機械翻訳を鵜呑みにしてはいけないという話
#しずかなインターネット
La Folia de la Spagna(スペインのフォリア、Atrium Musicae de Madrid)
フォリアのテーマによるハチャメチャな冗談音楽
#クラシック愛聴盤
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All’Improvviso(L’Arpeggiata)
#クラシック愛聴盤
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<ロマンス語の続き>
・ポルトガルの葡語とブラジルの葡語は、発音が大きく異なる。文法も違うらしい。日本で「ポルトガル語」と言った場合、通常はブラジル語を指す。NHKのポルトガル語講座もブラジル語。母音は9種類? ちょっと微妙な発音の言葉(カナ表記しにくく、したがって日本人には発音が難しいもの)が多い印象。
・hは4言語いずれでも発音しない。
ロマンス語は語彙や文法が互いによく似ているので、習得の難易度には発音が大きく影響するはず。ロマンス語のうち、日本人にとっていちばん習得しやすいのは伊語、その次が西語だろう。仏語は他の3言語と比較して独自色が強く、習得の難易度も高めに感じる。
ただし、日本における教材や辞書の充実度を加味すると、仏語習得の難易度は若干低下し、他の3言語(特に葡語)の難易度は上昇するだろう。私の結論としては、日本人にとって習得しやすい順位は以下のとおり。
1. イタリア語
2. スペイン語
3. フランス語
4. ポルトガル語
フランス(仏)語からちょっとだけ浮気して、同じくロマンス語族に属するイタリア(伊)語、スペイン(西)語、ポルトガル(葡)語を少々勉強してみた結果わかったこと
・仏語は、発音と聞き取りの難易度が高い。母音が16種類もある上に、リエゾンやアンシュヌマンといった面倒なルールがある。
・伊語と西語は、母音がアイウエオの5種類しかないので日本人には発音と聞き取りが容易。
・小学館の伊和中辞典は、見出し語に発音を載せていない。注意点を覚えてしまえば、あとはローマ字読みで済むから。
・伊・西・葡語は、おおむねローマ字式に読めるが、仏語はだめ。
・西語の発音は、Madridの末尾のdを(ほとんど)発音しないとか、Cubaのbが破裂音[b]から摩擦音[β]に変化するので「クーワ」と聞こえることがあるといった癖がある。[v]がないのは日本人にとって楽だが、[θ]がある。
・伊・西・葡語の否定文は動詞の前に、それぞれnon、no、nãoを挿入するだけだが、仏語では動詞の前後をneとpasではさむ。
・伊・西・葡語では主語を省略できるが、仏語では原則として省略不可。
・西語は、アラビア語由来の語彙があるので、仏語から見ると伊語よりも遠く思える。アラビア語由来の単語は仏語から意味を推定できないので難しく感じる。
(続く)
#名刺代わりの小説10選 (続き)
●R is for Rocket(Ray Bradbury)
宇宙へのあこがれ、宇宙飛行士に選ばれた喜び、家族や友人との別れをSF界の詩人がつづったリリカルな短編。大学生のときに読んだけど、冒頭部の英語のリズムが心地よすぎて暗記してしまった。
●Cat’s Cradle(Kurt Vonnegut)
世界の終わりとボコノン教。奇想天外なブラックユーモア。
●Never Let Me Go(Kazuo Ishiguro)
淡々とした語りで徐々に明かされる恐ろしい世界。切ない。Kindleで読んだけど、ペーパーバックも買った。
●Where the Crawdads Sing(Delia Owens)
美しい自然、人種差別、貧困問題、ヒロインの成長などなどをミステリーの形式を借りて見事に描いた傑作。
#名刺代わりの小説10選 というタグを見かけたので便乗。
たしかに読んだはずなのに細かい内容を思い出せないこともよくあるけど、読後感がいつまでも消えずに残る本がある。そんな本を集めた。
●モンテ・クリスト伯(アレクサンドル・デュマ・ペール)
●レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユゴー)
希代のストーリーテラーによるドキドキハラハラ、波乱万丈の物語。
●ドグラ・マグラ(夢野久作)
信頼できない語り手による摩訶不思議なストーリー。読めば読むほどわけがわからなくなる。
●スロウハイツの神様(辻村深月)
読み終わった途端に最初から読み返したくなる。辻村さんの小説を読んだのはこれが初めてだったけど、読み終わってから辻村さんはミステリー作家だと知って大いに納得した。
●疾走(重松清)
普段の作風とはまったく違う恐るべき作品。これ、本当に重松さんが書いたの?
●エディプスの恋人(筒井康隆)
『家族八景』『七瀬ふたたび』の続き。七瀬三部作の壮大すぎる締めくくり。
(続く)
#読書
これはビックリ。AppleがスウェーデンのBISレコードを買収。
BISは大手ではないけど、クラシックファンにはおなじみのレーベル。
子どもの頃から自覚症状があった飛蚊症が最近になって悪化したので、長時間の読書がつらい。
念のために眼科で診てもらったけど、目の状態に異常なしとのことだったので、とりあえず我慢するしかない。
Audibleみたいなオーディオブックはどうなんだろうと思ったけど、日本語は同音異義語が多いので、書き言葉を耳で聞くと、わかりにくいんじゃないかな。
たとえば、
・「かんしん」は感心、関心、歓心のどれなのか。
・遍在と偏在や好天と荒天は耳で聞くとまったく同じだけど、意味は正反対。
・科学と化学、市立と私立もアクセントを含めてまったく同じ発音。
初めから耳で聴くことを想定して書いた本なら、できるだけ同音異義語を避けるなどの配慮があるかもしれないけど、そうでなければ文字を追うよりもストレスがたまりそう。
恩田陸の『鈍色幻視行』と『夜果つるところ』を読んだ。
『鈍色幻視行』は、クルーズ船という密室の中で、いわくつきの小説『夜果つるところ』をめぐるさまざまな謎について語り合う人たちの話。いわくつきなのは、この小説を映像化しようとすると、必ずスタッフが不慮の死に見舞われてしまい、制作中止に追い込まれるからだ。
登場人物が多いのでメモを取りながら読んだけど、読みごたえたっぷり。人物描写がうまい。ミステリーなのか、ファンタジーなのか、よくわからないが、恩田陸の手練れを堪能できる一風変わった作品。高校生が歩行祭でひたすら歩き続ける『夜のピクニック』もそうだけど、場を限定した小説を書くのが得意みたいだね。
次に『夜果つるところ』を読む。飯合梓が書いたということになっているが、もちろん実際の作者は恩田陸。こちらは墜月荘という遊廓を舞台に繰り広げられる流血ありの荒々しい話。カバーを裏返すと、飯合梓版の表紙になる。
締めくくりの文が両作品間で共鳴しているので、読み比べてみて。
『鈍色〜』を先に読んだけど、『夜果つる〜』のネタバレがあるので『夜果つる〜』を先に読んだほうがいいかもしれない。
#読書
歌を読み歌を詠まないエセ歌人
楽器練習 仏語学習
フルートに副専攻のバイオリン
音大生のニセモノ爆誕