この世のつらみがすべてハラミやサラミになる呪文
どうやら書誌情報を管理してる団体みたいなところに登録されたようで、インテルネッツの海に放たれておりました(なんか恥ずかしいからマストドーンでのみ報告)。ただいま絶賛ゲラ修正作業中。予定通り進めば4月下旬、村上春樹の新作が発売されて盛り上がり、少し盛り下がった頃に刊行です。当然のことながらlighthouseでも予約は取りますが、個人的には(無理せず通える範囲に本屋がある場合は)家の近くの本屋で注文して、本屋自身にこの本の存在を認知させてもらいたい気持ちが強いです。んー?なんだなんだー?なんか本屋の本だぞー?読んでみるかー?と本屋自身がなること(そして本屋の意識が変わること)、それがこの本の意図なので。まあ、そんなことよりゲラ修正を終わらせろ、という話なのですが。あと確定申告と、各種文字起こし、『灯台より』関連の原稿赤入れなどなど。せきぐちはめのまえがまっくらになった。
荻窪の本屋Titleがウェブサイトで毎日更新してる「毎日のほん」でとりあげられるのは、出版業界的には非常に名誉なことなのだけど、いかんせん「毎日のほん」だから明日には別の本になっていて、いまさっき見つけた私がみんなに自慢できるのはあと1時間あまりで、それ以降は狼少年になってしまうのが、この「毎日のほん」の罠です。
https://twitter.com/title_books/status/1783636699865833672?s=46&t=chyQfs6W2RfeREPFeTQ2mA
今月は納品ミスも何度もあり、頼んだ本が来なくて頼んでない本が届くなどしている。わざわざ取り寄せをした本を無断キャンセルされてもいる(私生活が大変らしく、たぶん注文したこと自体忘れている)。でもそういう悪意のない/どうしようもないミスはだいたい指摘することなく「まあいいか」で自分の損を流してしまうのだけど、社会に害を及ぼす悪に関してはがんばって物申すようにしている。だから私は自分のことをとてもやさしい、あるいは弱気な、他人のミスを指摘する勇気もない人間だと思っているのだけど、世間的には「正しさばかりを求める堅苦しい面倒なやつ」だと思われているように感じていて、それがずっと苦しかったりする。実際の私は怒れない人間なのに、いつも怒っている人だと思われている。
正しくあろうとするほど、つまり皆が幸福であることを目指すほど、ときに厳しさが必要になることもあるのだけど、その厳しさゆえに疎まれ見放されることになるのなら、そんな社会は崩壊してしまえばいいと思う。
この世のつらみがすべてハラミやサラミになる呪文
開店してから5時間の売上1980円(来店1名)。もうずっとこんな感じ。
本屋lighthouseのナカノヒト。おぺんのおともだち。