付いている(しかもシングルCD)。後から参照するのには向いてない。そういう用途ではないのは承知の上で、索引は付けてほしかったと思う。

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散歩中、道路上でひっくり返っているセミを見かけた。死んでいるとは限らないため確認したところ、目を回しているだけだったので、近くの木にくっつけておいた。

『オランダ語四週間』
朝倉純孝著 大学書林 1971年12月発行

江戸時代を舞台にした小説を読んでいて蘭学が出てくると無性にオランダ語を学びたくなる。そしていつもすぐに挫折するのだけど、その際に手に取るのがこれ。昭和の中頃に発行された、見るからに古い様式の学習書であるがゆえ、かえって蘭学っぽい雰囲気に浸ることができる。江戸時代当時の本はさすがに古すぎて読めないし(でも国立国会図書館デジタルコレクションでアクセスできるのはつくづく良い時代だと思う)。4週間のカリキュラムで初級レベルを網羅し、最後の3日間は文学作品の訳読(対訳で100ページもある)というハードな学習書。白水社がエクスプレスシリーズを出すまでは、マイナー言語の学習書はこの四週間シリーズが定番だった。

『多読術』
松岡正剛著、ちくまプリマー新書 2009年4月発行

今朝たまたま読み返していて、お昼に訃報に接して驚いた。この本は何度も読み返している。読書の方法、正剛さんの生い立ち、読書遍歴、千夜千冊について、編集、本棚、読書スタイルなどなどについて、対談形式で語られる。時々手に取って一部を読み返すだけで新しい気づきがある。

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