この賃上げ程度で勝利宣言か…。
連合が勝ち取ったと言うけど、物価高で国全体、社会全体で賃上げ機運が近年ないほど高まった中でのことで、これを連合が勝ち取ったと拳突き上げ雄叫びあげるのは違う気がする。
企業のコストダウンや正社員雇用優先という目的で地を這うような低賃金というこれまでの時期に何してたの?と思う。そういう時に大幅賃上げしてこそ「勝ち取った」だろうに。
その間に種を撒いたのだとか言いそうだけど、どれだけ非正規労働者に耐え難きを耐えさせたのか。それに上がったあがったと大声でいうが、人ひとりがフルタイム働いても十分な賃金ではない。
このサイトは内部向け広報という向きもあろうが、このネット社会、検索すれば出てくる。外部の目を意識していないと言ったらそれは嘘だ。
ナショナル・センターの冠を戴く以上、今の状況で勝利宣言する組合に外部の労働者は心動くだろうか。
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賃金水準の低い地域で大幅な最賃引き上げ、地域格差縮小へ担当者の苦労も | RENGO ONLINE https://www.jtuc-rengo.or.jp/rengo_online/2023/10/20/2097/
連合の強かな作戦、というより、御用組合と言われる労働組合の元締めと、経済団体から献金を受ける政権政党というのは案外と相性がいいのかもしれないと感じた。
限られた組織の中で賃上げした、賃上げを勝ち取ったと効率よく政権も企業も組合も事実として口にできる。
現実は問わない、問われない。
そんな労働組合の元締めがナショナル・センターと冠を授かっているのも不思議な話には感じるが…。
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岸田首相、連合の芳野会長と会談 賃上げ対策など議題
https://mainichi.jp/articles/20231018/k00/00m/010/053000c
自社で雇用するから大きな問題になるけど、これが派遣切りならここまでの問題にはならないし、むしろ企業ではなく派遣社員の自己責任の声の方が大きくなるのは今までの社会の実績で明らか。
報道もまず問題視はせず、派遣村みたいな見世物記事で対岸から双眼鏡で覗いてみたり、船の上から溺れている派遣社員に「今のお気持ちは?」と聞くような取材でヤバいねーという記事を一時パーッと出すだけ。
そこに気づいている企業や経営者は直接雇用より高い派遣料払ったとしても派遣社員を買うようになるのかなと思っている。
求人見ているとAmazonはうまく派遣会社使ってるな、と感じている。この先、物流系に強い人材派遣会社が伸びるのかな。
→ちなみに、香典は全て読経と戒名代以外の葬儀代に消えた。危うく香典返しまで私が持ち出さねばならなくなりそうになって…非情ではあるが「私はATMじゃありません!もうお金ないです!ご飯代まで使いました!」と思わず声を荒げた。
親族は信心深いわけではなく、檀家といっても仏教に信仰があるわけではない。でも、お経をあげねば、戒名がなければ故人は成仏できないという畏れ…ある意味強迫観念で何とかしてくれ、払ってくれとなる。
ならば市民葬でよかろうが、世間様に申し訳が立たないという見栄が邪魔をする。
宗教ってなんだろう?
信仰ってなに?
