去年買った本でtop5に入るくらい良い本だった『武器としての国際人権法』の著者である藤田早苗さんによる講演会に参加してきたのだけどとても良かった。以下、特に印象深かったこと
・「先進国」で個人通報制度がないのは日本くらい
・国連勧告に帯して「法的拘束力」という言葉を(勧告に従わない言い訳に)使う国は日本くらい
・2016年に民族衣装を着たアイヌ女性や在日コリアン女性に対して杉田水脈らが撮影して晒し者にし侮辱したことがきっかけで、その国連会議では以後、写真撮影が禁止されるように
永住権取り消し法案って、永住権の取り消しだけが目的じゃないよね。これは、日本政府がモロに吹いてる「外国人は税金を払ってねえぞ!」というデマの犬笛。入管が書類を揃えて一人一人強制送還するよりも合理的に、日本人の「外国人が税金を払わないから自分達の生活が苦しくなった」という憤りを煽ってハラスメントを増加&過激化させ、自主的に日本を出ていくように仕掛けてる。コレはトランプのプレイブックそのままだし、ナチスもニュルンベルク法以前にユダヤ人が自ら移住を選択する状況を作った。関東震災朝鮮人虐殺の「記録は無い」と言い張る奴らが、着々と無かった虐殺を起こした状況を再現している。
私達がこうやってハシュタグ抗議やパブコメを送ってるのと同時に、ネットで「外国人は税金を払ってねえぞ!」の犬笛を増幅してる奴らも居る。そのデマが定着する前に、私達は身近な人々から初めて、色んな人達と直接話し合って、この裏金脱税政治家らが吹いている犬笛への免疫を広めないといけないんじゃないかと思う。この法案で煽られるハラスメントや暴力を、ネット上だけじゃなくリアルの世界の行動で食い止める義務がある。
もうColaboの件でこういう場合のハラスメントのプレイブックが成立して、それが効果的だと証明されてしまった。不正の疑いを広めて、いかにもその「不正」が事実の様に振る舞ってハラスメントを正当化すれば、メディアがそれを裏付け無しで取り上げて、リアルの世界の「事実」にしてしまう。結局Colaboはクリアされたけれど、ネットタトゥーとして、無かった「不正」がずっと付きまとう結果となった。その過程で「スマホを買えるのに支援を受けてる」みたいなチクチク批判のお手本も出来上がってる。このプレイブックをそのまま外国籍の人々にあてがう口実を、日本政府が丁寧にラッピングしてリボンをかけて排除主義的な日本社会に渡した…それが永住権取り消し法案というものだと思う。
また、イスラエル政府の嘘。国連のUNRWA職員がHamasのOct7襲撃に参加したと騒いで、米国を初め、日本政府にまで、拠出をやめさせたイスラエル政府。UNRWAはパレスチナ人の命を支える最重要な組織。イスラエル政府が証拠だと主張する文書を調べたSkyNewsは、実際には証拠として通用するものはなかった、と。 ちなみにイスラエル政府は以前からUNRWAを目の仇にしており、UNRWA職員の1割はHamasだ、と主張。ちょっと気に入らないと、Hamas!って糾弾するか、ユダヤ人差別者!って糾弾するかのいずれか。イスラエル政府を批判するユダヤ系の人たちや、ラバイでさえ、反ユダヤって糾弾。
先進国殆どが参加するジェノサイド。ほんとに吐きそうになる。我々の政府がジェノサイドの音頭をとっているんですよ?
伊藤忠、イスラエル軍事企業とのMOU終了
https://twitter.com/fnmr_s_/status/1754392230696296802
お題:国連を「嘲笑」するアメリカ。
2001年の911同時多発テロの後、アメリカは「対テロ戦争」を宣言。国連を無視し、「大量破壊兵器」の嘘を口実にイラク戦争に突入。
イラク戦争に先立ち、米国は「ハーグ侵略法」こと米国軍人保護法を制定。ICC: 国際刑事裁判所が米国人を裁くなら軍事行動でも何でもやるぞと威嚇する内容。
2023年10月7日のハマス攻撃の後、イスラエルは国連の非難を無視してガザのジェノサイドを実行、アメリカらもこれを支援。
国際司法裁判所(ICJ)が事実上のジェノサイド認定を下し仮保全措置命令を出すが、イスラエルもアメリカも反発。直後に「12人の職員が攻撃に関与の疑い」を口実にUNRWAの資金を止め、人道支援の壊滅を図る。
アメリカとイスラエルは、国連に対して堂々とケンカを売っている。
感想:アメリカの「対テロ戦争」というドクトリンを国際社会が事実上認めてしまったことは、今に続く大きな禍根を残した。イスラエルのジェノサイドをバイデン大統領は堂々と応援している。「対テロ戦争」だから正統性があると考えているのだ。
当たり前だよね。
災害直後にロケットスタートを切って、尽くせる限りの手を尽くし、それでも3日過ぎたらだめかもしれないと覚悟する(それでも救助努力を続けるわけだけど)。
初動の大切さを訴える「72時間」のはずが、まさかの正反対の意味で流布された。それも与党議員やその支持者たちによって。
あたかも「72時間は静観」みたいな発信をした人間たち、みんな潜在的な人殺しだからね。
> やはり「発災後、1日~2日は生きていた人も少なくない(↓)」のです。
> 何度も書きますが、「発災後72時間以内が、人命救出のラストリミット」です。それまでに大規模な救出部隊を投入すべきでした。
> 政府の初期対応は過少であり、大規模災害を甘く見たとしか思えません。
> https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240111/2000081117.html
https://twitter.com/canchemistry/status/1746935493626085547
富裕層の1%が、世界の金融資産の43%を持っているということ自体、資本主義がいかに最悪かが良くわかる
