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『だれかといない場所』
書店や、本を通した場づくり、水俣、鳥羽、「共有地」と名乗る場所。五つの「場」や土地を維持したり、そこで生活していたりする人々の「共有地」にまつわるエッセイを集めています。
https://hibiuta.stores.jp/items/66a8495d427a880033f3790e
#fedibird
こういったことを書店員たちのなかで(あるいはSNSで)言うと「心ある出版社社員もいる」などと言われるのだが、これは構造の問題であってあなたの知り合いに心ある者がいるとかどうとかは関係なく、構造そのものをどうにかしなければ搾取する者/される者が生じ続けるだけなのだ、ということが理解されないため、その点でも改善が見込めないでいる。構造自体が問題を抱えている場合、構造内部にいる個々人の性格のよさだとかなんだとかは無効化されるのだから、問題は切り分けて考えなければならないのだけど、搾取構造に慣れきってしまっている(つまり「思いやり」「情緒」で問題を乗り越えてきている)書店員たちは、その切り分けができない。
そしてそのような見下し=下請けとみなす行為は、往々にして無自覚になされているし、見下されているほうもそれに気がついていない。あるいは日々の労働をこなすのに精一杯で気がつける余裕がない。このような環境なので、当然、書店現場および出版業界全体が反差別のようなありかたを追求構築維持などできやしない。特に書店現場でどうにかやっている者らは、そもそも自らが搾取される側にいるため、まずかれらが救われる=反差別の実践が自らを救うということを自覚しなければならないが、その壁を突破できないでいる。反差別を訴える=自らの労働環境を搾取であると批判することなど、身の程をわきまえない傲慢な要求だと思わされている。
スタッフの顔がわかる写真を拡散するのは憚られるけども、ご覧のように圧倒的な男女差(と二元論にするのもよろしくはないが)があるのが書店現場というものです。このなかで正社員はおそらく2〜3名(いればいいほうで店長だけということも多々ある)。なお、この書店は業界内ではそれなりに名の通っているところ。なぜ書店現場からの業界問題改善の要求が通らないのか、という問いの答えが推測できますよね。「女/非正規の言うことなんか聞かなくていい」ってこと。
https://x.com/mzsm_kuzuhaeki/status/1818641470888485283?s=46&t=chyQfs6W2RfeREPFeTQ2mA
五輪というエンタメを自らのストレス解消のために使っているため、不甲斐ない結果となった選手やそれに関わった相手選手や審判をストレスの捌け口にする。これはスポーツの問題ではなく社会の問題であり、政治の失敗がもたらした負の連鎖。このような形でも、スポーツに政治は持ち込まれている。持ち込むな、と言っているのはこのように誹謗中傷という形で無自覚に持ち込んでいる当人だったりもする。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6509205
From: @gucchi_penguin
https://fedibird.com/@gucchi_penguin/112858644271202291 [参照]
@gucchi_penguin ひところそれなりにいた韓国人選手がいまひとりもいないということが幸運にも思えてしまうほどの酷いありようが、野球ファンのSNSにはある。もちろんこの不在は10年代前半に激化した嫌韓の結果でもあるのだろうけど。このように、エンタメにもスポーツにも政治は侵入している。しかもど真ん中にガッツリと。
隅田川の花火のニュース見てたら大衆が入場規制に対して本気でイライラしてる様子が映し出されてて、つまりこれはそれほどまでに娯楽に飢えているということ、換言すればそれほどまでに日々の生活がストレスフルなのだ、ということのような気がして、恐ろしさと憐憫を感じてしまった。たかが花火にそこまで本気になれてしまうということ、本気にならざるを得ないということ。
これは野球ファンのSNSを見ていても同じものを感じる。チームや選手に対する誹謗中傷がここ数年酷くなる一方で、それは野球の試合というエンタメを自らのストレス解消の手段として使っているということで、そのストレスが不甲斐ないチームやミスをした選手のせいで解消されないことによる新たなストレスが、誹謗中傷として発露しているということなのだと思う。当然、それらはすべて「弱者」「異端」へと向かう憎悪として転換される可能性を持っている。
今日も売上が絶望だったので、過去の自分が(お店でのイベント用に)書いた最高の論評を読んで悦に浸っている。この本が文庫化したら巻末の解説に使ってほしい。エマ・ドナヒュー『星のせいにして』(河出書房新社)
https://books-lighthouse.stores.jp/items/6573fe470c846b0001d50367
本屋lighthouseのナカノヒト。おぺんのおともだち。