納骨でお金が新たに出ていき、仏壇を買えば魂入れだとお金が出ていく。次は法事だとお金が必要。新興宗教でなくとも。
こうして自分を振りかえると、親族の葬儀もそうだがキリスト教の教会へ出入りしていた時も回ってくる献金袋や献金籠にドキドキし、お金の心配がついて回った。
だが…宗教とは共同体であり、共同体の維持にはお金がかかるもの。住職も神父も牧師も神主も…どんな宗教者であれ人であり、人は食べねば生きていけず食べるにはお金が必要。
人が生きるために。
人の集団である共同体を維持するために。
では、いくらなら宗教と信仰のためと言えるだろう。
なんて考えるのは罰当たりだろうか。
宗教とお金…
親族の葬儀を出した時を思い出す。
喪主である親族が対応しきれず、私が世話役をした。葬儀手配の合間に他親族から廊下へ呼ばれ「お寺さんからね、18ですって。用意してね」と言われた。
読経代と戒名代で18万円也、がお寺さんから請求されたわけである。
明朗会計ではあるが…喪主である親族に取り次ぐも「収入がなく払えない。だが葬儀は出したい」
結局、自分が全額用立てた。
18万円…自分の1ヶ月の稼ぎより多い額だ。すぐはいどうぞと出せる額ではない。何とか自力で支払い、その後読経を恨めしく聞いた記憶が蘇る。
今でも宗教とは信仰とは、と考える。
この記事指す「免罪符」を当時思い浮かべた。
買えば罪が許される…
読経代&戒名代が18万円という値段はその寺の檀家に対してかなり安い値段で、恐らく家族に障害者がいることや漏れ聞こえる経済事情を慮っての値引きがなされているのではと他親族から聞かされた。
とはいえ、である。払えない額だ。でも払わなくては先に進めない。
弔うためには払わねばならない。
さて、払った私の罪は許されただろうか。
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<コラム 筆洗>16世紀、神学者マルティン・ルターは買えば罪が許されると…
運送会社の非正規労働者による労組結成でXのTLが賑やかなのだが、これを企業が「直接雇用非正規労働者が解雇の面で使い勝手悪い」と受け止めれば…お金さえ出せるなら、雇用せずとも直接雇用と同じように使えて切り捨てやすい派遣社員に置き換えが進んでいくのかなと感じた。
直接雇用非正規の解雇で問題になる部分が派遣社員では、契約の性質上で問題にならなかったり、上手いこと合法に問題回避できてしまったりする。
それに万が一に問題であったとしても、社会も組織もさほど派遣社員に関しては問題視しない。それゆえ企業側が上手くやれば社会も組織も、もちろんマスコミも「ハケントハソウイウモノ」と納得し指さす先が派遣社員となり、企業名を傷つけることなく事態は収束する。
派遣先で直接雇用非正規労働者を間接雇用非正規労働者である派遣社員に置き換えるのを見てきており、目の前のシワが無くなっても、他の雇用身分の労働者にシワ寄せされただけだったりするのも見てきているので…正しさや正義、勝利とは一筋縄でいかないものなのだな…と苦い気持ちになる。
Xユーザーのいいこ。Mastodonで会いましょう。さん: 「「最低賃金823円。22日間フルタイムで働いて月収14万4848円。年収173万8176円。」 何度も言うけど時給1000円で1日8時間、週5日出勤してくださいって求人出す経営者はいったいどんな生活を想定してるんですかね。そういう求人出さないと回らないならもう失敗と言っていいわけで廃業するべきじゃない?」 / X
政治と経済界、社会が一丸となって就職氷河期世代、特に氷河期非正規をぶっ叩いてタコ殴りして自己肯定感を根こそぎ奪っておいて…あなたがたの心と意識の持ちよう次第ですよ?…なんて指南、何かおかしいと京都新聞は思わないのだろうか。
こんな「就職氷河期世代支援」に疑問を持たない報道機関に違和感。
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放送作家の野々村友紀子さんが講演 「就職氷河期世代」にコミュニケーション術を指南(京都新聞) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/d32f821e29b1cff0576a6563c8e7b9d106d480f3
この見出しもどうなのか…生徒の利益どうこう以前に、教員を人として扱わない現場の有り様こそが問題であろう。
それはさておき、この産休代替のすったもんだは民間の産休育休代替に入る派遣社員には、ずーっと以前起きてきた。早く戻りたいからどいてくれ、保育園が見つからないから延長しろはよくあるパターン。
仕事をやるために派遣されてきたのか、社員のライフイベントを支えるために派遣されてきたのかさっぱりわからない。