あと大事なことといえば、資本主義はレイシズムを加速させてるって事実も。
両目白内障の手術後、結果的には視力が上がった(遠近の調整はつかないけれども)ので、最近電車の画像広告に気づくことが多くなった。
昨日は、政府広報の類だと思うが、「健康保険制度を次世代に引き継ぐためにジェネリックを使いましょう」というものがあった。
これは「ジェネリックを選択しなければ、あなたの子供たちには健康保険制度はありませんよ」という脅迫とほとんど同じである。
ジェネリックへの誘導のみだけでなく、社会保障費削減への圧力は凄まじい。
確かに、「アベノミクス」とやらのお陰に日本の財政がほとんど破綻寸前であることは私も認める立場である。
しかし、それなら歳入の方で、累進課税、法人税、相続税、金融所得税の負担を増やすべきであり、歳出で5年で43兆円の軍事費増などはもってのほかである。
災害の度ごとに「自衛隊の活躍」が報じられるが、自衛隊はあくまで軍隊であって、災害レスキュー専門ではない。地震大国の日本、むしろ自衛隊の災害レスキュー隊への改組を検討すべきではないか?これであれば憲法との平仄も合う。また財政負担も軍隊とは比較にならない。
ところで、電車の画像広告、若い女性が「情報が氾濫する現代、読売新聞、信じていいですか?」とほほ笑むものもあり、これには「うーむ」となった。
辺野古沖 地盤改良工事に向け きょうにも海上で準備作業開始へ 【NHK】
国は能登半島が壊滅的な状況に置かれている最中に、不要不急の地盤改良工事を開始するという。粛々と、これみよがしに。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240109/k10014314091000.html
以下の投稿に私も見落としていた重大な事実がありました。
塩村さんは「石川県が「絶対に」と言っています。
これまでの渋滞に加えて、積雪も加わります。絶対に不要不急の移動(ボランティア等)はやめましょう!」
という発言をしていて、石川県は「能登への不要不急の移動は絶対に控えてください。」と、ボランティアとは言っていないのに、塩村さんがボランティアという言葉を加えているのです!
ここ、私も一連の流れに無自覚で恥じるばかりなのですが、ここはとても大きなことかもしれませんね。コロナで言うところの「自粛」を勝手に「強制」と読み取っていったのと同様に、情報を受け取る側が意味を捻じ曲げているのですね。『1984』でも書かれているように、言葉の本来の意味を捻じ曲げて広げてそれが当たり前のようにしていくことは全体主義的な社会で起こる定番のことなのでしょうね。
https://mstdn.jp/@nasukoB/111720645959245217 [参照]
立憲の議員って人によって考え方が激しく違うけど、私の思うザ・立憲中立議員(リベラルで困ってる人を助けようという姿勢があるのかなと思いきや、慰安婦問題とか肝心なところで「は?それ?」みたいなこと言いたすような人)が「石川県が絶対にボランティアに来ないで下さいというから絶対に来ないでください!!」と言ってた。それでネトウヨとか冷笑みたいなのに「これは支持できる」とか褒められてた。なんだろ、なんでこうなるんだろう。こういうのは前から思っていて、なんかわかるような気がするんだけど何から言葉にすればいいのかわからないまま時が流れて今に至ります。
「プロ」と「素人」。以前から「この場面でその言葉は当てはまらないのでは?」と思うことが多々ありましたが、ここにきてそれが極まった思いがします。
要するに自ら立ち上がる人に「素人は引っ込んでろ。プロに任せとけ」と、彼らを叩く方便に使っているのです。また、被災地での苦しみという面倒ごとを見たくないということにも。
苦しむ人を見たくない、自らの心の安全を優先したいのは当然のことですが、その正当化のために誰かを攻撃(しかも被災地支援しようとする人を)するのは違いますよね?
カレーを食べている人のほっとしたような表情と「これがインドのカレーなんや!」のコメントがすごくよくて何回も見たくなってしまう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3afeb8b3dc7141072af032e86e6f7b36dbf6187c?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20240108&ctg=loc&bt=tw_up
イスラエル政府はガザ北部の制圧を宣言。同時にネタニヤフは中部・南部のハマスを殲滅するまで、「全てを脇に置いて」戦争を続行する、明言。イスラエル国防軍は、この「大虐殺」作戦は1年以上続く可能性がある、とする。
国連をはじめとする国際世論は米国を除き、すべてイスラエルに批判的。国連や国際司法裁判所でのイスラエルに対する批判は続くでしょう。
しかし、問題は、国際世論は今、この時起こっている「大虐殺」を止めることはできない、ということ。
すでにガザでの死者は2万数千人、医療、食糧、衛生など生存に必要なインフラも崩壊。
この状態を国際世論が米国政府に影響を与えるまで、ガザの住民は耐え忍ぶべきなのでしょうか?
前にも書きましたが、ここまで来ればエジプトは国境を開き、ガザの難民を受け入れるべきです。その財政負担はパレスティナ問題に責任がある欧米日、それにサウジアラビアによって十二分に可能。
また国際世論、米国でさえ二国家案を支持しているのであるから、イスラエルが政治的戦略的に敗北してから、堂々と帰還するべきです。
エジプトは難民受け入れを頑なに拒否しているが、この規模の難民の受け入れで国家の安定が脅かされる筈もない。ナセル以来の「アラブの盟主」の名が泣きます。