それどころか、派遣されてから実は産休育休代替派遣でした…なんて騙し討ちに遭うこともある。
だが、社会でも政治でも報道でも、全く問題にはならない。派遣社員自身の、派遣社員だけの問題であり自己責任で終わる。
病気になれば切り捨てられるのも派遣社員に起きているが…。
社会と政治と報道において、問題視される境目はどこなのだろう。
今日もどこかの派遣先で産休育休代替派遣に涙する派遣社員はいるのに。
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生徒の利益は無視 東京都の公立校で常態化する「非正規の教員」の理不尽な働き方(東洋経済オンライン) - Yahoo!ファイナンス https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/d1d38ed48ac5bcca4f664ac5d5f410e6838216ad
人材派遣会社の担当呼んで、あれこれ好きに注文つけて、派遣求人打ってもらって、じゃんじゃん派遣社員の面接して…そうやって現場に呼んでおいて、いざ派遣社員がやってきてさぁ仕事をくださいという時に、
「やらせる仕事が決まってない」
「何をやらせるか決めていない」
は、酷いなぁ〜と思っている。
企業や経営者、現場にとって派遣社員の購入が簡単すぎるように感じる。
酷いと「ウチみたいな大企業で座ってれば時給貰えるんだから嬉しいでしょ?羨ましいw」と言ってくる指揮管理者や社員のいる派遣先があるが、派遣社員は「どこで働いたか」、というより、"どんな仕事をしてきたか?"、"何ができるか?"、とそこでの経験と自分のスキルを抱えて次の新しい派遣先へと移動をして働いていく。
派遣先の社員が自慢にする「大企業」であっても座っているだけで箔が付くわけではなかったりする。
正直、仕事内容はどうとでも言おうと思えば言える。
だが、自分に嘘はつけないし、自分は誤魔化せない。日々の仕事でメッキは剥がれる。
だから、派遣社員を呼んでおいて、きっちり仕事を段取りできない派遣先は見切りをつけられても仕方ないと思う。
次々更新辞退していく派遣社員を詰る前になぜなのか考え…ないから派遣社員買うのか・・・。
_ノ乙(、ン、)_
「私は上がると漠然と思っていたし、安倍首相(当時)も同じだと思う」「賃金がほとんど増えないで、雇用だけが増えることに対して、もう少し早く疑問を持つべきだった」 ←いまだに疑問を持ってない自民党…。 / “「賃金上がらず予想外」アベノミクス指南役・浜田宏一氏証言 トリクルダウン起こせず…「望ましくない方向」:東京新聞 TOKYO Web” https://htn.to/3uDNCCXSxF
>私たちは記事にすると何らかの不利益があるから書かなかったのではなく、「しょせん芸能界のスキャンダル」というような意識で軽視していました。だからこそ、記憶にも残らない話題だったのです。
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派遣労働も非正規労働も、就職氷河期世代も、氷河期非正規も、何事においても、「しょせん…」という記者の主観によって軽んじれてきたんだな、と腹落ちした。
東京新聞に限らずどこの新聞社もどの記者も「しょせん派遣社員」「しょせん非正規労働者」「しょせん就職氷河期世代」「しょせん氷河期非正規」…という記者の主観により取材され、加工され、書かれ、時には切捨てられ…デスク、キャップ、編集長の方針のもとに紙面というショーウィンドウに並べる。
そう踏まえて過去のそれら記事を読み返してみると、なるほどな、と納得する。
道理で他人事。
派遣労働をオシャレだとか雇用の受け皿とか、派遣社員は好き勝手働きたい集団と十把一絡げで落として、だ、か、ら、しょうがないしかたないと書いたことも「覚えていない」のだろう。
性加害報道は反省したようだが、それ以外に当事者へ結果、石を投げたことになった報道は反省しないのだろうか。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/281234
片目だけ白内障で、先週手術終了。
眼内レンズを白内障の出ていない目に合わせたので今後もメガネがお友達。
だいぶ見えるようになって、毎日頑張って1日4回の目薬をさしている。
手術当日、付き添いなしで行ったけど特に不便もなく何か差をつけられるわけでもなく淡々と終わった。その後に医師から「加齢もあるだろうが、症状の様子から外傷性も考えられるが覚えはあるか?」と聞かれ…
子どもの頃に遡れば、親のビンタが目に当たるは頻繁で、他害をする同級生に突き飛ばされ窓ガラスに頭から突っ込み…いじめで目に入ろうがお構いなしに泥団子顔にグリグリされて目を痛め…最近ではパワハラ社員が投げたファイルが顔に当たり、熱いコーヒー顔にぶっかけられ…通勤途上の混雑する狭い道ですれ違う日傘を避けきれず日傘の骨の先が目に入り…駅で傘を横持ちする人との階段差で傘の先で目のきわを…覚えがありすぎて言葉にならない。
最近のをぽそぽそ話をしたら「自分の身は自分しか守れないから注意して生活するように」と医師に言われ反省。
もう少し、自分に気を使ってあげねば。
ごめんね、アタシ。
数年前の就職氷河期世代支援が始まるかどうかという頃、故あって大手新聞社の記者から同世代の女性非正規労働者を紹介して欲しいと頻繁に連絡があった。
記者から条件が出される。
就職氷河期世代の女性であること。
非正規労働者であること。
そして、絶対条件は
「未婚」であること。
記者らはとにかく「既婚の女性非正規労働者」を嫌った。記者に説明を求めると既婚女性非正規労働者は将来安泰の勝ち組でイージーモード人生を謳歌、だという。
渋々、仕方ねぇなぁ…、既婚の女とかマジ最悪…と舌打ちを…本当にそんな感じで大手新聞社や雑誌社の記者が現場に現れたと私が紹介した当事者に言われ後で平身低頭で謝罪したのは一度や二度では無い。
いま、ようやく就職氷河期世代の既婚者の辛苦が表に出てくるようになった。声をあげていいんだと思えるようになったと当事者から聞いたりもする。
当時の記者たちはこの記事をどう読むでしょうか。
あなた方が就職氷河期世代の勝者で他人の褌で楽して生きていると嫌った当事者は本当にイージーモード人生でここまできたのでしょうか。
あの当時の記者は悔い改めていただきたい。
今度は反対に私が当時のその記者たちを取材したいです。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/d4657c9dbec7d5f8063a0cb812d8e274b9bb5ce9
扶養枠で働く労働者に罰を与えるようなやり方を政府は絶対にしないで欲しい。
政府の失策を負わされる辛さと理不尽さは、政府の失策に潰された世代のひとりとしてわかっているつもり。
政府の納得ではなく、国民が、労働者が納得できる制度改革を望みます。
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扶養される3号「根本的に制度変えないと」 首相、制度見直しに意欲 扶養される3号「根本的に制度変えないと」 首相、制度見直しに意欲
https://www.asahi.com/articles/ASRB56CYRRB5UTFL00T.html
リストラ対象が契約社員ではなく"派遣社員"だったら世の中の声はどうなるだろう。
対象が派遣社員であっても…
大量派遣切りであっても…
マスコミはこんなふうに書くだろうか?
世論は同情するだろうか?
労働組合が署名活動に動いたりするだろうか?
派遣先の社員が気にかけることがあるだろうか?
これまでの派遣切りや派遣社員に対する世論やマスコミの扱いを振り返りつつ、こういった記事を読むと、不憫と自己責任の境目はどこなのだろうと考える。
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<ヤマト・3万人個人事業主切りで新事実>メール便仕分け担当の契約社員数千人もリストラ対象。「説明会は15分で終了」「ヤマトは人を大切にする会社じゃなかったのか」
https://shueisha.online/newstopics/165476
上がっていく最低賃金に対し、デモデモダッテと抗弁して払えないと言う企業や経営者ばかりなんですかね。
そろそろもう就職氷河期時代から続いた企業や経営者が高笑いするような雇用がまかり通った夢から醒める時では。
低賃金&雇用調整弁というダブルオプションの付いた非正規労働者は企業や経営者、現場にとって麻薬のようなもので一旦使い出すとやめられないものらしい。しかも国がお墨付きを与えた非正規労働者、派遣社員というラインナップ充実。
この手のマスコミの記事を読むと、人手不足人手不足と書き立て、企業や経営者の青息吐息を中心に報じ支払能力を気にかけ、ひたすらに切なく苦悩に満ちた経営者像を報じる。それに対し賃上げ!過去最大の上げ幅!と書き立て、政治の恩恵を享受する労働者という対局相手を描き報じる。
どこもそんな労使の明暗を書き、掲載するけど…記者はデスクはキャップは編集長はどこの何を見てそんな明暗を見い出し、今の社会のトレンドとして書くのだろう。
この記事の写真、時給1500円みたいだけど、よく見ると「期間限定」で「初回時給」とある。まさかそれに記者やデスクが気付かないわけあるまい?
無料部分と有料部分のある記事だが…そう感じた。
オフィス、電車…はたまた、牛丼屋のカウンター…などなど、あなたのお隣と日常にいる派遣社員でございます。